トラックメイカーの間で人気が高く、最強のソフトシンセとの呼び声が高い人気のプラグイン「SERUM」がアップデート。最新版となるヴァージョン1.23のベータ版が公開された。
SERUMは、機材メーカーのXferが販売するウェーブテーブルシンセで、非常に高音質かつ操作性が高いことで知られ、近年は特にEDM系トラックの制作で重宝されているソフトシンセだ。
特徴は2つのオシレーターと、サブ・オシレーター、ノイズ・オシレーター、フィルター・モジュール、エフェクト・モジュール、LFO、エンベロープなどの設定をユーザーが変更し、無限に音作りを行うことができる点で、それを行いやすくするための視認性の高いユーザー・インターフェースにも定評がある。また先述のようにトラックメイカーに人気であることから、現在では仮にユーザーが最初から音作りをする知識をもちあわせていなくても、簡単にリファレンスとする音色を手に入れるための様々なプリセットが販売、無償提供されており、近年のソフトシンセの中でも大ヒットした商品のひとつ。
そんなSERUMの最新版V1.23では、まずユーザー・インターフェースのスキンを従来のものからよりサイバーなものに変更可能になり、そのサイズも変更可能になった。次にフィルターに4種類の「Distorted comb filter」と2種類の「Scream filter」が追加されたため、よりユニークな音作りが可能になった印象を受ける。またMPE(MIDI Polyphonic Expression)の最適化サポートやいくつかのプリセットをランダムに組み合わせハイヴリッド化する機能なども含まれているという。
最新版のベータ版については、従来のユーザーは、販売元のXferのサイト上にあるユーザーアカウントからをダウンロード可能。また新規ユーザーはXferのオンラインサイトなどでSERUMを購入後、従来のユーザーと同じ手順でダウンロードできるようになるとのこと。なお、SERUMは189ドル(約2万1000円)で販売されている。
written by Jun Fukunaga
source:
https://rekkerd.org/xfer-records-updates-serum-wavetable-synthesizer-to-v1-23-beta/
photo: Rekkerd.org