Dos Monos、最新アルバム『Dos Siki』より「Mammoth vs. Dos Monos」を語る

Dos Monosが最新アルバム『Dos Siki』から『Mammoth vs. Dos Monos』についてトーク。
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2020.09.07 07:00

Dos Monosの3人がblock.fm『TOKYO BUG STORY』の中で最新アルバム『Dos Siki』を全曲解説。4曲目の「Mammoth vs. Dos Monos」について話していました。


1〜3曲目解説はこちら

Dos Monos、最新アルバム『Dos Siki』より「The Rite of Spring Monkey」を語る


Dos Monos、最新アルバム『Dos Siki』より「Aquarius」を語る


Dos Monos、最新アルバム『Dos Siki』より「Estrus」を語る





荘子it:じゃあ、一応曲紹介を。


TaiTan:はい。じゃあ4曲目の話をしましょう。『Dos Siki』から「Mammoth vs. Dos Monos」。



没:はい。TaiTanと俺が苦戦した……まあ、これはさっき話しちゃったけどね。


荘子it:まあ、これはある意味、だからここで「Aquarius」の話をするみたいなね(笑)。ちょうど夏と冬が入れ子になっているみたいな。夏の「Aquarius」が実は歌詞の中で寒々しいことを言っているみたいな。だから今、流した冬の方の「Mammoth vs. Dos Monos」は常夏ラテン感みたいな。


没:そうだね。裏テーマがラテンアメリカだったもんね。


荘子it:そうそうそう。だから実はマンモスはいるんだけども、めちゃめちゃ夏みたいな。そういう裏表。暑さと寒さの裏表みたいな。


没:ラテンアメリカの12月は夏みたいな。


荘子it:そうそう。そういうのがあるから。だからここで逆に今度は「Aquarius」の話みたいな。「Aquarius」っていうタイトルに行き着くまでが長かったんだよね。


没:あんなに議論をするとは思わなかったよ。


荘子it:最初、俺は『ミッドサマー』っていう映画が嫌い過ぎて、あてつけのように『ミッドサマー』っていうタイトルにしていたんだけども。あと、アリ・アスターが嫌いだから『ナシ・アスター』みたいな。「お前はなしだ」っていうことだけが言いたいがための曲だったから。『ミッドサマー』って言っていたんだけども。でも、そうすると没がね、「いやいや、普通に『ミッドサマー』が好きな人に悪いよ」って言われて。


没:っていう風に俺は思ったんだよね。


荘子it:まあ、本当にその通りだと思うんだけど。だから違う名前にしようって。


没:しかもリッチーにも何もタイトルも知らせずにさ、参加だけさせて後でついたタイトルが『ミッドサマー』だったらめっちゃかわいそうじゃん?(笑)。


荘子it:別にかわいそうじゃなくない? 一般名詞もであるからね。一応ね。それで……でも、夏のタイトルってしっくりくるのがないんだよね。


没:なかったね。いろいろと言ったけど。


荘子it:とにかく100個ぐらいボツになって。数日あけて俺がいきなりなんか、ふと「『Aquarius』にします」って言って。それで当然、何かしらの違和感とかを表明されるのはわかっていたんだけど。だから俺自身が「Aquarius」っていうタイトルを思いついた瞬間に、ある種の何通りかの違和感の表明の可能性を感じてたから。それを数日間、自分中で反芻した結果OKになってから出したんだよ。だからまず、没とかが「アクエリアスかー」って来たのはでも、「まあ、おそらく2人前の俺だから。待てばわかる」って(笑)。


没:そんなの俺、2日あいてないんだからわからないよ(笑)。


荘子it:そうそう。ということにして、まあ「Aquarius」になったみたいなね。


没:だから俺も1日置いて「いいな」ってなったっていう。


荘子it:やっぱり星座の名前とかね。やっぱりね、なんか没はちょっと「メタルバンドっぽくない?」みたいな。


没:そういう感じの反論を最初にしたね。


荘子it:うんうん。まあ、わかりますよ。いいんです。「Aquarius」で。


没:でも、たぶん思ったほど飲料と結び付けてる人はいないよね。ゼロだよね。と言うか。


荘子it:そうだね。日本人といえばポカリスエットとアクエリアスじゃん?


没:だから全部大文字ぐらいでもよかったかもね?(笑)。


荘子it:まあ、「夏だからアクエリアスってスポーツドリンクだろ」と思われるかと思ったら、意外とそうではなかったっていう。


TaiTan:やっぱりカタカナで見ないとね。意外と結び付かないんじゃない? アクエリアスって。


荘子it:カタカナじゃなくても……商標登録は普通にあれでしょう?


没:でも誰も、たぶんあんまり結びつけてないと思う。


荘子it:まあまあ、別にいいんだけど。普通に星座の方で受け取ってもらって。だから要はアクエリアスっていうと、夏のスポドリの風物詩のイメージでもあるんだけど。要は星座の……時期としてはあれ、冬なんだよね。だからそれも冬と夏が入れ子になっているみたいな形ですね。


没:あと、「サマー・オブ・ラブ」もそうだね。ウッドストックの頃の……あれはなんの思想なんだっけ? 忘れたんだけども。占星術師とかの。今までの時期が終わって、やっと来るっていう時代が「Age of Aquarius」っていう。「これからは平和な時期が来るんだ」みたいな。あれも一応、サマー・オブ・ラブとかの。


荘子it:という感じでね、いろんな連想は可能だけどね。まあ、『DYNAMIC CHORD』なり……(笑)。


没:フフフ、「あわせてお読みください」みたいな(笑)。


荘子it:『DYNAMIC CHORD』はね、ぜひ見てほしいですよね(笑)。めっちゃ見てるからね。




番組情報


▶「TOKYO BUG STORY」

放送日:毎月第4木曜日 21:00 - 22:00 O.A.

番組URL : https://block.fm/radios/728


荘子it(MC/トラックメーカー)、TAITAN MAN(MC)、没 a.k.a NGS(MC/DJ)からなる3人組HIP HOPユニット”Dos Monos”による番組『TOKYO BUG STORY』。圧倒的な音楽性の高さと、独自に作り上げた世界観を是非ラジオで体感してほしい。





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