Netflixからポップ・ミュージックの歴史を振り返るドキュメンタリー『This Is Pop』が6月22日に配信開始されることが発表され、トレイラーも公開された。
全部で8つのエピソードから構成されるドキュメンタリーにはBrandi Carlile(ブランディ・カーライル)、T-Pain(T・ペイン)、Boyz II Men(ボーイズ・II・メン)、Steve Earle(スティーヴ・アール)、Chuck D(チャック・D)などジャンルを越えたアーティストがインタビューに応え、それぞれにとってのポップ・ミュージックについて語る。
プロデューサーのAmanda Burt(アマンダ・バート)は「ポップとは何か?」という疑問から自分でも思いもよらぬ答えに辿り着いたと話す。音楽が生まれた年にどんな生活をしていたか、時代をも感じ取れる“タイムカプセル”なんだと語るように、『This Is Pop』はそれぞれのエピソード毎に年代やジャンルが分かれていて、歴史が伝わりやすい作品になっていることが伺える。
もちろん音楽的な“ポップ”についてだけでなく文化的な背景にも触れており、人種差別や性問題、社会的問題についても考察していくという。昔から社会問題を曲で訴え続けているヒップホップグループ、Public Enemy(パブリック・エネミー)のChuck Dが出演するエピソードではプロテストソングも紹介しているという。
R&Bシンガーとして知られるT-Painが登場する回では彼の代名詞とも言えるボーカルエフェクト「Auto-Tune」について、開発者とともに語っている。トレイラーでも語っているがT-Painが過去にUsher(アッシャー)から「音楽を壊している」と指摘されたそうだ。特にR&BやヒップホップシーンではT-Painが登場しヒットを飛ばして以降Auto-Tuneを使用するアーティストが急増し、賛否が問われていた。
今でこそ当たり前となったスタイルだが、それを定着させた先駆者として確かにT-Painの名前はポップ・ミュージックにおいても外せないだろう。また、さらにグローバルな視点や世界で開催されるフェスティバルなど、多角的に歴史をまとめている。
一口にポップ・ミュージックといっても制限もなく定義もないだろう。このドキュメンタリーでそれぞれの考えが浮かべばそれでいいのかも。
written by BsideNews
source
https://pitchfork.com/news/netflix-announces-docuseries-on-pop-music-history/
photo
https://www.youtube.com/watch?v=4-J1oN5XYvY&t=17s