未来の製品とコミュニケーションを生み出すスタジオ、Teenage Engineeringがblock.fmをテイクオーバー! 4月29日の放送ではホストにTeenage Engineeringのグラントを、ゲストにガジェット紹介、コメディ、ダンス、寸劇、ゲーム実況など幅広いジャンルの動画をYouTubeに発信している瀬戸弘司を迎え、トークセッションを繰り広げた。
番組冒頭では2人のジャムセッションを披露。セッションで使用した機材を紹介しつつ、音楽を作る上でのインスピレーションについて話していた。
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Teenage Engineering Take Over
グラント(以下、G):音楽を作る上で、どこからインスピレーションを受ける?
瀬戸弘司(以下、S):僕YouTubeを始めたのが2010年、だからもう10年近くになるんだけど、YouTubeに一番最初にアップロードした動画がウクレレの動画なんだよね。だから最初から音楽に興味があって、最初はウクレレばっかりやってたんだけど。それで、JETDAISUKEさんって人がYouTubeにいてその人が電子楽器をいっぱい紹介してたの。当時だとKORGのKAOSSILATORとか、Nintendo DSのKORGのDS-10。開くとシンセサイザーになるやつ。あと当時、iPad、タブレットとかが初めて発売された時期だったから音楽アプリみたいなものも出てきて。音楽の知識は全然なかったんだけど、当時からYouTube見てそういうもので遊んでたの。その時代はほんとアツくて、KAOSSILATOR出た時はみんな買って遊んでたなぁ。すごいブームだった。
G:その頃、僕日本にいたかな?
S:グラントいつ来たの?日本。
G:2006年。
S:いたいた。KAOSSILATOR出てると思うよ。KORGのDS-10とか、音楽アプリとかいっぱい出て。タブレットとかで音楽ができるんじゃないか?ってなった時代だったから。その時から一応ずっとやってたからね。
(番組冒頭でのジャムセッションで使用したKORG「volca sample」)
S:インスピレーションの話からそれちゃった(笑)。インスピレーションはね、最近好きなのはLo-fi Hip Hop。大ブームだよね。
G:あぁ、「SP−404」がピッタリですね。
S:YouTube動画とかでもいっぱい出してる人いるよね、海外とかでも。そういうのをずっと聴いてる。
G:海外からもYouTubeでよく出てるね。フランスのラジオでも「SP-404」だけのチャンネルとかあるんですよね。
S:Tajima Halさんって人がいて、その動画もすごいかっこよくて。あれ、何ていうラジオ局なんだろ?フランスのね、バスの中でやってるやつ。ちっちゃいバスの中がスタジオになってるの。色んな人の動画があるんだけど、その中でもTajima Halさんのやつはかっこよかったなぁ。「SP-404」ですごくかっこよく演奏するんだよ。あれ1台でDJするもんね、みんな。
G:この間、渋谷のCONTACTでアメリカ人のTeebsっていうアーティストが「SP-404」だけでライヴしてて、すごくかっこよかった。音が最高だった。彼はFlying Lotusのレーベル「Brainfeeder」からリリースしてるアーティストなんだけど。
S:だから、やろうと思えば「SP−404」だけで全然かっこよくできるんだよね。
G:音楽はみんな違うからね。Teenage Engineeringには色んな機材があるから色々使ってみて欲しいな。アーティストじゃなくても音楽を作ってもいいと思うので。
S:グラントが電車通勤の間に「OP-Z」を練習するくらい、みんな音楽好きなんだもんね。
(左から「PO-35 speak」「OP-1」「OP-Z」)
G:僕が音楽にハマったのは結構若いころなんですよ。楽器を始めたのは遅いんですけど。
S:ギター弾けるんだよね。何歳からやってたの?
G:ギターは15歳から。昔はヘヴィメタルバンドとかスカバンドもやってました。
S:激しいやつをやってたんだね。グラントのインスピレーションはどこから来るの?楽器?
G:インスピレーションって言うと、6歳の時に初めてカセットを買ってもらった時のことを思い出すんだよね。音楽を好きになったキッカケはすごく小さい時。
S:じゃあそういう小さい頃に聴いた曲からインスピレーションを受けるの?
G:小さい頃はバスで学校に行ってたんですよ、イギリスでは。
S:グラントはイギリスの人だからね。
G:9歳ぐらいの時、バスの隣に座る人が高校生だったんです。18歳で、めちゃめちゃ優しい人。僕は音楽が聴けるものを持ってなかったので、その人にイヤホンを片方だけ借りて、バスの中で一緒にその人の音楽を聴いてたの。毎朝、色んな音楽を聴かせてもらって。
S:シャレてるなぁ〜!! その子はどんな音楽を聴いてたの?
G:当時はダークハードコアっていうジャンル。ダークハードコアが分かれて、ドラムンベースとハードコアになったっていうジャンルです。イギリスではジャングルとかドラムンベースがすごく流行ってたから、その彼もよく聴いてた。当時はみんなレイヴに行ってて、僕も行きたかったんだけど9歳だったからお母さんに「ダメだよ」って言われちゃって(笑)。
S:じゃあ小さい時からそういう激しい音楽を聴いてたんだね。
G:まぁ激しいっていうか、エレクトロニック・ミュージックね。あとは、イギリスの昔のIDM(Intelligent Dance Music)のアーティスト、例えばAphex Twin(エイフェックス・ツイン)とかも好きだった。
S:EDMじゃなくてIDMね。Aphex Twinかぁ。名前だけは知ってるけど。
G:最近グラミー獲ったんじゃない?ちょっと不思議な人なんですよ。銀行に住んでるんだって。
S:え?銀行?
G:家が昔は銀行だったみたい。戦車も持ってるんだって。たまに運転してる。そういう変な話がいっぱいありますよ。
S:じゃあ今日紹介するのは彼の曲?
G:そう。「Film」っていう曲なんだけど、その当時出してた彼の他の曲とはちょっと違うんだよね。「Come To Daddy」っていう曲が一番有名なんだけど。PVも結構有名。そのEPの2番目に入ってる曲なんだけど、全然空気が違うんだよね。綺麗なクラシックみたいな音楽で大好き。人間にはできないようなビートを刻んでるんだけど、それも好きで。そういう曲を聴いててシンセサイザーにハマったっていうのもあるかな。
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【番組情報】
Teenage Engineering Take Over
written by 編集部