「Dilemma」や「Ride Wit Me」など日本でも人気のヒット曲を次々とリリースし、2000年代を代表するラッパーとして今も現役で活動するNelly(ネリー)が、BET Hip Hop Awardsで「I Am Hip Hop Awards(ヒップホップ・アイコン賞)」を送られることが発表された。
2000年にリリースしたデビューアルバム『Country Grammar』で「Ride wit Me」をアメリカだけでなくヨーロッパやオーストラリアでもヒットさせると、その後のアルバムでも数々のアワードを獲得してきたNelly。そんな彼の功績を称え、ヒップホップとしては最も注目を集めるアワードであるBET Hip Hop Awards(現地時間10月5日開催)では今年「I Am Hip Hop Awards」が送られることが決定したのだ。
そんなNellyだが、8月にリリースした最新アルバム『Heartland』ではカントリーミュージックに挑んでいる。ビルボードにおけるカントリー・アルバム・チャートでは初登場7位と上々の成績を残し、ジャンルをまたいでの活躍が続いているようだ。
ヒップホップとカントリーミュージックというと2019年にビルボードでも大記録を打ち立てたLil Nas X(リル・ナズ・X)による「Old Town Road」が記憶に新しいだろう。NellyがLil Nas Xの活動から影響を受けたかは定かではないが、アルバム『Heartland』は「カントリーミュージックにインスパイアされたアルバム」としている。
フィーチャリングにはFlorida Georgia Line(フロリダ・ジョージ・ライン)、Kane Brown(ケイン・ブラウン)、Blanco Brown(ブランコ・ブラウン)といった人気アーティストが参加。しっかりとカントリーシーンに対してのアプローチも行なっていると言っていいだろう。
カントリーミュージックに挑んだのはファンとしては驚きの転身かもしれないが、Nellyは2012年にFlorida Georgia Line「Cruise」のリミックスに参加するなど、元々交友関係を持っていた。そしてNellyの出身地であるミズーリ州セントルイスはカントリーミュージックの街としても有名なことからも、『Heartland』のリリースは必然だったのかもしれない。
もちろん「やっぱりNellyはヒップホップだろう」と意識するファンも多いはずだ。
今回「I Am Hip Hop Awards」受賞を受け、Snoop Dogg(スヌープ・ドッグ)やLil Wayne(リル・ウェイン)らと同じ部門で受賞することについてNellyは「これは自分の事だけじゃなくて、ファンへ向けたもの。BETを始め、自分が好きでやってきた事をずっとサポートしてくれたみんなのお陰だよ」とコメントしている。
これからもジャンルを越えて活躍するNelly、そして続くアーティストを楽しみにしたい。
written by BsideNews
source
https://people.com/country/nelly-country-music-new-album-heartland-iheartradio-music-festival/
https://www.billboard.com/articles/news/awards/9632873/nelly-to-receive-i-am-hip-hop-award-at-2021-bet-hip-hop-awards/
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