一部地域にはヤンキーが多い川崎出身のヒップホップユニット・BAD HOP(バッド・ホップ)のメンバーはそれぞれがグループ以外でも音楽活動を行う。その中でも中心的メンバーであるT-Pablow(ティーパブロ)は、双子の弟・YZERR(ワイザー)と結成した2WIN(2・ウィン)というユニットでも活躍。アーティストとしての能力がとても高く、特に強く注目されているラッパーだ!
(L: YZERR R: T-Pablow)
T-Pablowこと岩瀬達哉は、双子の弟・雄哉と共に1995年11月3日に、この世に生を受けた。そして、川崎市の中でも特にヤンキー(不良少年)が多い事で知られる川崎区内の某地区で育つ。兄弟が育った地域には噂ではなく確かにヤンキーが多いという事実があり、双子の弟であるYZERR(雄哉)は10代前半の頃に空き巣での逮捕歴がある事を自ら発言している。
T-Pablow(岩瀬達哉)・YZERR(岩瀬雄哉)の2人は、そのヤンキーが多い地域で色々と苦労しながら暮らす中で、あるTV番組をきっかけに飛躍する事に成功する。その番組とはT-Pablowは中学生の頃から崇拝してきたZEEBRA(ジブラ)が大会コミッショナーを務めるBSスカパーの「BAZOOKA!!! 高校生RAP選手権」という番組である。まず、兄のT-Pablowが同番組内で活躍するようになり、第1回、第4回大会にて優勝、弟のYZERRも第5回大会で優勝して兄弟優勝を達成。
そんな中、この類まれる成る才能をもつ双子兄弟は日本のヒップホップシーンを開拓し続けるZEEBRAの目に留まり、兄弟ユニット「2WIN」を組むことが決まったのだ!
BSスカパーの番組を通じて岩崎兄弟は大成功したが、兄弟は一方でBAD HOPという8人組ヒップホップユニットのメンバーとしても活動していた。なお、このBAD HOPはどんなグループかというと川崎区内の某地区で共に生まれ育った幼馴染8人によって結成されたグループである。メンバーはそれぞれはヤンキーが多い地域の中で10代半ばを過ごしてきた歴史をもち、YZERRの他にも何人かが少年院で過ごしていた時期がある事を自ら告白している。
その後、それぞれが更生してBAD HOPが始動。岩崎兄弟(T-Pablow/YZERR)のテレビでの活躍を受けて、BAD HOPの活動もうまくいくようになっていき、2014年頃から活躍しだして同年にはBAD HOPの1stアルバム『BAD HOP ERA』も発売された。
話を元に戻すと、BAD HOPのメンバーである岩崎兄弟(T-Pablow/YZERR)はZEEBRAの目に留まって双子ユニットを組む事になり、ユニット名は2WINに決定した。そして、ZEEBRAが新しく立ち上げた「GRAND MASTER」というレーベルからシングル「FIRE BURN」にてデビューを果たし、公式MVがYouTubeで大量再生されて話題になる。さらに2005年7月にはデビューシングルを含む1stアルバム『BORN TO WIN』をリリースして、ファンや音楽業界関係者から高い評価を受けた。
またT-Pablowは、2017年春に配信限定EP『Super Saiyan1 The EP』にてソロデビューも果たした。なお、このEPは配信スタート後、何らかの事情により配信が停止されたが、既に入手していたファン達からは極めて高い評価を受けている貴重な作品なのだ。
T-Pablowの最大の魅力と言えるのは、スカパーの「高校生RAP選手権」にて、数々の猛者を倒して優勝を果たしたその高いラップ能力である。また、ラッパーとしての高い表現力だけでなく歌い手としても抜群の歌唱力と表現力を持ち併せている。さらに女性ファン達をうっとりさせるルックスと男性ファンを惹きつける男気溢れる人間性が受け、公式Twitterのフォロワー数はなんと約20万人を誇る。
そんな彼は、T-Pablowとしてのソロ活動・BAD HOPとしての活動をうまく並行して両立させており、両方でのさらなる活躍が期待されている。
written by 編集部