Rolandが、10月24日に「AIRAシリーズ」の最新モデルでコンパクトなリズム・パフォーマー「TR-6S」と、「Roland Boutiqueシリーズ」の最新モデル「TR-06」の2種類のリズムマシーンをリリースすることを発表した。
「TR」の名を冠した2つのリズムマシンは、1980年代のポップスはもちろん、最新のヒップホップ、エレクトロニック・ミュージックに至るまでさまざまな音楽シーンに大きな影響をもたらしてきたRolandの伝統を受け継ぐモデルだ。
「TR-6S」は、「AIRAシリーズ」のフラッグシップ・モデル「TR-8S」(2018年発売)を継承した充実の機能を使いやすいコンパクトサイズに凝縮し、電池駆動にも対応するようになっている点が特徴だ。1980年代に発売したRoland歴代のリズムマシン「TR-808」、「TR-909」、「TR-606」、「TR-707」など往年のサウンドを、独自技術「ACB(Analog Circuit Behavior)」で忠実に再現したほか、定評ある歴代のTRサウンドに、ユーザーが好みのオーディオ素材を取り込んで活用したり、過激な変化と独特な存在感を持つFMサウンドを併用することも可能で、簡単に自分だけのオリジナル・ドラム・キットを作成することができる。
一方、「TR-06」は、1980年代に活躍したシンセサイザーの個性的なサウンドを好む愛好者に向け、コンパクトサイズで本格的なサウンドを提供する人気の「Roland Boutiqueシリーズ」の最新モデルとなる。特徴は、現在も中古市場でも手に入りづらいドラムマシン「TR-606」(1981年発売)の独特なビンテージ・サウンドを独自技術「ACB」で忠実に再現している点に加え、オリジナルモデルのデザインを踏襲しつつ、より高級感のある外観に進化した点だ。また『TR-06』では、人気のモジュラーシンセサイザーなどと接続可能なトリガー・アウトプットやエフェクトを搭載するなど、現代のミュージシャンに使いやすい機能を融合している点も魅力的だ。加えて「Roland Boutiqueシリーズ」らしく、スピーカー内蔵、電池駆動にも対応。「TR-606」の往年のサウンドをいつでも存分に楽しめる。
またRolandでは、「TR-6S」、「TR-06」のリリースに先駆け、クラウドベースのサブスクコンテンツサイト「Roland Cloud」の「レジェンダリー・シリーズ」に「TR-606ソフトウェア・リズム・コンポーザー」を追加。現在はRoland純正の「TR-606」プラグインとして、自身の楽曲制作に導入することが可能だ。
なお、「TR-6S」と「TR-06」の販売価格はともにオープンプライス。気になった人は馴染みの楽器店で価格をチェックしてほしい。また初年度販売台数(国内/海外計)は、『TR-6S』が7000台、『TR-06』が6000台となる。
written by Jun Fukunaga
source:
https://www.roland.com/jp/news/0881/?lang=ja-JP
photo: Roland