ラッパー、ScHoolboy Q(スクールボーイ・キュー)の生い立ち

実は有名なアメフト選手だった!?意外な原点から現在まで!
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2018.05.16 17:06


ScHoolboy Qというラッパーはどんな人物か


ScHoolboy Qはアメリカのラッパーである。彼の少年時代は恵まれていたという。よく耳にする貧困からのし上がったラッパーなわけではない。だが彼のラップには魅力がある。彼でなければ歌うことが出来ない魅力を感じられるのだ。ScHoolboy Qとはどんな人物なのか。




フットボールで誰もが知る有名な選手


ScHoolboy Qは、6歳から21歳までフットボールをしていた。スポーツ少年で、レシーバー、コーナー、テイルバックで活躍し、短期大学ではレシーバーとリターナーになった。たった2年という短期間で誰もが知るレベルの選手になれる抜群の運動神経と努力が出来る誠実さ、実力を兼ね備えた人物だ。けれど自分からギャングに入ったという。入る必要もないギャングに、なぜ入る必要があったのか。単純な話、友人がギャングに入ったからだ。どんなにフットボールで活躍しても、彼もやはり不安定な心を持った少年であったのだ。けれど「この寄り道は結果として自分には必要なことだった」とScHoolboy Qは言っている。そこで呼ばれていたスクールボーイという呼び名から「ScHoolboy Q」という名前を考え付いた。ずっと続けていたフットボールでは、活躍する場があっても行き詰ることもよくあった。その頃にラップで歌う機会があったら、もしかして今とはまったく違った道を進んだかもしれない。それだけフットボールはScHoolboy Qには大切なものだったのである。行き詰ったからこそラップに救いを求めたところがあったのだろう。




ScHoolboy Qがラッパーになるまで


ScHoolboy Qがギャングになった理由は単純なものだった。だが、ギャングになってなかったら、ラップもしてなかったし、ラッパーという選択肢を持つこともなかった。だから「ギャングであったという経験は必要だった」と感じることがよくあるという。それは現在の自分のラッパーとしての考え方にも影響しているからだろう。攻撃性の強い歌詞、過激なラップは彼がギャングに入っていた経験から、伝えたいこと、経験したこと、話したいことなどを歌っているという。16歳から21歳頃までギャング業が自分の生活だと考えた。だがミックステープ『SetBacks』をドロップする4か月前には辞めた。ラッパーとしてのScHoolboy Qの原点には彼の繊細さとどこか不安定な感情を過ごした少年期も関係している。裕福ではないが、どこにでもいる少年がラップに出会うことで人生を変えていくことになった。




ラッパーになるという選択肢




ScHoolboy Qはそれまでまったくラップをしていなかった。16歳の時に始めてバースを書いたというほどで、その頃はラップをしていない。「誰でもバースくらい書いたことがあるだろ」と彼は言う。バースを書いても夢中になることは出来なかった。だが21歳頃にはハマッて、ラップへの情熱を持ち始める。彼のラッパーとしての活躍は意外と遅いというのはファンには知られているが、彼のラップはまったくそんなことを感じさせない経験と技術を感じることが出来るのだ。自分の中の攻撃性をラップの歌詞で出すことが出来るようになり、ブースに入ってそれを吐き出す。音楽制作にも力を入れ始め、そこから現在のラッパー・ScHoolboy Qが始まったのである。



影響を与えられ、与えている現在


ScHoolboy Qがラッパーとして活躍しはじめるときに影響を与えたのは、、ビギー、ナズと50セントが一番大きいという。ジェイ・Zからはライムのスタイルを学んだ。50セント、ドクター・ドレー、ケンドリック・ラマーなどの影響もあるが、彼自身も多くのラッパーに影響を与えている。彼と一緒に曲を作りたい、ラップをしたいという人も多い。ScHoolboy Qの作品には『Habits & Contradictions』や『Setbacks』がある。それらの続編とも言える『Setbacks』は彼の悪習慣から生まれたものだ。子供が生まれたこと、彼女が妊娠したこと、そしてラップに出会い、夢中になれたことは、彼を大きく変えるきっかけになっている。ScHoolboy Qのラッパーとしての原点と、彼自身がラップを通して伝えたいことなどを知ることが出来る作品は多い。



Photo: https://www.facebook.com/SchoolboyQ/

Written  by 編集部



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