今や日本を含む、世界各地で開催されている人気EDMフェス「Ultra Music Festival」。その本家であるUltra Miamiが、本拠地であるアメリカ・マイアミで開催を終了することを発表した。
UltraはTwitter上で声明を発表。これまでマイアミで開催を続けてきたフェスの同市とのライセンス契約が終了したことを明かしている。
A letter to our fans... pic.twitter.com/m0DkoUWdBU
— Ultra Music Festival (@ultra) 2019年5月8日
2019年は、これまでの会場からマイアミ市内のVirginia Keyに会場を移転。しかしながら移転先では観客の交通面でのトラブルも報告され、開催期間中は、失敗した有名フェス「Fyre Fest」の再来だと批判されるなど来場者からの不満も噴出していた。今回の移転に関しては、その移転先でのトラブルも少なからず影響しているようだ。また従来の開催地への帰還に関しても、マイアミ市議による反対投票も行われていたという。
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加えて2019年の開催の後にVirginia Key Advisory boardが、騒音ストレスが原因でVirginia Key周辺に生息する魚の生態系を壊すというマイアミ大学の研究結果を受け、2020年開催に対し反対投票を行なっていたことが報告されている。またこのエリアにおけるほかの環境問題などもネックになっていたとのこと。
21年に渡り、マイアミの顔だった本家Ultraだが、残念ながらこのアイコニックな場所での開催は終了する。近年は、クラブだけでなくフェスも騒音など開催に伴うトラブルで批判されることも少なくない。今後は南フロリダの別エリアに移転してフェス開催を継続していくとのことだが、新たな会場ではこれまでのようなトラブルが起こらなければよいが…。
written by Jun Fukunaga
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https://www.residentadvisor.net/news/43739
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photo: FELIXFRO