The Chemical Brothers、"希望に満ちた音楽"と語る最新曲「The Darkness That You Fear」をリリース

公開中のMVは90年代半ばから後半にかけてのレイヴのアーカイブ映像を使ったものになっている。
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2021.04.24 05:00

The Chemical Brothersが、2020年のグラミー賞(第62回グラミー賞)で最優秀ダンス/エレクトロニック・アルバム受賞したアルバム『No Geography』に続く新曲「The Darkness That You Fear」をリリースした。



Tom Rowlandsが"希望に満ちた音楽"と語る新曲が公開


The Chemical Brothersは、4月20日に8秒のティーザー動画で「The Darkness That You Fear」リリースを予告。メンバーのTom Rowlandsが「The Darkness That You Fear」は希望に満ちた音楽です。様々な声の組み合わせが音楽の流れに合っていることがわかったとき、私たちは楽観的な気分になり、それを共有したいと思ったのです」と語る新曲は、同曲は2つの異なるボーカル・サンプルと、サイケデリックなサウンドの渦を中心に構成された曲になっている。





90年代半ばから後半にかけてのレイヴのアーカイブ映像を使ったMVも公開 


また、リリースにあわせて、ブリストルを拠点に活動する映像作家のRUFFMERCYが手掛けたMVも公開。


 RUFFMERCYは、MVについて次のように語っている。

「最初にこの曲を聴いたとき、テーマと全体的にポジティブな雰囲気にすぐに共感しました。政府が発表したロックダウンを緩和するための新しいルールと、太陽の光とが相まって、これから始まる夏に向けて前向きな気持ちになりました。また、強いノスタルジーを感じたので、90年代半ばにケミカル・ブラザーズを初めて知った時のビジュアル・インスピレーションを探しに行きました。このビデオは、90年代半ばから後半にかけてのレイヴのアーカイブ映像に、手描きのスーパー8フィルムのテクスチャーと手描きのアニメーションを組み合わせたものです。私は、色を使って混沌とした状態を作り出し、感情を呼び起こすことが好きで、このプロジェクトはそれを実現するのに最適なものでした」

「The Darkness That You Fear」のジャケットには、イギリスの抽象芸術家として尊敬されている故Terry Frost卿のアートワークを使用されている。また「The Darkness That You Fear」は、レコード・ストア・デイ2021の一環として、限定12インチが6月12日に発売される。

The Chemical Brothersは先月、自身がホストを務めるインターネットラジオ番組「Radio Chemical」で、King Tubby、Dub SyndicateなどをプレイするダブしばりのレアなDJミックスを公開している。

関連記事:The Chemical Brothers、自身のラジオ番組より貴重なダブしばりDJミックス公開 

なお、The Chemical Brothersは、イギリス・チェシャー州デアズベリーで開催される今年のクリームフィールズ・フェスティヴァル(8月26日~29日、チケットはすでに完売)の金曜夜のヘッドライナー、およびグラスゴーで開催されるTRNSMTの日曜夜のヘッドライナーに決定している。

日本では再び緊急事態宣言が東京、大阪、京都、兵庫に発令されることが決定するなど、コロナ禍の収束の見通しは現状、立っていない状態だが、イギリスでは政府のロードマップで定められた6月21日に約1年間に渡り、営業自粛を余儀なくされていたナイトクラブの営業が再開される見通しだ。多幸感がある曲調の「The Darkness That You Fear」は、この夏のイギリスのクラブアンセムになり得そうだ。

written by Jun Fukunaga 


source:
https://www.universal-music.co.jp/the-chemical-brothers/news/2021-04-23/ 

https://djmag.com/news/england-track-lift-all-restrictions-21st-june-pm-says

photo:flickr



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