追悼、スタン・リー。スパイダーマン、アイアンマンを生んだアメコミ界の伝説的存在

スパイダーマン,アイアンマンと映画化された多くのアメコミヒーローを生み出してきたコミック界の巨匠が95歳でこの世を去る。
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2018.11.13 01:56

アメコミヒーローの生みの親、スタン・リーが他界


アメコミ界の巨匠、マーベル・コミックの創始者であり、スパイダーマン(Spider-Man)、アイアンマン(Iron Man)、Xメン(X-Men)、ブラックパンサー(Black Panther)など数々のヒーローを生み出したきた漫画原作者スタン・リー(Stan Lee)が現地時間11月12日早朝、ロサンゼルスの病院に搬送され他界した。95歳だった。


スタン・リーは10代の頃より叔父の経営する漫画出版会社に入り、1960年代にはヒーローコミックを手がけ、その多くのキャラクターがスクリーンデビューし映画界にも影響を与えてきた。アメコミヒーローの生みの親である彼の死が世界中で嘆かれている。





訴訟問題に悩まされた晩年


ウォルト・ディズニー・カンパニー傘下のスタジオ会社でアメコミファンならずとも世界的に知られるマーベル・スタジオのマーベル・メディアでは名誉会長をつとめ、マーベル・コミックでも発行責任者を歴任してきた。他の制作者との共同作業もあったとはいえ、アメコミヒーローのほとんどがスタン・リーによって生み出されてきたと考えると驚愕だ。しかし、他界するまでの数年彼の人生は騒々しいものだった。


2017年に妻を亡くし、その後自身が2001年に映画、テレビ、ビデオゲームのプロパティを開発するために設立したアメリカの制作会社「POW! Entertainment」に対して訴訟を起こしていた。10億ドルにもおよぶ訴訟を数週間後に取り下げたあとには元ビジネスマネージャーを訴えるなど、裁判沙汰が続いていたのだ。


しかし晩年も精力的に活動し、2018年12月には世界最大級のポップカルチャーイベント「東京コミコン」にも参加し、日本のファンとも交流を深めていた。(画像は2017年に来日したもの)





自身の作品に自ら出演


95歳の高齢ながら最後までアメコミ界にその身を投じていたスタン・リー。ファンにとってはただの原作者としてではなく、自ら手がけた作品の登場人物としても人気だった。


初めてカメオ出演したのは1989年に公開されたテレビ映画『超人ハルク ’90』。ハルクの変身前の姿であるブルース・バナー博士の裁判シーンにて陪審員として登場。その後もスパイダーマンシリーズ、エックスメンシリーズ、アイアンマンシリーズなどにもカメオ出演。つい最近では11月2日に日本で公開されたばかりのマーベル・コミックのキャラクター「ヴェノム(Venom)」を主人公にした映画『ヴェノム』にも登場していただけに、今後のマーベル映画で彼の姿が見られないことを考えると寂しい限りだ。




肺炎を患い、自宅から病院に搬送されたと報道されているが、近年は多くの病気を患っていたと伝えられており、今のところ主な死因は不明。スタン・リーの残したキャラクター達はこれからもコミック/映画のなかで活躍を続けてくれるだろう。




written by #BsideNews


source:

https://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/stan-lee-dead-marvel-comics-real-life-superhero-was-95-721450

http://www.tmz.com/2018/11/12/stan-lee-dead-dies-marvel-comics/


photo: facebookfacebook2


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