先週金曜日、薬物過剰摂取により26歳の若さでこの世を去ったラッパーのマック・ミラー。
現在一線で活躍するアーティストに比べたらその認知度こそ低いかもしれないが、SNSを見ると世界中のアーティスト達がこぞって追悼の意を示し、中には「Mac Millerのお陰で今がある」とキャリア初期にサポートを受けていたという声も。
そんな彼の影響力はここ日本でも大きく広がって、多くの日本人ラッパーたちも追悼の意を示している。
参考記事:【速報】ラッパーのMac Miller、死亡 (block.fm)
日本人アーティスト達のSNSの中には「薬はやめたんじゃなかったのか」というコメントも見受けられる。2016年にアメリカのメディア・サイト「FADER」が撮影したショート・ドキュメンタリー『Stopped Making Excuses』では彼が薬物依存から抜け出し、新たにピュアな心境にたどり着いた様子を映している。ドキュメンタリー中には彼がコデインの入った飲み物、いわゆる「リーン」を使用していた時期に、スタジオで同席していたFranch Montana(フレンチ・モンタナ)に「こんなものはやめたほうがいい」と止められているシーンも。
その後リーンの使用をやめた彼はこう語っている
「オーバードーズで良いことなんて何一つ無い。オーバードーズで死んだって何も残らないよ、ただ死ぬだけだ」
時を同じく2016年にリリースされたアルバム『The Divine Feminine』ではAnderson Paak(アンダーソン・パーク)やKendrick Lamar(ケンドリック・ラマー)らをフィーチャーし、全米チャートでも堂々の1位に。薬物依存から抜け出した彼が改めて世の中に認められたアルバムとなった。
それだけに今回の死因がオーバードーズである事にショックを受ける業界関係者やファンも多いことだろう。
現在Migos(ミーゴス)とのツアー真っ最中のDrake(ドレイク)。Mac Millerの訃報を聞いたボストンでのライブでは自身の最新アルバム『Scorpion』収録の「Emotionless」を歌いMac Millerに捧げた。
この曲でDrakeは「I know the truth is you won't love me until I'm gone(俺が死ぬまで、俺のことを愛してなんかくれない、それが真実だろ)」とアーティストとして成功することの虚しさについても歌っており、まるでMac Millerの気持ちを代弁するかのようなリリックとなっている。
ファンも訪れることの出来る追悼式は今週火曜日、Mac Millerの地元ピッツバーグにある、彼のアルバムからつけられた公園「Blue Slide Park」で行われる予定。
R.I.P. Mac Miller
written by #BsideNews
source:
https://www.fox23.com/news/trending-now/vigil-for-mac-miller-to-be-held-at-pittsburghs-blue-slide-park/830777693
https://www.complex.com/music/2018/09/drake-dedicates-boston-show-to-mac-miller
http://itsbizkit.com/the-fader-presents-mac-miller-stopped-making-excuses-documentary/
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