Lo-fi HipHopシーンを横断するビートメイカー、molphobiaが初ソロアルバム 『melting pot』リリース

Stag Beatの中島晴矢 a.k.a DOPE MENがレコメンドメッセージを寄稿。
SHARE
2020.07.15 03:30

ヒップホップユニット・Stag Beatのビートメイカーとして活動するmolphobiaが、初となるソロアルバム『melting pot』をリリース。



molphobiaは、2013年に、現代美術家・ラッパーの中島晴矢 a.k.a DOPE MENと結成したヒップホップユニット・Stag beatのビートメイカーであり、またこれまでに個人として、rice water Groove、MONJU N CHIE、Daz(Flat Line Classics)などのアルバムに楽曲を提供するほか、都市型フェスティバル・銀座GL (月のはなれ)、SETAGAYA SCREAM (Batica) などのライブに出演するなど、東京のlofi hiphopシーンを横断する活動を展開してきた。


今回の初となるソロアルバム「melting pot」は、改めて自身が影響を受けてきた音楽として、instrument hiphop、日本語ラップだけでなく、ダンスミュージックからの影響を見つめ直し、それら全てを混ぜたアルバムとして制作されている。


アルバムには、フィーチャリングアーティストとして、これまでに、活動を共にしてきた、中島晴矢 a.k.a DOPE MEN、IKE、rice water Groove、ez do dan子、カルロスまーちゃん、SIGEMARUが参加している。


レコメンドメッセージ


molphobiaの音楽は、広くカテゴライズすれば「lofi hiphop」ということになるかもしれない。しかし、それは巷に流布するイージーリスニング寄りの楽曲とは明確に異なる。たしかにどちらも90'sのノスタルジックな匂いは漂うが、molphobiaのビートは、あくまで “BGMにならない” ヒップホップの原理的なアートフォームに捧げられているのだ。


例えば、それは音の質感によく表れている。スクラッチノイズや環境音を含め、幅広いサンプリングが織りなすテクスチャー。そのざらりとした音像の継ぎ接ぎは、一曲目のタイトル(“talk collage”)にあるようにまさしくコラージュ的だ。そんなトラックの上に、独自のスタイルを有するラッパーやシンガーの声音が乗る。さらに、今作ではダンサブルな4つ打ちにも挑戦。絶えず進化を続けるビートメイカーの現在形が、余すところなく詰まったアルバムとなった。


私がサウンドから透かし見えるのは、さまざまな風景だ。生まれ育った埼玉のフィールド、渋谷の猥雑なコミュニティ、そして板橋区郊外にあるスタジオの空気───それらに彼の享受してきた多様な文化的コンテクストが混じり合う。コンセプトを見事にビジュアライズした「出水良典」の手によるジャケットワークに象徴されるように、これは文字通り、molphobiaという表現者の“坩堝=melting pot”なのである。


あなたもこの坩堝の深淵をぜひ覗き込んでみてほしい。気づけば自然と混沌の中に飛び込んで、その音の渦に飲み込まれているはずだ。


中島晴矢 a.k.a DOPE MEN



molphobiaコメント


自分の中で、instrument hiphop、日本語ラップだけでなく、エレクトロニカやフェス、クラブに行ったときにDJが掛けていたダンスミュージックからも影響を受けていると改めて気がつき、それら全てを混ぜたアルバムを作ろうと思い立ち、人種のるつぼの意である「melting pot」をアルバムタイトルとした。





【リリース情報】




molphobia 1st Album「melting pot」

2020.07.10 Release 


1  talk collage

2  midnight madness

3  side talk

4  moove b ch

5  never change

6  can't stop(feat. DOPE MEN)

7  閃めきの合図(feat. IKE)

8  the snow is melting(feat. rice water Groove)

9  aqua world

10  rainy days make me sick(feat. SIGEMARU)

11  transparent(feat. ez do dan子 & カルロスまーちゃん)

12  says sun

13  don't forget us

14  four to the floor dance


Promotion Link :

https://molphobia.tumblr.com/


配信リンク


Apple Music

https://music.apple.com/jp/album/melting-pot/1521784086



Spotyfy

https://open.spotify.com/album/5NKgIcGNERuKFWEeScZ3xz?si=Nhm2qEENQBuEzQZF0aIraQ


YouTube Music

https://music.youtube.com/playlist?list=OLAK5uy_knxTKsRocFfVJMOWxTYTEa0Me4lYYFjbA


Amazon Music

https://www.amazon.co.jp/dp/B08C9XKD2T/ref=cm_sw_r_tw_dp_x_8QSaFbASXJFQX


Bandcamp

https://molphobia.bandcamp.com/


OTOTOY

https://ototoy.jp/_/default/a/759302



【アーティストプロフィール】




molphobia


Stag Beat ビートメイカー


1990年生まれ。中学生の頃よりHIPHOPの虜になる。2013年に、現代美術家・ラッパーの中島晴矢 a.k.a DOPE MENとヒップホップユニット「Stag beat」を結成し、1st EP「Extra Virgin EP」をリリース。2016年には、1st ALBUM「From Insect Cage」をリリース。現在はソロのライブやビート制作も精力的に行なっている。

https://soundcloud.com/molphobeats


フィーチャリングアーティスト


中島晴矢 a.k.a DOPE MEN

Stag beatのMC。ラッパーと美術家の二足のワラジを履き東京を中心に逍遙中。独自の言語センスとフロウで織りなすアカデミックかつユーモアなRAPは思わず耳を傾けてしまうこと必至。クワガタ愛とHIPHOP愛を引っさげStag Beatのラップを執筆中。

http://stagbeat.com/


IKE

「LowCulTokyo」「IKE & rice water Groove Production」で活動中のラッパー・ビートメイカー。クラシックなスタイルをベースに独自の言葉遊びや、グルービーなフロウでビートを自由に乗りこなす。

https://music.apple.com/jp/artist/lowcultokyo/1389642999


rice water Groove

東洋のカルチャーを取り入れた様々なアートワーク、ビート、ラップをベースにクラシックなHIPHOPを独自の解釈で現代に昇華し独自の世界観を作り上げているcrew。

https://ricewatergroove.tumblr.com


ez do dan子

「Urban Drive Family」のラッパー・シンガー。ウィスパーな声に叙情的な歌詞が特徴。ときに囁くように、ときに歌うように自由自在なフロウと歌詞で聴く者、観る者を世界に引き込む。

https://music.apple.com/jp/artist/ez-do-dan子/1434506767


カルロスまーちゃん

情熱的な歌詞、歌声が特徴。長いキャリアで培われた確かなスキルをベースにソロ活動だけでなく、様々なアーティストとのフィーチャリング等、その活動は多岐にわたる。

https://soundcloud.com/maharu-kusunose


SIGEMARU

「MGF」で活動中のラッパー。内省的かつ叙情的な歌詞で独自の世界を作り出す。オフビートの独特なフロウで畳み掛けるラップは圧巻。

http://rose-records.jp/artists/mgf

https://music.apple.com/jp/artist/mgf/1456564223





SHARE