先月、block.fmで放送された特別放送『SASUKE in my room』も評判になった日本の音楽界のライジングスターSASUKE。まだ中学生ながら卓越した音楽センスを持つ彼は、2歳からダンス、5歳から作曲、6歳からDJ、9歳からフィンガードラムを始めるなど、幼少期からいわゆるメディアが取り上げる天才キッズミュージシャンのようなコースを歩んできており、幼くして普通の大人でも習得することができないようなスキルをすでに手にしている。その才能は、10歳の時にニューヨークのアポロシアターアマチュアナイトにてダンスで優勝。12歳の時にフィンガードラムパフォーマンスの日本一を決める大会で準優勝するなど、公の場でも認められるような実績を叩きだし、もはやその才能には疑いの余地など一切ないといった具合だ。
DJ,作曲を始めダンスやフィンガードラムも小さい頃から始めた音楽大好きな @sasuke_maschine が自分の部屋からお届けする特別番組 SASUKE in my room が #blockfm にて7月31日(火)20時よりオンエア📻 Facebook Liveにて動画配信も予定📹 お楽しみに😆 https://t.co/JjqspiBNwy #sasukeinmyroom pic.twitter.com/eRzwlB3jwx
— block.fm (@blockfmjp) 2018年7月24日
そんな彼は、現在の彼の音楽に関わる要素が、物心つく前から存在していたことも明らかにしている。よく若い世代で、生まれた時から自然にインターネットが身近なものとして存在していた世代について、ネットネイティヴというが、そういう意味では彼は生まれながらのクラブミュージックネイティヴだ。そのような環境で音楽的センスを独自に磨き続けてきた彼は、今、何を考え、音楽活動に取り組んでいるのだろうか? そのキャリアのスタートから現在までを日本のトッププロデューサー☆Taku Takahashiがインタビュアーとして紐解いていく。
m-floのTakuさんに会いにhttps://t.co/fmiEGP2b2Sスタジオへ行ってきました!
— sasuke (@sasuke_maschine) 2018年8月7日
Takuさん、スタッフの皆さん今日はありがとうございました‼︎😊@takudj @blockfm #blockfm pic.twitter.com/8dFxwwGgsQ
☆Taku Takahashi(以下T):インタビューはもう結構やっていますか?
Sasuke(以下S):結構…。やってますね。
T:「もう答えるの疲れたな」って質問はある?
S:いやいやいや、全然。毎回楽しく。
T:(笑)毎回聞かれる質問は?
S:毎回聞かれる質問は...。あ、でも、「なんで始めたのか」みたいな。
T:ああ。年齢のこともよく言われる?
S:年齢は… そうですね。でもまあ、よく質問ではないんですけど、「若い若い」とずーっと言われるんですけど。
T:「若い若い」と言われて自分はどう思いますか?
S:僕があまり今まで気にしたことがなかったので。
T:そうだね、年齢はみんないつか30になって、40になって、50になっていきます(笑)。でも、15歳でこういう風にやってるアーティストはいないから、みんな若いってことに興味を持つとは思うけれど。では、いろいろ質問させてください。
S:はい。
T:まず、block.fmで番組もやってもらったりもしましたけど、自分を表現する方法を教えてください。
S:えーっと、DJ、作曲とか作詞、ラップ、歌、ドラムも。あと他の楽器とか、ダンスもやります。
T:フィンガードラムも?
S:フィンガードラムもやります。
T:どれが一番得意ですか?
S:どれが…。昔からやってるんで、ダンスは本当に長い間やってて。でもなんか自信があるのは曲作る方がやりやすいというか。最近、ずっとそれに集中してやってたんで。その二つが自信があるって感じですね。
T:フィンガードラムをしてる時に見てて気づいたんですけど、すごく、今のEDMっぽいエレクトロニックなサウンドをやるときと、あと、ニュースクールというか、僕らがミドルスクールって呼んでいる東海岸の90年代のヒップホップ的なビートも打ち込むのを見たんですけど、どんな音楽に影響を受けたか教えてもらってもいいですか?
S:そうですね。昔から、お父さんが音楽好きでずっと家でかかってて、坂本龍一さんあたりのも聴いてて。ほぼなんのジャンルでも聴くんですよ。で、ずっと家でかけてて。例えばTowa Teiさんとか、Q-TIPとかも。まあ、ダンスの影響でヒップホップも昔からあるようなやつとか、あとファンクでJBとかを聴いてたりして、たぶんその影響で自然と入ってるんじゃないかなって感じですね。
T:実際、生のドラム叩いてる時も、すごくブレイクビーツ感が強いっていうか、ファンクっぽい感じのビートを叩いてるなっていう。ロックって感じではなかったなって。
S:そうですね。
T:そこら辺の影響は、さっき言っていたJBとかを聴いてたのがあるんですか?
S:はい、ありますね。あと、この前叩いてたのはスティーリー・ダンとか。
T:どれもサンプリングしたくなるようなアーティストですよね。スティーリー・ダンはどっちかっていうと若干ちょっと、ロックよりなのかな。自分の音楽のルーツっていうのはお父さんが聴いてた音楽に影響を受けたってことですね。
S:そうですね。お父さんから掘り下げて行って、いろんなアーティストを見つけてっていう感じですね。
T:お父さんはミュージシャンなんですか?
S:お父さんは、ピアノを小さい頃から習ってて、バンドとかのキーボードもやっていたことあるんですけど、まあミュージシャンと言うほどではないですかね。
T:プロのミュージシャンっていう感じではない?
S:ではないですね。遊びでやってたバンドと、昔からピアノを習ってたっていうだけですね。
T:昔からずっと愛媛在住なんですか?
S:愛媛です、ずっと。
T:そこで影響を受けて、最初に始めたのがダンス。
S:はい。
T:ダンスは、これはもう習い事として親が「やりなよ」って言ったものだったのか、それとも独学だったのか。
S:独学で。
T:どうやって独学で....というか何歳の時ですか?
S:2歳ですね。
T:2歳!?
S:2歳で。自分で記憶はないんですけど、映像を見る限りはそうです。あと聞いたのでは、そのお父さんがさっき言った、ずっとかけてた好きな音楽に合わせて体を動かし始めてて。
T:自然に動いてた。なんか、ダンスしてる人の映像を見たりとかは?
S:「これはダンスが好きなんじゃないか」って思ってくれた両親がDVDとか買ってきてくれたりして、そこで初めてダンスを見ました。
T:でもそれも2〜3歳の時に。
S:そうですね。
T:それはどういうDVDだったんですか?
S:最初に買ってきたのはなんか、僕がやってるのが似てたのか、ブレイクダンスのバトルみたいな。
T:(笑)。
S:世界大会みたいなDVDだったんですけど。それよりも後から買ってきたのが、昔やってたダンス番組で「少年チャンプル」とか「スーパーチャンプル」っていう番組があって、それのDVDにすごい食いついたみたいで。その時その番組がテレビでもやってて。夜中の番組だったので、それを録画して、次の日に観て、毎日観るっていう事をやってましたね。
T:それは、自分から観たいって。
S:はい。
T:それは何歳くらいの時ですか?
S:それも、たぶんその後なので、3歳とかですかね。
T:3歳の時、ずっとダンスを見ながら、見よう見まねで「こういう動きかっこいいな」とか真似したりして覚えて行った感じですか?
S:はい。
T:なんか、仮面ライダーを観たいとかそういうのなかったんですか?
S:なかったですね、なんか…。いや、全然なかったですね(笑)。
T:他の子供達が好きなものにあんまり興味なかった。
S:興味なかったですね。
T:もう、だったらダンスのビデオ観ていたい。音楽が好きっていうのが強くて。
S:そうですね。
T:それで、そういう時、幼稚園とかクラスメートで話が合わないとかそう言ったことはなかったんですか?
S:昔は自分勝手というか、すごい好き放題やってたんで。その、無理矢理僕に合わせろみたいな感じでした(笑)。
T:(笑)。
S:「君も踊ったら?」みたいな感じでずっと言ってたらしいです。
T:なるほど。
S:無理矢理教えるみたいな。で、恥ずかしがられるみたいな。
T:そこからずっとダンスをやり続けて行って、本格的にのめり込んだ最初の楽器はなんですか?
S:最初は、僕の叔父が元々DJとかやってて、遊びで。で、それを残してったんで。
T:機材があった? ちなみに何があったんですか?
S:古いミキサーと、テクニクスのターンテーブルが2個あって。それで、最初隠してあったんですけど見つけたんですよね。で、「あれやりたい」って言って、やらせてもらったのがたぶん音楽的に最初ですね。
T:それは何だかわかってたんですか?
S:なんとなく、たぶんダンスの時とかに後ろで回してたりするので、そのイメージで興味持ったんだと思います。
T:スクラッチとかなんとなくわかってた感じですか?
S:そうですね、なんとなく。やってる人も、もう見たことあったんじゃないかな。
T:どうやってDJって覚えるんですか? 最初に遡ってみて、アナログがあります。どういうアナログがあったのか覚えてます?
S:昔ずっとかけてたのはDe La Soulとか、Beckのリミックスみたいなのとか、結構ヒップホップ系が多かったですね。
T:うんうん。
S:それも、叔父が残していったレコードで。それでずっと、最初はレコードは触らずに、「これかけて」みたいな感じで置くだけ置いてもらって、あとはやるみたいな感じでしたね。
T:スクラッチとかもグニャグニャやったりとか。
S:まあ、そのせいで、途中で針を壊すってことがあったんですけど(笑)。
T:(笑)。今の人達ってスクラッチに興味を持っても、学校行って教わったりする人が多くて。じゃあ自分でやる、独学って言っても情報がないとできないじゃないですか。どこでどうやって、スクラッチができるようになったのかな。お父さんが教えてくれたりは?
S:ちゃんとレクチャーではないですけど、なんか「こうやってみ」とかはあったんじゃないのかな。(お父さんに)どう?
お父さん:ない。
S:ない?
T:針を置くのを教えるくらいでって感じかな。でも、そうやってずっとやってったら擦れるようになっていって。
S:そうですね。なんかもう、遊びで。本当に何もわかってなかったんで。本当に自由にやってたんで。自然と生まれたというか(笑)。
T:そこからDJを初めて、ドラムも叩けるし、ギターも弾くように...。
S:ギターはあれです。パーカッションみたいな感じで、じゃかじゃかやったり。
T:でもまあ、なんとなくコードはおさえられる?
S:なんとなくですね、本当に。
T:ドラムは?
S:ドラムは結構、一時期習ってたんで。
T:じゃあ、DJはずっと独学だったけど、ドラムはクラスを受けてた?
S:ドラムは、最初、クリスマスでサンタさんにちっちゃい子供用みたいなドラムをもらって...。で、その時にずっと遊びでやってて、その数年後にまたドラムを頼んで。音がすごい悪かったんですよ、その子供用のドラム。
T:(笑)。
S:鍋の蓋みたいなシンバルと。
T: それで「サンタさん、もうちょっと良いのください」と。
S:そうですね(笑)。それで、ちゃんとしたのが届いてやってたんですけど。なんか、どうせこれ良いの来たし、いろんな、踊ったりとか、曲作ったりもはじめていたので、(独学する)練習の時間もないし、これはちゃんと習ったほうが良いなと思って。やっとそこで習い始めてっていう感じですね。
T:そこから、コンピューターと出会っていう。これはその動画インタビュー(「#MAKESOMENOISE」)を見たんですけど、パソコンがあって勝手にいじりだして、打ち込み始めたっていう。
https://www.instagram.com/stories/highlights/17923781035134028/
S:それが幼稚園年長とかで。
T:恐ろしいね(笑)。
S:お父さんのMacBookを勝手に触って、で偶然ガレージバンドに行き着いたと思います。
T:そして、「ガレージバンドで音出るや」みたいな。
S:はい。
T:カチャカチャやったら出るもんなんですか?
S:出るもんなんですかね。マウスとかでドラッグでループとかを入れてやっていたんだと思います。
T:そこで、一番最初に僕が印象的だったのはやっぱりフィンガードラムをやってるとこだったんですよ。で、そこからフィンガードラムはどうやって出会ったんですか? 今MASCHINEでやっていますよね?
S:はい。それは、そのDJとかも興味持って、曲も作り始めて、なんか、YouTubeで「DJ」って検索し始めたんですよ。で、それでいろんな人見て、でたぶん最初にMASCHINEを見たのが、Native Instrumentsの公式チャンネルのDJ Rafikが、ターンテーブルの横にMASCHINEを置いてるプレイ動画があって。それで、何あのボタンは?ってなって。関連でそのまま同じチャンネルでJeremy Ellisが、それだけのパフォーマンスの人なんですけど、めっちゃヤバいのをやってて、それで「すごいやばいな」って思って。で、その人の動画は、まだMASCHINEが出たばっかりで、探していったら、前はMPCをずっと使ってて。で、この機械なんだろうって思って。
T:AKAIの?
S:はい、AKAIのをずっと見てて。で、初めて買ったのは、MPCですね。これもサンタさんに頼みました。
T:サンタさんすごいなんでも持ってきて貰えますね。
S:はい(笑)。
T:でも頼んでいるもの全部音楽のものばっか。
S:ばっかりですね。
T:遡ると、じゃあ、ロボットのおもちゃとか、そういうのはサンタさんに頼んでなかったということですか?
S:頼んでないです。
T:なるほど(笑)。それでやっていくうちに演奏が面白いっていう風に?
S:はい。
T:それで、自分のそういうパフォーマンスとか曲とか作品を発表していって、その出し方っていうのが、すごくソーシャルネットワークを使っていったりしていますよね。まず、そのプロセスをちょっと教えてもらいたいな。
S:最初に始めたSNSっていうのはFacebookですね。その当時は小学2年生くらいで、ずっと僕、漫画描いてたんですよ
T:漫画描いてたの!?
S:はい。で、その漫画の…。学校内でなんかやってる仲間を集めて、会社みたいにしてて。で、そこの社長だって言って、会社名も決めて、なんかその会社のFacebookページみたいなのを最初はお父さんに頼んで作ってもらってて。
T:小学校でそんな簡単にページとか作れないもんね。
S:作れないですね。で、その自分の描いた漫画の紹介文と写真を載せてって。まあそこは何もなかったんですけど。
T:それがきっかけになった。
S:はい。で…。
T:ちょっといいですか、でも、どうやってFacebookって知ったんですか?
S:なんか、たぶん「載せれるとこないかな」ってお父さんに聞いたと思います。
T:あ、その当時ね。
S:はい。「これがいいんじゃない?」みたいな感じで。
T:ああ、「じゃあFacebookやってみようか」ってなって知ったと。
S:はい。で、その次が、えっと、YouTubeですね。それが、小学5年生の時で。機材の紹介とかしてる人いるじゃないですか。
T:いますね。
S:それ見て、そのなんか、もう最近はその主流になってきてるYouTuber的なものの最初の方をずっと見てて。で、これいいなと思って。自分もなんか機材紹介したり、曲紹介したりできるやつを「やりたいなー」ってずっと思ってて。で、5年生の時に、今はもしかしたら載ってないと思うんですけど、勝手にあげたんですよね、一本撮って。なんか自分の自己紹介みたいなのを、顔写さずに言うだけの動画を最初にあげてて。
T:カメラとかはどうしたんですか?
S:カメラは友達に借りて撮ってて。で勝手にその時Facebookで使ってたメールアドレスでYouTube登録して載っけてたんですよ。それを隠したらバレなかったんでしょうけど、めっちゃ自慢げに見せて、親に。で、ちょっと怒られて。
T:(笑)。
S:で、「やるんやったらちゃんとやってみる?」ってなって、お父さんのカメラで撮らせてもらって。
T:怒られるんだけど、やるんならちゃんとやれと(笑)。
S:はい。
T:なんで怒られたんですか? やっぱりその子供がそういうのをどんどんアップするのがダメとかそういう感じ?
S:言わずにやるのは良くないって言われて。
T:(笑)。
S:で、しかもなんかその時入ってたダンススタジオがちょっと厳しめだったので、許可取った方がよかったんじゃないかみたいな。ちょっと厳しいんですよ、そういうところ。
T:厳しいですね。
S:で、許可取った方がよかったんじゃないかって。でちゃんとその習いに行く時に先生に「ちょっと始めたんですけど大丈夫ですか」みたいなことを言って、オッケーもらってから家の部屋で始めたのがあの「SASUKE TV」って言う、曲とか機材紹介のチャンネルですね。
T:自分でもうそういうテレビ番組を作りたくなったと。
S:はい。
T:1番ウケたのは何でしたか? その当時、始めて。
S:当時…。これ、僕はあんまり納得いってないんですけど。
T:聞きたい!
S:妖怪ウォッチが流行ってた時期で、あの妖怪ウォッチの曲をドラムで叩いたやつがあって、それだけすごい伸びました。
T:(笑)。
S:それが題名にあったらみんな観るんでしょうね、流行ってるから。好きな子とかが。
T:まあ、SEO的に、キーワードが強い検索キーワードだと。
S:はい。で、それだけ一番観られてましたね。
T:自分的にはもっと他のものも観てもらいたかった?
S:はい、そうですね。自分の曲やってたり、自分の好きな曲紹介したりとか、いろいろやってたんで。
T:妖怪ウォッチは好きだったんですか?
S:全く。好きとかじゃなくて、知らなかったです。曲だけ流行ってるなって知ってて。
T:なんか流行ってるし、遊んでみようかみたいな感じで。
S:はい。そのノリでやったらそれだけが伸びて。
T:なるほど。そこからInstagramにシフトしてきますよね。それはわりと最近ですか?
S:もう、かなり最近で。TwitterとInstagramは同じくらいに始めました。ニューヨーク行ってる時に景色が綺麗だからそれを載せるためにInstagram始めて。で、2〜3個しか載せてないんですけど、ニューヨークの景色は。で、帰ってきた時に、「DOMMUNE」でコメントする為にTwitterを始めて、たぶんそれが同じ年くらいです。
T:「DOMMUNE」で何の時にコメントしたかったんですか?
S:なんかDJの放送かなんかで。知ってる人が出てて、たぶんそのコメントを。
T:それはちなみにいくつくらいの頃ですか?
S:それが、えっと中1とかですかね。
T:中1。
S:中1か小6とかで。
T:小6とかの子はどうやって「DOMMUNE」とか知るんですか?
S:知り合いのそのDJが「出るよー」って告知してたんですよ。確か。
T:小学校6年生の男の子が知り合いのDJって、もうちょっと説明してもらっていいですか。
S:大阪にDJ HI-CさんとDJ YASAさんっていう人たちがやっているKIREEKがいて、僕が「ACHIEVEMENT」っていう、MPCとMASCHINEのバトルに小学6年生の時に出たんですけど。
T:あ、そこでKIREEKと。
S:そこは、まだなんです。そこで準優勝して、愛媛のイベントに何度か呼ばれてて、その時に、DJ HI-Cさんも愛媛にきた時があって、イベントで一緒になって、知り合って。そこから繋がって、大阪の事務所の方にも遊びに行ったりとかしてて。で、すごいDJの団体みたいになってるじゃないですか、今。その皆さんと仲良くさせてもらってて、それでDMCか何かの前夜放送みたいなので、たぶん…。そのKIREEKとか、外国からDJ Rafikが来てた時にコメントをしてましたね。それがTwiiterを始めたときです。
T: 実際、自分の活動の発表の場として重要なプラットフォームになってるのかなって思ってるんですけど。
S:そうですね、はい。
T:今後、どういった作品を出していきたいですか? 今は、どちらかというと自分のライブを見せていくっていうような形のものが多いですよね。でも、リミックスを自分で作ったり、曲を作ったりもしている。今後の自分の作品の出し方っていうのは考えたりしていますか?
S:今後はそうですね。曲っていうか、短めの曲みたいなのをバンバン出していきたいなーとは考えてて。
T:今、ストックがボツも含めて1,000曲あるっていう。
S:はい。
T:できたら、20曲くらいでもいいから分けて欲しいって僕は思ったんですけど(笑)。リリースっていうのは今までしたこと…。
S:ないですね。ずっと、SoundCloudとかに載せてるだけですね。
T:じゃあやっぱり全部ソーシャルで。
S:そうですね。
T:それで、そういう自分の作品をパッケージとして出していくと、今、短い曲をいっぱい集めたアルバムを作りたいっていうことですか?
S:そうですね。アルバムはちゃんとした曲が良いんですけど、SNSってやっぱ更新頻度が大事じゃないですか。
T:はい。
S:なので、曲を聴きたい人がいて、で、僕もあるんですけど、「なんかしばらくこの人新曲出てないなぁ」みたいなアーティストがいるんで。それを楽しみにしている人がいるんで、その短い曲というか、すごい短いのにいろいろ詰まった曲をペース速く、絵とか映像とか共にとか、作ってるところとかの映像を一緒に載せれたらいいいなと思ってます。
T:素晴らしいですね。すごく楽しみ。いつ頃それが始まりそうなんですか?
S:ちょっとまだわからないんですよね。宿題とか残っているんで(笑)。
T:(笑)。
S:夏休みの宿題がすごいあるんで。
T:なるほど。それとの戦い。
S:はい。まあ、時間ができるかなっていう。
T:ところで、物腰柔らかい感じながら、めちゃくちゃパンクなことを時々入れられたりするじゃないですか。
S:そうですね。
T:例えば路上ライブやってて、警察に止められたっていうのを、なんかすごく、なんていうんだろう、直球に反抗するんじゃなくて、「止められちゃいました、てへ」みたいな感じでポストしたりするじゃないですか。結構パンキッシュだと思うんですよ、あの行動って。自分自身の戦う気持ちとか、あとは「こいつに負けたくない!」とかそういうのがあったりするんですか?
S:あまりなくて。その、戦うのがすごい嫌いな人なので。
T:(笑)。
S:その、ダンスとかもやらなくなった理由が、その大会とかに出てみんなすごい負けない為にストイックになって、めっちゃ熱くなってて。なんか、楽しく踊るものなのに、と思って。悪いとは言ってないんですけど。
T:自分には合わないってこと。
S:あんまり合わないなと思ってて。なので、あんまりその、悪いと思う人もいないし、みんないいよねっていう。ただ、その競争が自分とは違うというか。その人はその人で良いところがあるってずっと思ってますね。
T:なるほど。ライバルじゃなくても「この人すごいな」とか、影響じゃないかもしれないけど、今好きなアーティストってどういう方がいますか?
S:最近は、Louis Futon(ルイス・フトン)っていう人がいるんですけど。あの。昔から僕がやりたい、その作ってる過程をちょっとずつ載せるみたいな。どんどん音が増えていくみたいなのを毎回Instagramのストーリーズでずっとやってる人で。で、リミックスの時も、自分の曲の時も、1音目からこれ入れて、これ入れてって15秒ずつじゃないですか。で、15秒、15秒でずっと変わって行って、最後完成しているんですけど。で、最近は僕も「音楽する仲間欲しいな」って思ってた時期でもあって。その人はプロデューサーだけなので、ボーカルの友達とかを家に連れてきて歌ってもらってて。で、それも、2人になって、ラッパーが増えて、トランペッターが来て、みたいな。で、どんどん増えていって。最後完成した曲で全員で踊ってるみたいな感じで楽しそうで。しかも曲もめっちゃオシャレなんで。すごい良いなって思ってて。そういうことやりたいな。
T:結構、そういったプレゼンテーションにもこだわってるなって思っていて。部屋の内装とか。あれはかなり考えられたりしてるんですか? 移ってゆく変え方とかもすごく良いなって思ったんですけど。
S:そうですかね。インテリア的にはお父さんも好きなので、いろいろ相談したりもしてるんですけど。僕はメインで自分のやりやすいような環境にしてるのと、「ここにレコード飾りたいな」とか言ったら、どっかで棚みたいなものを買ってきてもらって壁につけてるとかで。そんなに僕は気にしてないんですけど。でもまあ、お父さんとかにもよく聞いてるんで。もしかしたらお父さんの方が。(お父さんに)好きやろ?(笑)。
T:(笑)なるほど。聞きたいことは他にもあるんですけど、そろそろ最後の質問にします。音楽の表現の仕方って、最近すごく変わってきてると思うんですけど、昔だったらレコード会社と契約して、CD出して、発表するのはライブでっていうのが僕の時代だったんですね。今はいろんな可能性がある中、自分がどういうアーティストになっていきたいかって考えたことはありますか?
S:それはよく考えてますね。今は、結構別々にやってますけど、わかりやすく言うと、Bruno Marsみたいな(スタイルを目指している)。彼は自分で曲作ってるし、その出来た曲で歌って、会場では踊ったりとか、ドラムとか叩いたりしてるんで。すごい、そういうのを世界で大きいステージでやっていけたら良いな、やっていきたいなっていう感じですね。
T:しばらく愛媛を拠点にしていこうと考えています? それともどっか移動したいというのは?
S:移動しても良いんですけど、ちょっと機材が、愛媛の部屋がすごい充実してしまって。持ってこれないくらい多いので。
T:あの部屋いいですよね。映像見てても「いいなー」って。
S:自然とクリスマス、誕生日とかで頼んでいったら増えてしまって(笑)。
T:そっか。でも、本当、愛媛を拠点にしてても、昔だったら、東京に出ないとっていうのはあったと思うんですけど。今の時代ってそれこそ自宅がテレビ局になるような時代じゃないですか。だからそれは、全然ありなんじゃないかなぁって思ったりするんですね。いろいろ話もできたし、作品は夏休みの宿題が終わり次第っていうところですけど(笑)、完成したら是非聴かせてくださいね。
S:はい。
T:作品をもっと聴いてインタビューしたいです。どうなるのかを楽しみにしているので!
S:ありがとうございます!
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written by block.fm編集部