伊勢神宮の周辺は、思わず立ち寄りたくなる魅力的なスポットが豊富だ。そこで今回は、伊勢内宮前の観光名所・おかげ横丁の特徴を紹介する。三重県への旅行を計画している方、伊勢神宮への参拝を検討している方は必見だ。
おかげ横丁は、連日多くの観光客で賑わっている名所だ。周辺の道路が混雑していることが多い。車で移動する方々は、市営浦田駐車場に駐車しよう。約400メートルの道のりを歩くと、おかげ横丁に到着できる。公共交通機関を利用して訪れる際には、伊勢市駅もしくは宇治山田駅で下車した後、三重交通内宮行きバスに乗車しよう。最寄りの神宮会館前バス停留所まで徒歩1分程度の距離だ。
伊勢神宮内宮門前仲町に位置するおかげ横丁は、1993年7月16日に開業した当初から、他者に感謝する気持ちを大切にしている。伊勢ならではのサービスで訪れた客を出迎えているため、長年に渡って培われた地域の文化を体験できる。江戸時代、伊勢の人々は命がけで伊勢神宮へ参拝する人々を物心両面から支えていた。伊勢では日々の些細な出来事に感謝する精神が根付き、おかげ横丁の営業に反映されている。訪れた折には、人の温かみに触れる機会が豊富だ。
約4000坪もの敷地内には、江戸時代から明治時代の建築物や街並みを忠実に再現している。ただ歩いているだけで歴史情緒を満喫できる名所だが、テーマパークではない。入場料は一切かからない。
おかげ横丁は、伊勢地方の魅力を存分に堪能できる場所だ。伊勢神宮を参拝した後、立ち寄ってグルメを満喫しよう。伊勢萬内宮前酒造場は、伊勢でただひとつの酒蔵だ。奥に設けられている酒造場を見学し、醸造について理解を深められる。設けているため、1993年に醸造を開始した伊勢慶酒おかげさまは、伊勢市を流れる一級河川・五十鈴川の水を使用している。爽やかな風味が女性に大好評だ。伊勢の地酒に興味がある方は一度訪問してみよう。ビールが好きな方々には、伊勢角屋麦酒内宮前店がオススメだ。伊勢角屋麦酒内宮前店は、珍しい地ビールを種類豊富にラインナップしている。他所で滅多に目にしないビールを味わい、至極の一時を過ごせる。おつまみとして提供している牡蠣料理も絶品だ。季節を問わず、いつでも大粒の牡蠣を味わえる貴重なスポットだ。冬季になると、地元の海で育った浦村かきが登場する。
伊勢と言えば、温暖な気候環境を生かした果実の栽培が盛んだ。Ise Fruit laboratoryは、地元の果物をふんだんに使ったスイーツで伊勢神宮の参拝客をもてなしている。果実の旨みが凝縮されたジャムはお土産にピッタリだ。因みに、女性ならではのアイディアで内装を工夫し、お洒落な空間を再現している点が大きな魅力のひとつとなっている。イートインスペースでソフトクリームや自家製生搾りジュースを飲食する時には、店内の雰囲気も楽しもう。小休憩をとる際には、Ise Fruit laboratoryだけでなく五十鈴川カフェも有用だ。五十鈴川カフェは、リバーサイドでブレンドコーヒーやチーズケーキを味わえる。のんびりと寛いで、散策による疲労をリフレッシュできる。
おかげ横丁で営業している各飲食店は、季節や旬を意識してメニューを考案している。おかげ横丁の中でも、特にリピーターが多い料理屋・すし久は伊勢志摩の郷土料理を提供している。名物てこね寿司は、季節の変化に合わせてアレンジが加わった一品だ。訪れた際にはオーダーしてみよう。窓際は、五十鈴川が作り出す風光明媚な景観を一望できる特等席だ。春は満開の桜を、秋は草花が色づく光景を楽しめる。初夏には、季節限定メニューの冷やし鴨そうめんや新ゴボウ御飯を食べながら、緑が生い茂る様子を堪能できる。
食事の最中に豊かな自然を間近で感じたい方には、野あそび棚がピッタリだ。野あそび棚は、窓が多い建物を用い、野外で飲食しているような感覚を味わえる場所を再現している。店内の雰囲気はもちろんのこと、地元の新鮮な食材を駆使した田舎料理も好評だ。
written by 編集部
photo: facebook