2009年に惜しくも他界し、死後も絶大な影響力を誇る「キング・オブ・ポップ」Michael Jackson(マイケル・ジャクソン)。死亡が伝えられた翌年にリリースされた生前の未発表曲を集めたアルバム『Michael』に収録されたうち「Breaking News」「Monster」「Keep Your Head Up」の3曲に乗せられている歌声がマイケル本人の物ではないという疑惑について、販売元であるSony Music Entertainmentが裁判で認めたとアメリカのニュース・サイト「VIBE」や「FORTUNE」が報じている。事実だとしたら信じていたファンにとっては大変ショックな出来事だ!
今回問題となっている3曲は、ファンだけでなくマイケルの子供のうち2人からと、さらには母親のKatherine Jackson(キャサリン・ジャクソン)からも発売当初より疑惑の目を向けられていた。マイケルの長年の友人でもあったプロデューサー、Eddie Cascio(エディー・カシオ)とJames Porte(ジェイムス・ポルト)は、この曲は2007年にCascioの家の地下で録音されたものだと主張していたが疑惑は高まり、発売から4年経った2014年にはマイケルのファンの1人Vera Serova(ヴェラ・セロヴァ)が「マイケルの曲ではない」としてプロデューサーとマイケル・ジャクソン・エステートを相手に訴訟を起こしている。
それらの曲が声は似ていてもマイケルはレコーディングしていないはずだと主張したセロヴァは、ロサンゼルス裁判所で問題の曲はJason Malachi(ジェイソン・マラキ)という名の偽のボーカリストによってレコーディングされたものだと訴えた。この一連の件に関してJason Malachiからのコメントは今のところ発表されていないようだが、彼の歌声は確かにマイケルにそっくりだ。
過去にSony Musicは厳密な調査の結果ボーカルの声はマイケル本人であると発表していたが、結果として偽のシングルをリリースした事を認めるのだろうか。裁判の判決はまだ出ておらず、事実だとした場合マイケル・ジャクソン・エステートが損害賠償を受けるかどうか、またはソニーがアルバムの払い戻しを行う責任を負うのか問題はまだまだ出てきそうだ。マイケルのファン、家族、周りの人間を巻き込んだ疑惑の渦が解消されるまでにはもう少し時間がかかるだろう。
ただ「キング・オブ・ポップ」の輝かしい功績が死後に汚される事だけは目にしたくない。
written by #BsideNews
source:
https://www.abcactionnews.com/entertainment/report-some-songs-on-michael-jackson-album-were-fake-sony-admits-in-court
https://www.vibe.com/2018/08/sony-music-admits-to-releasing-fake-michael-jackson-songs/
http://fortune.com/2018/08/24/sony-fake-michael-jackson-songs/
https://heavy.com/entertainment/2018/08/jason-malachi/
photo: facebook