1994年にリリースされたデビューアルバム『Illmatic』以降、ニューヨークのみならずヒップホップ随一のリリシストとして君臨するNas（ナズ）が2年ぶりのニューアルバム『King’s Disease』をリリース!!
フィーチャリングアーティストにはDrake（ドレイク）のニューシングル「Laugh Now Cry Later」にも参加していたLil Durk（リル・ダーク）、Nicki Minaj（ニッキー・ミナージュ）フィーチャリングのニューシングル「Move Ya Hips」をリリースしたばかりのA$AP Ferg（エイサップ・ファーグ）らの名前が並ぶ。
リードシングルはHit-Boyがプロデュース
アルバムリリースの1週間前には急遽リードシングルとして「Ultra Black」がリリースされた。プロデューサーのHit-Boy（ヒット・ボーイ）はこれまでにJay-Z（ジェイ・Z）やBeyoncé（ビヨンセ）、Travis Scott（トラヴィス・スコット）の作品を手掛けてきたスーパープロデューサーの1人とあって、2人も待ち望んでいたコラボが実現となった。
「Ultra Black」はブラック・コミュニティーのこれまでの貢献を称えた内容となっており、Nasはこの曲を通して豊かさ、複雑さ、そして美しさを”ブラック”という言葉の定義としており、色としての”ブラック”は全ての色を吸収する分、世の中の人々をひとつにする力、そして未来への希望を「Ultra Black」では象徴している。
90年代のグループ、The Firmがリユニオン!!
NasがかつてThe Firm（ザ・ファーム）というグループを組んでいた事を覚えているだろうか? リリースしたアルバムは1997年の『The Album』のみでセールスも思いのほか伸びなかったこともあり、それ以降目立った活動はなかったが、ラッパーのNas、AZ、Foxy Brown（フォクシー・ブラウン）、Cormega（コーメガ）そしてプロデューサーにはDr. Dre（ドクター・ドレー）、Trackmasters（トラックマスターズ）と当時ではオールスター感満載のグループだったのだ。
そんなThe Firmが今回のアルバムで突如としてリユニオンとあっては昔からのファンも注目せざるを得ないだろう。
ベテランラッパーが2020年に産み出す硬派なヒップホップを要チェック!!
written by BsideNews