食事中に大切な服が! 外出時でもできる簡単な染抜き方法

染抜きはスピード勝負
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2018.10.23 03:23

染抜きはスピード勝負


高い服に限って、うっかりシミをつけてしまうのはなぜだろう。買ったばかりの服に限って、シミを付けてしまうのはなぜだろう。飲み会やデートの食事中にそんな場面に出くわして、舌打ちしたくなったことはないだろうか。手軽に簡単に染抜きをしたいという状況で役立つ、外出時にできる簡単な染抜き方法を紹介する。



染抜きは早さがポイント!


衣服に付いた汚れの取れ具合は、取り始めた時間の早さに比例する。すぐに取っておいた方が、シミとして残りづらいのだ。染抜きのやり方は共通で、衣服の汚れ部分の下に汚れを吸わせるためのタオルなどを置く。次に染抜き剤をシミ部分にのせ、上からハンカチなどでたたき汚れを下のタオルに移す。一度で取りきれなければ、汚れた部分をタオルのきれいな場所に移してまた同じようにたたいて汚れを移す。この繰り返しだ。コーヒーなどの水性の汚れは水道の水で落とせるが、口紅やボールペンなどの油性汚れは水では落ちない。そういったほとんどの油性の汚れは、どこにでもある食器用洗剤で落とすことができるが、店ではゆっくり染抜きをする時間も取れないだろう。





ペンタイプの染み抜きとシートタイプの染抜き


まずはペンタイプの染抜き。ペン先で叩き汚れを落としていくので、簡単で洗浄力が比較的強いのも特徴だ。飲み物や油はねなどの小さな範囲の汚れを素早く落とすのに向いていて、広範囲の染抜きには不向き。小さな染み専用に持ち歩くのがいいだろう。ワインをこぼしてしまった時などにおすすめだ。


広い範囲のシミを落とすのに向いているのが、シートタイプの染抜きだ。コーヒーや調味料などをこぼしてしまい、広い範囲を汚してしまった時に活躍する。1シートずつ小分け包装タイプになっている商品もあり、持ち歩きしやすい。食べこぼしをしやすい子どもと一緒に出掛ける時にもバッグの中に入れておけば、お気に入りの洋服を着ている時でも安心して食事を楽しめる。


ただし、ペンタイプに比べると洗浄力は低め。応急処置用の染抜きとして利用するのがいいだろう。汚れをたたく時にそのまま使えるので、外出先でも簡単にすぐ使える携帯用として持ち歩くのにぴったりだ。ほとんどの生地に対応しているが、絶対に傷めたくない大切な服の場合は事前に目立たない部分で試しておくことをおすすめする。





液体タイプの染抜き


チューブに入っている液体タイプの染抜きは、広い範囲のシミや時間が経ってしまった染みを取るのに向いている。水性・油性のどちらにも対応している染抜き剤の場合、インク・化粧品・食べこぼし・血液などほとんどの汚れに使え、1本で家族みんなの衣類を簡単にきれいにできるので便利だ。また繊維製品に向けて開発されているため、衣類の奥まで染み込んだ汚れに効果的。


ただし、ほとんどの液体タイプは自宅で洗濯時の直前に使うものとして作られているため、洗浄力が強過ぎて生地を傷める可能性がある。あらかじめ目立たない部分でテストしてから使うのが妥当だ。また、天然成分を使っているものは素材を傷めにくいのでおすすめだ。外出先で使えるすすぎ不要のものもあるので、そういった商品を使うのもいいだろう。





電動タイプの染抜き


電動タイプは、洗浄液を使わずに超音波や強力振動などで生地を傷めることなくシミや汚れに働きかけるタイプの染抜きだ。微細な気泡を発生させて繊維の奥に入り込んだ汚れを浮かせて、手で落とすには難しい頑固な汚れを簡単にしっかり落とすことができる。こすり洗いでは毛玉になってしまうニットや毛羽立ちやすいスエット素材に最適だ。シルクなどデリケートな素材のパーティードレスなどにも安心して使える。


洗浄力が1番強いタイプの染抜き方法だが、価格が高価なのがネックだ。それでもドライクリーニングに出すコストを考えれば、1本は持っておきたい。家電量販店などで手に入れることができる。




written by 編集部


photo: facebook


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