日本では季節を問わず、様々なイベントが開催されているが、ドイツのビールイベントであるオクトーバーフェストをご存じだろうか? 日本全国各地で行われているイベントで、横浜では赤レンガ倉庫にて『横浜オクトーバーフェスト』を2002年から始め、横浜では定着しつつあるイベントとなっている。
そもそもオクトーバーフェストとは、1810年にドイツのバイエルン州ミュンヘン市で、貴族の結婚を市民を上げて祝ったことが発端にになったビールのお祭りである。歴史的な事件などにより何度か中止になったものの、近年では毎年同じ場所で開催されており、時期は9月半ば頃~10月上旬頃の期間となっている。1999年にはイベント会場に世界各地からの来場者が溢れ、その数は650万人を記録した。
また、世界でも同じようなイベントとしてオクトーバーフェストが開催されており、それは日本でも同様で日本は小規模なイベントから始まっている。その後、横浜では赤レンガ倉庫で行われた自由参加で大規模なオクトーバーフェストが2003年に開催され、後の『横浜オクトーバーフェスト』という大規模なイベントに発展し、横浜で行われる有名なイベントとして認知されるようになった。
2018年の開催で15周年を迎える『横浜オクトーバーフェスト』の特徴は、ドイツ風の建築を取り入れた横浜赤レンガ倉庫そのものの雰囲気が、本場ドイツと似た空間でオクトーバーフェストを体感できることである。また、会場となるイベント広場には、個室やテラス席なども用意され、ゆったりとオクトーバーフェストを楽しめるようになっている。
歴史的建造物でもある赤レンガ倉庫で、ビールを思う存分味わえるこのイベントはキャンペーンも多彩で、当日の天気やメニューによって特典がもらえる日や、横浜在住の市民は入場無料になる日など、来場者に様々なサービスを提供しているイベントだ。
地域によっては春~夏にかけて開催されることもあるオクトーバーフェストだが、『横浜オクトーバーフェスト』は本場と同じ時期に開催するこだわりを見せ、2018年は9月28日(金)~10月14日(日)に開催された。
オクトーバーフェストのメインはビール、という訳で、『横浜オクトーバーフェスト』にも各地域からたくさんのビール好きの来場者が訪れるが、そのビールもたくさんの種類のビールを用意、ドイツ政府から醸造の許可を得たミュンヘンのビール6種類も提供している。ドイツ国民には定番のアウグスティナーや、ラガービールの生みの親であるシュパーテン、バイエルン国王とも縁が深いホフプロイなど、どれも伝統ある老舗の醸造所からのビールだ。
また、日本初上陸のビールを2種類、モヒートやカクテルなども飲むことができ、ソーセージを始めとするドイツ料理も味わうことが可能なイベントである。例年、会場内では、音楽ライブなども催され、来場者も共にダンスを楽しむなどの風景も見られ、終始和やかな雰囲気、ドイツのビールにできたてのドイツ料理という、贅沢な時間を過ごすことができるようになっている。
なお『横浜オクトーバーフェスト』の入場料だが、料金は300円、グラスによって料金が違うグラス預かり金が必要となるが、中学生以下は入場料は無料である。また、昼の時間帯から開催されており、ソフトドリンクなども販売されているので、子ども連れの家族でも楽しめるビールイベントとなっている。
さらに、終了時間は21:30、日が暮れてからのライトアップされた赤レンガ倉庫も見もので、比較的穏やかなビールイベントということもあり、お酒が苦手な方でも一緒に楽しむことができるだろう。
written by 編集部
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