名作と共に記憶に残る音楽! 映画のBGMとして有名なインスト曲を集めたサントラCDを買うなら何がいい?

映画と音楽は密接な関係にある
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2019.01.04 04:30

映画と音楽は密接な関係にある


映画と音楽は密接な関係にあり、日本や海外の映画の中で数々の素晴らしいBGMが映画のクオリティを大きく高めてきた。そして、中にはBGMを集めたサントラCDがヒットした例もある。ヒットした映画BGMのサントラCDの中から、いくつかおすすめの作品を紹介していく。


『となりのトトロ』のBGMが詰まったサントラ


宮崎駿と久石譲は、1984年公開のスタジオジブリ作品『風の谷のナウシカ』で初タッグを組み、久石が作り出した素晴らしいBGMは、各作品の人気を大きく下支えしてきた。その中でも、映画関係者や音楽関係者そしてジブリファンの間では『となりのトトロ』の劇中で流れる数々の素晴らしいBGMが高く評価されている。そして、徳間ジャパンコミュニケーションズから発売されている『となりのトトロ サウンドトラック集』というサントラCDはロングセラーとなっている事で知られる。


その中でも映画の大事な場面で流れる「風のとおり道」という曲は、日本映画界の歴史に残る名曲中の名曲中と言われていて、特に人気が高い。また、前半のシーンで流れる「五月の村」、ねこバスが走るシーンで流れる「猫バス」など誰もが耳にしたことが名曲が詰まっている。そんな、『となりのトトロ サウンドトラック集』は童心に帰りたい人、癒されたい人などに大変おすすめの作品だ。




映画『稲村ジェーン』のサントラ


サザンオールスターズの桑田佳祐は、1990年9月に『稲村ジェーン』という作品で映画監督デビューを果たした。この時期の桑田は、のちにMr.Childrenのプロデューサーとして活躍する小林武史と仕事上で密接な関係にあり、小林と組んで様々な名曲を次々に誕生させていた。そして、この映画の主題歌として書き下ろされた「真夏の果実」は当時、空前の大ヒットを記録する。さらに、映画の中でBGMとして流れていた「希望の轍」という曲は、あまりにも良い曲のためファンや業界関係者の間でそのクオリティの高さに注目が集まった。そんな「真夏の果実」、「希望の轍」を収録しているのが、SOUTHERN ALL STARS & ALL STARSという名義で発売された『稲村ジェーン』というタイトルのサントラCDだ。


この作品は、桑田と小林のコラボによる素晴らしい名曲が他にもたくさん収録されていて、サザンファンの間でも特に人気が高いアルバムである。なお、この映画のBGMとして話題になった「希望の轍」はその後、ライブでの定番曲となっていった。ちなみに、2008年のサザンオールスターズのデビュー30周年記念で行われた大規模な人気曲アンケートでは、真夏の果実が第1位・希望の轍が第2位に輝いている。そんな、サザンの人気曲2曲を含むこのアルバムは、映画が海に絡む作品のため、海に行く時に聴くサントラ・夏に聴くサントラとしておすすめである。




『ニュー・シネマ・パラダイス』 オリジナル・サウンドトラック


続いて、洋画系のサントラを挙げると、日本でも大ヒットした『ニュー・シネマ・パラダイス(Nuovo Cinema Paradiso)』のオリジナル・サウンドトラックの人気が高い。音楽を手掛けているのはイタリアの巨匠、エンニオ・モリコーネ(Ennio Morricone)で、1928年生まれの彼は1960年代から50年以上に渡って数々の素晴らしい映画BGMを作り続けている人物だ。


その中でも、『ニュー・シネマ・パラダイス』における仕事は彼のベストワークと言われていて、映画を超えて主要作品が世界中のメディアでBGMとして使われている。日本の様々なメディアでも「ニュー・シネマ・パラダイス」関連の曲はよく使われていて、誰もが一度は耳にした事がある曲が何曲もある。そんなこのサントラCDは特にクラシック音楽系が好きな人に良いアルバムと言えよう。




『ラ・ラ・ランド』オリジナル・サウンドトラック


最後に、近年ヒットした映画の中で、BGMやサントラが人気の映画作品を挙げるとミュージカル系映画『ラ・ラ・ランド(La La Land)』オリジナル・サウンドトラックの人気が高い。この映画は、他の映画と比べても音楽をフィーチャーしている作品で、サウンドトラックCDは第60回グラミー賞にて「最優秀サウンドトラック・アルバム賞」を受賞した。日本でも有名な「Another Day Of Sun」などバラエティ豊かな名曲が収録されている。



written by 編集部


photo: facebook


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