“SENSATION JAPAN 2016”にて来日、Steve Angello インタビュー

昨年の"SENSATION JAPANにて来日した、Sander Van Doorn , Sunnery James & Ryan Marcianoのインタビューも収録。
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2016.07.12 20:45

Written by qlius (EDMspace)

9月に“SENSATION JAPAN 2016”にて来日が決定しているSteve Angelloへ、block.fmがインタビューを行なった。


なお、今回のインタビューは6月18日に開催されたSENSATION MOSCOWで行なわれたもので、同イベントに出演し、昨年のSENSATION JAPANでもパフォーマンスをしたSander Van DoornSunnery James & Ryan Marcianoの2組もインタビューに答えてくれている。是非そちらも合わせてチェックしてみてほしい。


▷Steve Angello

ダンスミュージック、EDMシーンは今もなお、トレンドが移り変わっていますが、あなたのようなベテランクリエイターがシーンを変える影響力を持っていると感じています。もしあなたがEDMシーンをコントロール出来るとしたらどの様にしたいですか?


1) 僕が思うにトレンドが行き来するのは良いことだと思う。問題は多くのトレンドがとても早く死んでしまうことなんだ。過去20年間の中で様々なトレンドが生まれてはただ消えていったのを見てきたよ。

重要なのはアーティストがアイデアや自分の音楽オリジナリティーを大事にすること。流行の流れに左右されることがないように自分の音に一貫性を持って、自分にできる最高の音楽を作ることさ。

もし僕が何か変えられるなら、トレンドに乗っかる人を少なくして、オリジナリティーを尊重し、自分自身の衝動を保ち続けてもらいたいね。



先日リリースされたあなたのアルバム”Wild Youth”は「アーティストとしての進化」を意識した作品ということですが、次回および、今後のリリースはどのように予定されていますか。


2) いつでも新しいリリースが控えてるよ。アルバムを1月にリリースしたばかりだから、それの反響やアルバムのツアーを楽しんでいるところだよ。秋には新しい制作を始めて、また来年に向けて準備していくさ。



日本のファンへメッセージをお願いします。


3) 日本のファンの皆を本当に愛しているよ。アジア全土のファンは素晴らしいし、戻ってこれるのを心待ちにしてる。去年の夏に来てからずーっと楽しみにしていたんだ。自分にできる最高のパフォーマンスを見せられるようにベストを尽くすよ。愛を込めて!


▷Sander Van Doorn


あなたの作品はいわゆるEDMから、House、Techno調の楽曲まで様々な楽曲をリリースし、マルチなセンスを持ち合わせていることで知られていますが、その中でランキングをつけるとしたらどのジャンルが一番好きですか?


僕はどれも混ざり合ってるのが好きなんだ、何でも融合されていて、ハウシーでテッキーでプログレッシヴ。時にはメロディックなものもいいし、中間にいることがとても居心地がいいのさ。とはいえ、クリエイションに大きなエナジーを使うし、いつも色んなジャンルをプレイするのが好きだよ。



あなたが主宰する“Doorn Records”は、他のレーベルよりも”オリジナリティー”に溢れた楽曲が多く、注目を集めていますが。オーナーとして、あなたが注目している個性的なアーティストはいますか?


今は本当にたくさんのコラボレーションをやっているよ。The Alexanderの楽曲ともサインしたばかりで、テッキーなディープハウスがとても良いんだ。まだたくさんのことを公開できないけれど、これから沢山のコラボレーションリリースが控えているし、それらをすごく楽しみにしているよ。


▷Sunnery James & Ryan Marciano


あなた達が作るグルーヴィーでTribalなサウンドは、メロディックなEDMなどに比べてインスパイア元がイメージしづらいのですが、どの様な出来事からアイデアを生みだしていますか。


いい質問だね。実際、自分達が心地よいと思ったものだけを単純に選んでかけてるからね。元々僕らはハウスミュージックからやってきたし、その当時のハウスは世界中を席巻してた。昔は1回のDJプレイで、テクノとかグルービーなものやラテンなど様々な音楽を1度にかけることができた。ジャンルがそこまで細分化されてなかったのさ。例えばErick Morilloなんかは4時間でテクノやハウス、プログレッシブそしてラテンなどをかけてた。でも今はプログレッシブといえばプログレッシブだけといった感じになってしまったよね。僕らは未だにオールドスクールで、全部を一度にミックスしようと試みてる。未だにリアルなハウスミュージックの流れに大きな影響を受けてるし、Masters At WorkやErick Morillo、Roger Sanchezなどの時代にの音楽が今でも好きで、僕らはそれを次のレベルに昇華させてると思うし、そのおかげで若い世代を取り込めてるんだ。僕らは未だにハウスキッズの一人だね。


そんなに難しいことじゃないよ、ハウスからインスピレーションを受けたってことさ。


でも説明してみたんだよ。ありがとう。


俺に説明したってのかい?笑


Sensationは他のフェスに比べて、ハンズアップを強要されるようなエネルギーはなく、よりハウシーで心地よい印象を持っています。あなた達の観客の腰を揺らすTribalなサウンドはSensationにピッタリだと思うのですが、他のフェスと比べてDJプレイで意識していることはありますか?


そうだね、色んなタイプのお客さんがいるから、私は今日これをかけます!といった感じにはらないんだ。僕らは常に事前にセットを組むことはないよ。今日も2人でどんなセットにしようか話し合ったんだ、何が起こるかわからないからね。今では何でも誇張されてるし、センセーションはちょっとした特別な体験みたいなもんさ。


僕らは何をプレイするか分かってるけど、この順番でこれをかけようとかそういったことはないんだ。全ては観衆によって何をかけるか決まってくる。それがセンセーションで、お客さんが何を欲してるか感じることができて僕らが何をプレイしたいかを伝える。お互いのコミュニケーションさ。




第2回目となる日本でのSensationは、9月3日(土)幕張メッセにて開催が決定しており。昨年と同様に豪華出演者のプレイや会場内の装飾、純白の世界観などにも期待が寄せられている、気になるラインナップは以下のページから押さえておこう。

http://block.fm/news/SENSASITONJAPAN_2016.html

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