アメリカのレジェンドラッパー、will.i.am
The Black Eyed Peas（ブラック・アイド・ピーズ）のボスであるwill.i.amは、アメリカの音楽史に残るミュージシャン、ラッパーで日本でも音楽関係者・一般のファン内で高い人気を誇る。そんな彼の歴史や日本との縁などを紹介していく。
will.i.amの生い立ちと初期キャリア
will.i.amは、1975年生まれのアメリカ人男性ラッパーである。本名はWilliam Adamsでラッパーとしての名前は彼のファーストネームに由来する。アメリカ西部のロサンゼルス（カリフォルニア州）にて生まれた彼は10代前半の頃からラッパーとしての活動をスタートし、フィリピン系アメリカ人のApl.de.ap（アップル・デ・アップ）と共にAtban Klann（アトバン・クラン）というヒップホップグループを1989年に結成。1995年にはTaboo（タブー）という3人目のメンバーが加入したのを機にグループ名をThe Black Eyed Peasへと改名し、地道な活動を経てメジャーデビューのチャンスを掴んで1998年にメジャーデビューを果たす。
しかし、3人組グループであった2000年代初頭まではなかなかブレイク出来ない状態が続いた。また、will.i.amはソロのラッパーとしも活動するようになり、2001年にはアルバム『ロストチェンジ』にてソロデビューを果たすが、ソロのラッパー活動のほうもうまくいかない状態が続く。
女性ボーカル加入でThe Black Eyed Peasがブレイク、will.i.amの高い作曲能力で次つぎにヒットを飛ばす
そんな中、21世紀に入り、will.i.amとThe Black Eyed Peasにとって大きな転機が訪れた。2003年に、もともとThe Black Eyed Peasのファンの一人であった同郷（ロサンゼルス）の美人女性ボーカル・ファーギーがThe Black Eyed Peasのメンバーに加入して4人組グループとなる。そして、ファーギー加入に発表した3rdアルバム『Elephunk』やシングルカット曲「Where Is The Love」が大ヒットしてグループは長い低迷期を経て遂にブレイクを果たす。
また、2004年2月開催のグラミー賞において「Where Is The Love」が年間最優秀レコード賞にノミネートされたことで、The Black Eyed Peasの存在やwill.i.amの高い作曲能力にさらなる注目が集まるように。以降、2000年代後半にThe Black Eyed Peasは世界最高のラップ系ソングライターといっていいwill.i.amの高い作曲能力を武器に次々とメガヒットを飛ばし、世界中の音楽業界を席巻する。特に2005年発表の4thアルバム『Monkey Business』は世界全体の売上枚数が1000万枚を超えた。
will.i.amのソロ活動も軌道に乗る
2000年代半ばにThe Black Eyed Peasがブレイクしたことにより、このグループのブレインであるwill.i.amのソロ活動にもようやく脚光があたるようになる。まず、ソロアルバムやソロシングルがヒットするようになったほか、他の世界的なアーティストとのコラボ作品も次々にヒットを飛ばした。
代表的なものを挙げると、まず世界最高のポップスターであったマイケル・ジャクソンのスリラー発売25周年記念盤『Thriller 25』にフィーチャリングアーティストとして参加。その他、Rihanna（リアーナ）Usher（アッシャー）Pussycat Dolls（プッシーキャット・ドールズ）のアルバム、またはファーギーのソロアルバムなどにも参加して、will.i.amはそれぞれの作品のヒットに貢献してきた。
パリコレにモデルとしても出演
will.i.am |（ウィル・アイ・アム）は日本びいきのラッパーとしても知られる。具体的には、まず1990年代前半からパリコレに長く参加しているRYNSHU（旧ブランド名=MASATOMO）という日本人デザイナー・山地正倫周によるブランドの熱烈なファンとして有名だ。これまで、公の場で何度も、山地氏の天才ぶりや人柄の素晴らしさを熱く語ってきたことで知られ、デザイナーである山地氏とも親交がある。そんな中、2011年初夏に開催された2012年春夏シーズンのパリメンズコレクションでは、RYNSHUのランウェイショーにゲストモデルとして出演して世界中で大きなニュースとなった。
その他、will.i.amは東京という街が大好きで、The Black Eyed PeasのMVを東京で撮影したこともある。
photo: https://www.facebook.com/pg/william/photos/?ref=page_internal
written by 編集部