これから日本ではEDC Japan、フジロック、サマソニ、Ultra Japanといった人気フェスが多数開催されるが、同じように海外でも同じように今後、EDC Las VegasやTomorrowlandなどのEDMフェスほか、有名フェスが今後開催されることはすでに皆さんご存知のことだろう。
このような海外フェスは、音楽好きならいつかは行ってみたいと考えている人は多いと思う。しかし、土地勘がない見知らぬ海外では色々と不安が…。という人も中にはいることだろう。そんな時に役立ちそうなのが、最近、出版された『THE WORLD FESTIVAL GUIDE』というフェスのガイドブックだ。
同書は、海外フェスを旅のひとつの目的に設定した、今までにないタイプのガイドブック。特徴は世界中の海外フェスに実際に参加した筆者の津田昌太朗氏ならではの目線で、40カ国 120以上の音楽フェスを紹介しているところにある。
photo: ©Ai Matsuura
本書で紹介されているフェスの一例を挙げると4月に世界中で話題になった「コーチェラ」、6月にイギリスで開催される「グラストンベリー」、などの大規模野外フェスをオリジナル写真やフェス公式のフォトグラファーによる迫力のある写真で紹介。さらに、毎年夏にスペインで開催される宇宙とコンタクトする最先端フェス「ソナー」、開催ごとにドレスコードが変わるイギリスの仮装フェス『ベスティバル』、フェス会場が豪華クルーズ客船となるアメリカのボートフェス『ホーリーシップ!』など、日本ではお目にかかれない驚きの規格外フェスの数々が紹介されている。
©Ai Matsuura
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そして、このガイドブックの興味深い点は、海外フェスに参加する際のハウツーはもちろん、フェス会場周辺の観光情報も満載になっているところ。例えば先述の「コーチェラ」では、会場内の情報はもちろん、ロサンゼルスやパームスプリングスの定番観光スポットから音楽好きにおすすめのショップなどをピックアップし、それらを踏まえた1日の過ごし方も指南してくれる充実ぶりだ。
またアメリカ、ヨーロッパ、アジア、その他エリアに分けて、世界のフェスをリスト化したり、毎年トレンドとして注目されることが多いフェスファッションスナップ、そしてコレクター心をくすぐるフェスグッズの紹介もあり。さらにユニークなものでは海外フェスでよく使うワードを「出演アーティスト編」、「事前準備編」、「フェス会場編」にわけて紹介するフェス用語集なども収録されているので、これさえあれば、海外フェスに参加する際の心細さも一気に解消してくれそう。
そのほかにも海外フェスシーンで活躍する日本人アーティストのコムアイ(水曜日のカンパネラ)とDJ KSUKEのインタビューを収録。彼らが実際に感じた日本のフェスとの違いやおすすめの海外フェスなども紹介されている。
今年こそは海外フェスに参加したいと考えているそこのあなた! これ、持っていると本当に便利なので1冊持っているとマジで心強いっすよ。気になった人はこちらのリンク先で詳細をチェックしてみよう。
▶︎THE WORLD FESTIVAL GUIDE – 海外音楽フェス完全ガイド
定価:1,600円+税
仕様:単行本(ソフトカバー)180ページ
出版:いろは出版
https://hello-iroha.com/new_item/the-world-festival-guide/
著者:津田 昌太朗
1986年兵庫県生まれ。大学卒業後、広告代理店に入社。「グラストンベリー」がきっかけで会社を辞め、イギリスに移住し、海外フェスを横断する「Festival Junkie」プロジェクトを立ち上げる。現在は、日本国内の音楽フェス情報サイト「Festival Life」、海外フェス情報サイト「feslavit」を運営しながら、雑誌連載やラジオ番組のパーソナリティなど、フェスカルチャーをさまざまな角度から発信し続けている。ワタナベエンターテインメント所属。
https://www.watanabepro.co.jp/mypage/61000029/
written by Jun Fukunaga
photo: ©Ai Matsuura