現在、もっともライブハウス、クラブで電力を喰うユニットと称されるユニットVMO a.k.a Violent Magic Orchestraが、YMOの代表曲として知られる1980年のシングル「ライディーン」をカバー。「RYDEEN 雷電 / YMO Yellow Magic Orchestra」を公開した。
2015年に結成されたVMOは、エレクトロニクス担当のPete Swanson(ex Yellow Swans)、MIX、シンセ、ビート担当のExtreme Precautions、楽器担当のVampillia、ライヴヴィジュアル担当のkezzardrix、3台のストロボライトからなるテクノ、ブラックメタル、インダストリアル、ノイズが渾然一体となり発光されるアートミュージックプロジェクト。
女性メンバー・ザスター(Vo)が参加した初の音源となる本カバーは、名曲「ライディーン」のおなじみのフレーズがありつつも、激しいデス声や暴れるようなジューク/フットワーク風の高速ビートが非常に印象的だ。
「YMOに敬意を表しながら、VMOなりの表現でオリジナルとはまた違った景色が浮かぶようになっている」と動画のキャプション部にあるように、そのオルタナティヴかつ攻めたハードコアサウンドは、完全に「ライディーン」の”アザーサイド”に足を踏み入れた作品と言えるだろう。
またビートメイクは昨年国内クラブミュージックシーンの傑作のひとつとしてコアな人気を博した『MERIDIAN』や今年3月にリリースした『GVVVV』での独自のガバサウンド解釈も話題になった国内ジューク/フットワークシーンの代表する鬼才トラックメイカーCRZKNYがビートメイクで参加している。
なお、VMOは、今月22日にヨーロッパで行われる音楽フェス『Roadburn2018』に出演することが決定している。
Written by Jun Fukunaga
Source:
http://vmo-violentmagicorchestra.tumblr.com
Photo: VMO Facebook