先端テクノロジーとアイデアによって、数年先の未来の体験を提供するクリエイティブチーム「au VISION STUDIO」(KDDI株式会社)協力のもと、「VIE STYLE株式会社」が、音楽を聴く人の脳波を可視化するイヤホン型脳波計「VIE ZONE(ヴィーゾーン)」の2021年冬発売に向けて、エンタメに「ブレインテック」を活用する実証実験を実施。6月下旬より「VIE ZONE」のクラウドファンディングを開始する。
「VIE STYLE株式会社」は、耳の痛くならないヘッドホン「VIE SHAIR(ヴィーシェア)」や柔らかいイヤホン「VIE FIT(ヴィーフィット)」など、音楽関連の革新的デバイスを開発。クラウドファンディングでは累計2億円以上を調達するなど、世界40カ国に販売をしているハードウェアスタートアップ企業だ。 イヤホン型脳波計「VIE ZONE」は、特許申請中の独自構造により、高性能Bluetoothイヤホンから脳波・心拍・呼吸を取得できるウェアラブルデバイス。本デバイスを活用して、働く人の、集中度・疲労度などを脳波でモニターし可視化することにより、リモートワークにおける生産性支援および、メンタルヘルスケアを行うサービスを開発することを目的としている。
「VIE STYLE」はこのデバイスを使って「音楽によって人の脳はどう反応するのか」という研究を進めており、その一環として、2021年3月31日にライヴストリーミングスタジオ「SUPER DOMMUNE」にて、FPMでの活動で知られるDJの田中知之氏を招き、4人の参加者と実証実験『Brain Music Experiment "Chills Test"』を行った。
現在、脳情報はさまざまな方面での活用が期待されている。 例えば、脳波によって外部機器を動かす「ブレイン・コンピュータ・インターフェース」では、身体を動かすことが困難な人たちがパソコンなどの情報機器を操作したり、オフィスの作業効率を高めるためのツールに利用したりといったことが考えられている。また、医療の現場でもデジタル情報を活用した「デジタル療法」「デジタル薬」の研究が進んでおり、ゲームやバーチャルリアリティをADHDやうつ病の改善に役立てる事例が報告されている。
「VIE ZONE」は、従来の脳波取得機器と比較して手軽に使えることから、こうした動きの促進にもつながるのではないかと考えられている。脳科学とITを組み合わせたブレインテックの最新デバイスが気になった人は、「VIE ZONE」の最新情報をゲットできる先行登録を済ませておこう。
なお、エンタメに「ブレインテック」を活用する実証実験レポートも現在公開中。下記リンクで閲覧できる。
https://www.viestyle.co.jp/news/kddi-braintech
written by Jun Fukunaga