動画でわかる! 日本体育大学の集団行動の迫力

CMやテレビでも取り上げられた集団行動の芸術性に迫る!
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2018.09.19 02:30

CMやテレビでも取り上げられた集団行動


交差点で行われる集団行動…記憶に残っている人も多いのではないか。まるで魚群のようなある種の芸術性を広げたのは、日本体育大学と言っても過言ではない。動画で見ると静止画では味わえない迫力に思わず感嘆の声が漏れてしまう。日本体育大学はなぜ、あれほどまでに素晴らしいパフォーマンスを行うことができるのだろうか?



集団行動と日本体育大学


集団行動とは、仲間意識を高め効率的かつ秩序ある行動を迅速に行う一種のパフォーマンスだ。緊急事に素早く動けるかどうかを指導するための手段でありながら、集団行動そのものを芸術として楽しむ人も少なくない。日本体育大学は集団行動に対する学生の意識が非常に高く、鍛え上げられたスポーツ選手の中でもさらに選抜されたメンバーで練習に励んでいる。もちろん、参加は本人の意志だ。


数々の動画があることからも、日本体育大学が行う集団行動は、レベルが違うのだとわかる。指導者と学生の信頼関係がしっかりと結ばれている証しだろう。スポーツを学ぶ者にとって、集団行動とは機敏さや効率性を得られる絶好の機会でもある。お互いが信頼しあわなければ怪我をするかもしれない場所で、迅速な行動力が求められるのだ。それを学生自らが挑戦しやりきることで、スポーツ選手に必要な内面的成長を促すのが日本体育大学の狙いだろう。




号令係と行為者、それぞれの役割


集団行動には役割があるのをご存知だろうか。動画で見ると分かるが、大きな声で指示しているのが「号令係」指示に従い行動するのが「行為者」と呼ばれる。集団行動では行為者のパフォーマンスに目が行きがちだが、号令係にも注目して欲しい。あれだけの指示内容を覚え、衆人環視の中噛まずに声を張り上げるのは、普通であれば胃に穴があいてしまうほどのプレッシャーを感じるものだろう。動画でも感じ取れるほど威圧感がある。それでも最後まで突き刺すほどの大声で指示をするそのメンタルに、優勝トロフィーを贈りたいものだ。


もちろん号令係だけがスゴイのかと言われるとそうではなく、行為者の圧巻の集団行動技術は思わず口が開いてしまうくらい素晴らしい。ぶつかる不安を抱かずに仲間を信じてひたすら進む。これだけで映画が一本できるほどの芸術性だ。将来、いや自分自身のために成長する学生たちには、いつの時代も頭が上がらない!




錯覚のような技・パフォーマンス


交差、開列、方向変換。これは集団行動の指示内容の一部である。四角い陣形から辺が離れて一列になったり、四列が組み合わさって風車の如く回転したりと、指示によって応用が効く。動画では座るまでのコマ送りのような表現や、行動途中でそのまま一時停止するなどの「静」の部分が印象的に映る。素早く円を描いたり、小走りで指定の位置に向かったりと、「動」の部分との対比がうまい具合にされているためだ。


しかし見ていて圧倒されるのは、やはり交差や開列だろう。視覚的に見ていて迫力が違うし、集団行動の醍醐味でもある。かと思えば、場を和ませるようなコミカルな動きも見せてくれる。日本体育大学の集団行動動画から受ける一体感は、難易度の高い技と技術的な精巧性、そして緩急のある構成力からきているのだ!


集団行動の技、例えば行進一つ取っても、姿勢や体幹がしっかりしていないと成り立たない。挑戦するなら、まずは猫背を正すところからはじめよう。



ただ歩くだけが集団行動ではない


日本体育大学の学生に一般人を混ぜると、集団行動はただの交差点になる。なぜなら、ぶつかる恐怖に対応していないからだ。自然と体が避けようとして結果的にぶつかってしまい、「あっ、ごめんなさい」と謝ることになるのがオチだろう。また、指先まで集中して周りと揃える難しさは、少し練習した程度では身につかない。学生は体育館をひたすら歩いて練習し、アルバイトや学業の合間を縫って参加している。


一人でもズレたら最初からという厳しさを乗り越えた先に、日本体育大学の集団行動パフォーマンスがあるのではないか。将来有望な学生たちのプログラミングされたかのような正確な動きは、この先も受け継がれる伝統文化になっていくだろう!


photo: youtubeyoutube2


written by 編集部


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