若干21歳という若さながら、Future Houseシーンの雄としてEDMとHouseの架け橋となっているOliver Heldensへインタビューを行なった。
10/7~10/10に開催されたJapan Tourにて、大阪 ,東京 , 名古屋の3都市すべてを熱狂の渦に巻き込んだ彼は日本にどのような印象をもっているのか。そして、その他にもハウスミュージックとの出会い、あこがれのアーティストなど、様々なトピックに迫る。
VIDEO 来日を心待ちにしていました。前回のFuji Rockでのパフォーマンスについて、どんな風に感じましたか?
また日本に戻ることができてすごく嬉しいよ。日本のみんなは本当に親切でハッピーだよね。昨日は大阪でプレイしたんだけど、とても良かった。圧倒された気分だよ。
ありがとうございます、‘’Pikachu’’というトラックをMr. Belt & Wezolと作りましたね。すでにPokemon Goなどはプレイしたんですか?
いいや、Pokemon Goはまだプレイしてないんだ。でも子供の時に、ポケモンはやってたね。
テレビゲームなどはやっていましたか?
そうそう、ゲームボーイとかね。
ありがとうございます、その他に興味のある日本の文化はありますか?
食べ物が大好きだね。日本の料理は最高さ。2日前に京都に行ってお寺を見に行ったのも良かったな。日本人は皆すごく礼儀正しくて、優しくて、特別な気分になるね。
新しいプロジェクトのHi-LOについて教えてください。特別なコンセプトがプロジェクトの背景にありますか?Oliver Heldens名義との違いなどあれば教えてください。
Hi-LOは僕の別名義で、よりダークでロウで、ベースラインがしっかりしているね。少しエレクトロやテクノ、テックハウスの要素もあるし。単純によりダークでロウなんだけど、ファンクの要素も持っているんだ。それに比べてOliver Heldensは、よりメロディックで、キャッチー、そして夏っぽい感じだね。ハッピーな要素も強い。でもどちらもファンキーなベースラインやビートが特徴だね。
なるほど、”Gecko”をリリースする前はビッグルームサウンドを作っていましたね。プロダクションのスタイルを変えた理由など、何か特別なことはありましたか?そうだね、2012年にJulio Bashmore, DuskyやDisclosureのおかげでUK Deep Houseにすごくハマったんだ。その音楽は僕にとって、とってもフレッシュで、、、2006年から2009年の間にそのような音楽をたくさん聴いていたし、昔のFedde Le Grand、Sander van Doorn, Green VelvetやAxwellとか、当時のUK Deep Houseからたくさんの新しい情報を得ていたんだ。それらのおかげで、自分が昔好きだった音を思い出すことができて、ハウスっぽいものを作るのが楽しいなと感じたんだ。それらがGeckoやKoalaなどに結びついたのかもしれないね。
あなたの運営しているラジオについてですが、たくさんのハウスミュージック、そしてハウスクラシックスもかけていますね。新しいものと古いものどちらもとても刺激的な内容ですが、あなたにとってハウスミュージックの最も刺激的なところは何でしょうか?ハウスと初めて出会った時のことを話してもらえますか?
ハウスはとにかく人を躍らせることができるよね。それにハウスミュージックは何時間でも踊れる。ヨーロッパ、特にオランダでもハウスは常に人気だし、僕が3歳の頃からラジオで聴こえるハウスをたまに聴いていたんだ。ヴォーカルがあるものなんかをね。少し大人になってからはより濃いものを聴いて、よくCDを買っていたよ。12歳になった時にはもうすでに学校で友達とハウスのパーティーをしたり、学生の向けの巨大なクラブやパーティーがあったんだ。そこには常にハウスのDJがいたし、昔のHardwellやChuckie、Fedde Le Grand, Erick Eが好きな人が多くて、どれも素晴らしいPartyだったね。それがきっかけでCDを買うようになったのさ。さっきも言った通り、Fredde Le GrandeやChocolate Puma、Bingo Playersや、Gregor Salto、Sander Van Doorm、AxwellそしてGreen Velvetなんかが好きだったね。06年~09年頃は、本当に素晴らしいハウスアーティストばかりさ。
▷自身の楽曲でダンスを披露するOliver Heldens
そこから影響を受けて、自分でもハウスを作り始めるようになったんですね。 そうだね。ありがとうございます、自分にとっての一番のハウスプロデューサーは誰ですか?アイドルのような存在はいますか? Chocolate Pumaだね。12歳までそういう音楽を聴いていて、それから数年後にDJとパーティーを始めたんだ。ここ数年間でも一緒に仕事をして、Hi-LoとChocolate Pumaの共作で “Spaceship”と“Steam Train”の2つの曲をリリースできた。そうだね、彼らは僕にとって本当に良いお手本さ。彼らからは本当にベストなことばかりを教わっているよ。
彼らと、一緒にスタジオに入って楽曲を作ったりもするんですか?
そうだね。普段は僕が彼らのスタジオにお邪魔してるけど、例えばこの前はトロントのアパートで合流して、そこで小さなスタジオをセットアップしたりもしたね。
DJブースでプレイしている時は本当にハッピーに見えますね。他のアーティストよりも強い気持ちがあるなと感じました。プレイしている際は、何か特別なことを考えたりしていますか? 僕はDJをするのが本当に好きなんだ。自分がかける音楽も大好きだし、踊るのも好きだ。もちろんファンからたくさんのエナジーを貰っているよ。笑ったり、叫んだり、歌ったりね。
今後のリリース予定などあれば教えてもらえますか?
もちろん。今はもっとたくさん音楽を作っているよ。何年か前よりも制作によりインスパイアされてる気分だし、つい先日も’’Flamingo’’という夏にぴったりの楽曲を仕上げたんだ。セクシーで、踊りやすくて、懐かしい部分もある。それからHi-LoとChocolate Pumaの共作で’’Seamtrains’’という楽曲もリリースされる予定さ。来月にはディスコっぽい要素のある新しいヴォーカルトラックも仕上がる予定で、’’Good Life’’というタイトルなんだ。これもリリースされるのが本当に待ち遠しいよ。今は本当にたくさんの楽曲を作っているね。去年はLAやストックホルムにいってソングライターとの仕事もして、それは本当に楽しかったんだ。ヴォーカルの曲を作るのは全く別の経験になるし、これからもっとヴォーカルの曲がリリースされる予定だよ。今の作業のほとんどはクラブミュージックを作ってるけど、2つの醍醐味を楽しんでいるね。これから本当にたくさんのプロジェクトがスタートするはずさ。
▷11/11リリース:Oliver Heldens ft. Ida Corr - Good Life
最後に、日本のファンにメッセージをお願いします。 コンニチハジャパン、いつもサポートしてくれて本当にありがとう。また来日できることを願っているよ。アリガトウ。
▶︎ Heldeep Radio *毎週月曜日 23:00-24:00放送。
Future Houseシーンを牽引する最重要アーティスト”Oliver Heldens”がホスト。この番組でプレミアされる発売前のExclusive楽曲から、Houseのトレンドを押さえておきたいあなたはマストチェック!
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Written by qlius (EDMspace )