1月11日(土)、異彩のHIP HOPプロジェクト夜猫族の傑人、XakiMicheleが1st EP『Extended Play』と楽曲「In my blood」を同時リリース。グラフィックアーティストIKとXakiMicheleがタイアップしたMV「Pussy Lake ~Special edition~」も公開。
block.fmが選ぶ2020年の注目アーティストをピックアップ【国内編】の記事でも紹介した夜猫族のXakiMicheleが2020年アタマからかっとばしている。昨年リリースの「Pussy Lake」や、XakiMichele & OVER KILLによる「Get Mad」、更にはLEXの2nd ALBUMに収録されている「GUESS WHAT?」やKamuiによる新プロジェクト『MUDOLLY RANGERS』などの客演をこなし、徐々に注目を集めてきたXakiMicheleが遂に全曲ソロとなる1st EP『Extended Play』をリリースし、「Pussy Lake ~Special edition~」のMVを公開した。また、『Extended Play』のリリースを記念して、luteからMVを公開していた「In my blood Prod. acuteparanoia」の音源を同時配信している。
EPは全曲ソロの新曲5曲で構成されており、渋谷を代表するヒップホップクルーkiLLaのDJ/プロデューサーとして知られるNo Flowerや、FUJI TRILL & KNUXで構成されるプロデュースチームOVER KILL、所属するヒップホッププロジェクト夜猫族のプロデューサーFFFFFF、フリースタイルダンジョンなどで活躍しているラッパー ID のプロデューサーとして知られているKANYA、YDIZZYやkZmなどの時代を先駆けるアーティストたちをプロデュースしているMitch Mitchelsonといった豪華なプロデューサー陣が参加。XakiMicheleの特徴である低音ボイスとスキルフルなラップの鋭さが楽しめる作品となっている。
重圧感を感じる不穏な曲、「goddamn」で幕をあけ、続く「LARI」は“ラリる”“暴動”をテーマにした狂気を感じるモッシュピットチューン。そのほか、自身が想いを寄せるカナダをテーマにした楽曲「CNE」などを収録。XakiMichele特有の低い声から繰り出される攻撃力とユーモアあるリリックが落とし込まれ、ミステリアスな魅力とパンチが効いた1作だ。kiLLaがシーンに頭角を顕してきたときのような、正体不明のワクワク感を思い起こさせる。
アートワークは後述の「Pussy Lake ~Special edition~」を手掛けたXakiMicheleの盟友、IKが担当した。IKはこれまでに、Red Bullの企画RASENに出演し、話題となったweek dudusの1st Album『XD』など、数多くのラッパーのジャケット制作を手掛けているほか、Kamuiの主催のイベント「MUDOLLY EXTRA」のティザームービーやralphのMV制作なども手がけ、グラフィックを中心にイラスト、映像、展示活動など幅広く活躍する若手グラフィックアーティストである。
XakiMicheleの存在を広く知らしめることとなった代表曲「Pussy Lake」を、グラフィックアーティストIKとタイアップし、「Pussy Lake feat AJAH」と「Pussy Lake feat TRASH ODE」を繋ぎ合わせMV限定として「XakiMichele - Pussy Lake feat AJAH & TRASH ODE ~Special edition~」として公開。見所は、グラフィックアーティストのIKが撮影から編集、グラフィックの制作を行っており、曲から連想されるような比喩表現を中心としたモーショングラフィック。IKはタイトルに含まれる「Pussy Lake」から連想された「扉」、「水」の要素を各パートに落とし込んでいる。
Extended Playのリリースに伴い、2月22日(土)にXakiMichele主催のイベント「V/LINE」が恵比寿BATICAにて開催される。
出演者は、先日「THE BLAZING STAR FOREVER」をリリースしたSHO-SENSEI!! や、Pussy Lake REMIXへの客演に参加しているTRASH ODEを始め、自身が所属するヒップホッププロジェクト夜猫族のメンバーであるAJAH、noma、tip jam、Tade Dust & Bonberoや、SoundCloudにアップした「Enjoy it」が評判を呼んだebaby、更にはBAD HOPのメンバーであるVingoやSOCKS、Jinmenusagiなどと客演をこなし、昨年にはシングル「BIKA」をリリースしたシンガーE.R.Iや、東京を中心にティーンエイジャーから高い評価を獲得し、EPのリリースも控えているTokyo Inverdersらの出演が決定している。DJには夜猫族の中心人物でもあるWTRや若い世代で一際目を引くChibichael、nasthugらが出演。イベントフライヤーのアートワークもユニークで、中心にXakiMicheleの姿が据えられたファッション誌のカバーを模している。
▶「V/LINE」
場所:恵比寿BATICA
日程:2020年2月22日(土)
時間:16:00~22:00
料金:前売り ¥2000+1d、当日 ¥2500+1d、U-18 ¥1800+1d
・LIVE
XakiMichele(release)
SHO-SENSEI!!
TRASH ODE
E.R.I
AJAH
ebaby
Tokyo Invaders
noma
tip jam
Tade Dust & Bonbero
・DJ
WTR
Chibichael
nasthug
・VJ
IK
▶Extended Play
1. goddamn(Prod. No Flower)
2. LARI(Prod. OVER KILL)
3. Sensitive(Prod. FFFFFF)
4. 瞬足(Prod. KANYA)
5. CNE(Prod. Mitch Mitchelson)
▶XakiMichele
福島県出身。2018年から東京を拠点に活動するヒップホッププロジェクト「夜猫族」のメンバーとして活動開始。
2019年1月にリリースされたシングル"Pussy Lake"が話題となり、Abema MIXやニートTokyoなどに出演し、同年6月には自身初となるMV "In my blood prod. acuteparanoia"をluteにて公開。その後、OVER KILL & XakiMicheleの"Get Mad"をリリースし、LEXの2nd ALBUM "!!!"や"MUDOLLY RANGERS"などの作品に参加している。2020年1月には1st EP「Extended Play」をリリースした。
▶IK
東京を中心に活動する若手新鋭グラフィックアーティスト。数多くのラッパーのジャケット制作を手掛けているほか、イラストや映像など横断的な表現で活動し、新時代のクリエイティブを担う注目のクリエイター/アーティストである。これまでに、week dudusの1st Album『XD』や、Xakimicheleの1st EP『Extended Play』のジャケなどを手がけ、1/15日に渋谷WWWで開催されるKamuiの主催Party「MUDOLLY EXTRA」のティザームービーや、グライムMCのRalphのMV制作などもしている。SFをテーマにした作品や表現を好み、未来を舞台に男女の物語を描いたZINEや、映画祭受賞もした短編映画なども制作しているほか、アパレルのデザインや企業のロゴデザインなど多岐に渡る活動を続けている。
▶AJAH
福島県いわき市出身。2011年にバンド・弾き語りからキャリアをスタート。
夜猫属のメンバーであるXakiMicheleと「Pussy Lake」を発表、その存在感で注目を浴びる。
「TRANQUIL(prod.acuteparanoia)」ではlilsomを監督に招き、MVを公開。昨年末にはLEXの「!!!」 に収録の「ihate pussyboy&badbitch」、シングル「Spotlight」が同日公開され注目が集まる。2020年にはEP「YUENDI THERAPY」のリリースを控えており今後も目が離せない。
▶TRASH ODE
これまで「Greedy Light」や「Sky Driver」などの楽曲を発表し、東京を中心に数多くのライブ活動をこなす次世代のラッパー。
2000年代の注目ラッパーたちで構成されたコンピレーション作品『O.B.S』や、Kamuiが主催するイベント「MUDOLLY」に出演する同士が結集したEP『MUDOLLY RANGERS』などに参加しおり、近未来的で独自の表現力や世界観が評価されている。現在は自身の1st ALBUMを制作しており、今後の活動からも目が離せない存在だ。
written by TOMIO