米時間5月11〜13日にかけて、フロリダ州のマイアミガーデンズ・ハードロック・スタジアムでは世界最大のヒップホップフェスの1つ、ローリング・ラウドがおこなわれた。3日間ではそれぞれJ cole、Travis Scott、Futureがトリを務め、多くの観客を熱狂させた。
今回はその中でも特に印象的だった4つの出来事をピックアップしたい。
Ski MaskとXXXtentacionは2人ともフロリダ出身のラッパーで、22歳と20歳とお互い年も近いことから多くの楽曲を共同で作り上げ、フロリダを中心に若いラッパーを世界中に知らしめた中心人物である。しかし2018年に至っては関係悪化を理由に2人が共に行動しているところは見られなかった。その過去を知っていた者からしたら、これほど感動的なコラボはなかっただろう。
2人の楽曲のうちの1つである「RIP Roach」を熱唱し、その後の2人の語りではさらに感動させる出来事が起こった。
「エイ、ヨウ。そこのドゥーラグをかぶった野郎」と語りかけたXは続けて「ヨゥブロ、愛してるぜ」と伝え、それを聞いたSki Maskは「俺もだぜ、親友」と返し、まるでドキュメンタリーのような、ファンの記憶に残る瞬間であった。
保護観察期間中の違反により投獄されていたMeek Millであったが、今回のローリング・ラウドにて釈放後初のライブをおこなった。DJ Khaledのセット中に現れたMeek Millは「戻ってこれて気分がいい、またみんなの前に戻ってこれた」と叫ぶと、会場は大歓声に包まれた。この夏再びステージに現れることはあるのだろうか? おそらくその答えはイエスだろう。復帰後の彼に期待したい。
2017年は若いラッパーを中心にダイブが流行していたが、Post Maloneがダイブを失敗したあたりから危険すぎるダイブはSNSでもあまり見なくなったように思える。しかしLil Uzi Vertだけは別であった。彼はおよそ6mの高さから特大のダイブを決行し、会場は歓声と悲鳴に包まれた。
1日目ではJ Coleが大トリを務めたが、2日目は新作『Astroworld』への期待も高まるTravis Scottが、圧巻のパフォーマンスをおこなった。上記の曲は新曲であると思われ、ファンの間では「Stargazing」と呼ばれている。ショーの途中ではMigosのメンバーであるQuevoも登場し、共同で制作した『Huncho Jack, Jack Huncho』から「Go」などを披露した。
ROLLING LOUD WORLDWIDE EXPANSIONhttps://t.co/f7fXFC3xKu pic.twitter.com/uP08Pv6f89
— Rolling Loud (@RollingLoud) August 7, 2017
ローリング・ラウド公式ツイッターでは2018年8月の時点で、アジアでは中国と日本の開催告知をおこなっている。しかしこの通知以降は一貫して「Soon」しかアナウンスされていない。果たして多くのヒップホップファンの願いはローリング・ラウドに届くのだろうか? 今のところは祈るしかないだろう。
written by Yoshito Takahashi
source :
https://revolt.tv/stories/2018/05/14/top-6-moments-rolling-loud-miami-2018-07000cded7
photo : rolling loud Facebook