Spotify、低価格の有料サブスクリプションプラン「Spotify Plus」をテスト中であることが明らかに

広告が含まれるもスキップできる曲数は無制限になるなどの特典付き新プランは月額0.99ドルから利用できる可能性も。
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2021.08.06 07:00

Spotifyが、現行の有料サブスクリプションプランよりも大幅に月額利用料金を下げた低価格の有料サブスクリプションプラン「Spotify Plus」をテストしていることがわかった。



現行の無料プランと有料プランの中間のような内容の新プラン


The Vergeによると、「Spotify Plus」は、現行の無料プランと有料サブスクリプションプランの中間のような内容だという。

Spotifyは今年1月に無料プランの再生時間制限を撤廃し、「ユーザーのリスニング体験のさらなる向上」を図っている。しかし、現行の無料プランでは、1時間に6曲以上スキップすることができず、「Discover Weekly」や「Daily Mix」のようなパーソナライズ系のものなど特定のプレイリストを除き、アルバムやプレイリストの再生はシャッフル再生に限定される。


しかし、このプランでは、無料プランと同じく広告が含まれるも、1時間あたりにスキップできる曲数は無制限となり、アルバムやプレイリストの再生をシャッフル再生に限定されることなく、特定の曲を自由に選択して聴くことができるという。



新プランの料金は現行有料プランの10分の1になる可能性も


テスト中の現在は、一部のユーザーに向けて、月額99セント(約108円)で「Spotify Plus」が利用できるというアプリ内広告が表示されていることが報告されている。現行の有料サブスクリプションプランである「Spotify Premium」は、日本では月額980円から利用できるが、今回の「Spotify Plus」が仮に月額99セントで利用できるようになるのであれば、月額のサブスクリプション料金は約10分の1ほどになる。


しかし、Spotifyは、ユーザーの関心を測るためにそれ以外にも様々な価格で新しいプランをランダム表示しているため、現段階では月額サブスクリプション料金が99セントで確定されているわけではないようだ。 Spotifyは、今年の後半にロスレスフォーマット配信「Spotify HiFi」を導入予定だが、今回の低価格有料サブスクリプションプランもユーザーにとっては気になるトピックだ。今後、正式に実装されることに期待したい。


一方で、低価格有料サブスクリプションプランによって、アーティストら音楽クリエイターが得られるロイヤリティにも影響が出ることが考えられるため、アーティストにとっても続報が気になる施策ではないだろうか?

なお、Spotifyの競合サービス「YouTube Music」を抱えるYouTubeでも低価格で広告なし視聴ができるようになる新たな有料サブスクリプションプラン「Premium Lite」のテストを実施していることが明らかになっている。

written by Jun Fuknaga

source:
https://www.theverge.com/2021/8/3/22607203/spotify-plus-ad-supported-tier-unlimited-skips-on-demand-listening
https://www.theverge.com/2021/8/2/22605455/youtube-premium-lite-pilot-benelux-nordics-experiment-ad-free-subscription

photo: pixabay



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