音楽制作に適したトラックメイキングソフトおすすめは?

音楽制作に欠かせないトラックメイキングソフト、知っておきたい豆知識
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2018.07.24 11:02

音楽制作に欠かせないトラックメイキング


ヒップホップやEDMといった音楽ジャンルにおいて、PCでの音楽制作が欠かせないものとなっている。PCを使って音楽を作る場合は、サンプリングや打ち込みに適したソフトを使う必要があるが、その流れをトラックメイキングと呼ばれている。この作業に必要な道具と過程を具体的に説明していく。



トラックメイキングに必要な道具とリズム


トラックメイキングの1つを形成し、音楽制作ソフトで音源の入力に使われるのは、ピアノの鍵盤の形をしたデジタルキーボードと呼ばれるものだ。ヒップホップ等の音楽では、音楽ごとのリズムが重要になっていくが、ドラマーという役割の人間がリズム作りを担当する。ある程度リズムが固定化されてしまうと、つまらない音楽になってしまいがちであることから、人的に生み出されるズレにより、音楽としての魅力を生み出すことにつながっていく。音楽制作ソフトにおいてこのズレを生み出す道具としては、パッド付きのMIDIキーボードといった、市販されているデジタルキーボードを使うことが一般的となる。直感的にMIDIを打ち込む作業の中で、人間らしいリズムが演出されて行く効果をもたらす。




サンプリングとトラックメイキング


トラックメイキングにおいて重要な過程となる段階が、サンプリングと呼ばれるものである。ヒップホップのオリジナルはアナログレコードだが、これに電子ドラムとフレームとドラムをサンプリングするサンプラーが必要となる。アナログレコードの音源には、歪みやノイズが含まれているため、通常の音楽ではこれらを除去する技術が不可欠となっていく。サンプラーは、CDに近い音質を生み出す他、キーボードシンセサイザーと合わせることで、きれいな音楽を作り出すことが可能となる。ヒップホップの場合、サンプラーを使い、歪みやノイズが含まれる音楽を作り出す能力も要求される。


音楽制作ソフトには、こうした歪みを生み出す機能を随時導入できる点で、比較的簡単に制作が進みやすくなっていく。ヒップホップ特有の音質を生み出すものには、サンプルのピッチを落とす方法も用いられるが、定番となるものとしては、周波数の帯域を落とす手段がある。アナログレコードは高域が出にくくなる習性を活かし、CD音質未満の音質に設定することで、雰囲気を出すことが可能だ。サンプラーでは、フィルターやイコライザーといった機能を使うことにより、比較的簡単に演出が可能となる。



トラックメイキングにおすすめの音楽制作ソフトは


トラックメイキングに適した音楽制作ソフトとして、ここではヒップホップのトラックメーカー向けのものを複数紹介する。DJに代表され、「ビートメイカー」「プロデューサー」と呼ばれる、トラックメイキングに適した人間向けにカスタマイズされているソフトである。一つ目は、ドイツのAbleton社が開発している、「Ableton Live」という音楽ソフトだ。DJは複数の曲を使いこなすことでシーンを演出することを役割としているが、この役割を補助するためのソフトとなっている。自分で作ったループ音源やベース音などを自作できることはもちろん、それらの曲をリアルタイムで流せることが最大の特徴だ。値段は7万円程度するが、1万円台で購入できる制限版がある。


ベルギーの「image-Line Software」社が開発している「FL STUDIO」は、電子音楽制作ソフトとして広く知られているソフトの一つとなっている。専用のMIDIコントローラーが豊富に用意されているため、サンプラーの機能として特に優れており、EDM系DJの間での愛用者が多い。画面が見やすく操作しやすい特性とプロ向けの楽曲作成機能、高度な追加機能も充実しており、DJが使うトラックメイキング用のソフトとして高い機能を備えている。値段は3万円程度と低価格で導入可能だ。


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Written by 編集部



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