CDやアナログレコードのジャケットをスマフォでスキャンすれば、自動でSpotifyを起動し、その音楽を聴くことができるウェブアプリ「Record Player」がおもしろい。
Record Playerのは無料でウェブアプリをリミックスすることができるサイトGlitchを使ってPatrick Weaverが作成したアプリだ。
Wanna know what Glitch is all about? In just under a minute, you'll see how Glitch helps you make the app of your dreams: https://t.co/FHqGXnTGTM pic.twitter.com/t8uOrRUjPc
— 🎏Glitch (@glitch) 2018年3月30日
その使い方は非常に簡単。まず、プログラムが存在するURLにアクセスする。そして、次に自分が気になるレコードのジャケットをスマフォのカメラを使って撮影。そうするとそのジャケット情報を元にRecord Playerが、Spotify上でそのレコードの音源のストリーミングページを自動で開いてくれるというわけだ。
実際のアプリ使用の様子は下の動画で確認可能。そちらではThe Beatlesのアルバム『Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band』のジャケットをスキャン。その後、アプリが解析を行い、Spotifyでの同アルバムページが開かれる様子を確認することができる。
Newest experiment made with @glitch, @Spotify and @googlecloud, a record player with computer vision: https://t.co/fhQsEruCoF pic.twitter.com/z54s9GIbYc
— Patrick Weaver (@patrickweave_r) 2018年5月2日
このアプリは先述のとおり、既存ウェブアプリをリミックスすることで生まれたもので元ネタになったのはGoogle Cloud Vision APIとSpotify APIとのこと。ちなみにデスクトップで試してみたところ、ジャケットのjpg画像を使っても問題なく解析することはできた。
アプリ画面にはこのアプリが”普通にすれば簡単にできることを、手の込んだからくりを多数用い、それらが次々と連鎖していくことで実行する”という意味を持つ「Rube Goldberg machine」と書かれている。
確かにそのとおりで、そもそも読み込み対象のジャケットのフィジカル音源を持っていれば、わざわざSpotifyで聴く必要はないわけで…。となりかねないがそこは考え方次第。例えば、レコードショップやレコード市に足を運んだ際、どうしても購入前に試聴して内容を確かめたいという際は、このアプリは非常に役立つと思う。
自分が気になるレコードを見つけた時、ちょっとShazamを使うノリで気楽に音源情報にアクセスできるこのRecord Player、フィジカル盤ディガーにとっては何気に”使えるヤツ”と言えるかも。近いうちに街に出て、レコードをディグする予定の人は1度試しに使ってみては?
Written by Jun Fukunaga
Source:
http://record-player.glitch.me/
https://en.wikipedia.org/wiki/Rube_Goldberg_machine
Photo: Abi Skipp