国民的アニメ『ルパン三世』の人気楽曲を豪華リミキサー陣がリミックスする『LUPIN THE THIRD JAM』シリーズ。今年アニメ化50周年のアニバーサリーイヤーを迎える「ルパン三世」令和版の最新リミックスシリーズである。
『LUPIN THE THIRD JAM』シリーズ第2弾「ラブ・スコール feat. 石川さゆり」を手掛けたKan Sano、そして第5弾となる「LOVE IS EVERYTHING」を手掛けたWONK・井上幹を迎え、『カリオストロの城』のルパンに人格形成されているという無類のルパニスト☆Taku Takahashi(m-flo)をモデレーターとした特別な鼎談が実現。リモートにて三者に集まってもらい話を聞くことができた。
リミックス制作についての話はもちろん、ルパンとの出会いや受けた影響、ルパンミュージックの生みの親である大野雄二とその音楽の魅力を、アーティストならではの視点で紐解く。
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ーまずはみなさんの『ルパン三世』との出会いを教えてください。
Kan Sano(以下、Sano):僕は小学生の頃、金曜ロードショーで観たのが最初ですね。『くたばれ!ノストラダムス』か『DEAD OR ALIVE』、もしくは『ロシアより愛をこめて』だったと思います。中学生の頃は原作の『ルパン三世』と『新・ルパン三世』を全部集めてました。
☆Taku Takahashi(以下、☆Taku):モンキー・パンチさんの絵って、アニメと比較すると劇画タッチですよね。そのギャップに違和感はなかったですか?
Sano:それまでは『ドラゴンボール』とかを読んでたので、衝撃的ではありましたね。ハードボイルドな作風の漫画を読むのが初めてだったので、子どもの自分にとっては大人への入り口という感じでした。
井上幹(以下、井上):僕は小学生か中学生のときに観た『カリオストロの城』が出会いですね。大人になってからだと、菊池成孔さんが劇伴とサントラを担当したテレビアニメのスピンオフ作品の『LUPIN the Third ~峰不二子という女~』。タッチの違うダークな世界観が新鮮でした。
☆Taku:僕はお二人より少し年齢が上なんですが、幼稚園のころにテレビシリーズが放送されていたのを覚えています。タイミング的には『ルパン三世 PARTIII』だったかな。映画は劇場版第一作『ルパン三世 ルパンVS複製(クロ)人間(ーン)』を父親と観ました。でもいちばんハマったのはやっぱり『カリオストロの城』かな。
ー☆Takuさんは『カリオストロの城』にまつわるちょっとした特技があるとか。
☆Taku:僕、毎週金曜日の21時からblock.fmでKan Sanoさんや井上さんにも出演いただいたラジオ番組「TCY RADIO」を生放送していて、金曜ロードショーと視聴率争いを繰り広げているんですけど(笑)。金曜日に『カリオストロの城』を放送しているとき、現在時刻で今どこのシーンを放送してるかを当てることができます。生放送中に「今、銭形のとっつぁんがカップ麺食ったところ」って言うと、リスナーから「当たりです」ってコメントが来たり(笑)。
ールパン作品では『カリオストロの城』がいちばん好きですか?
☆Taku:宮崎駿作品としてもいちばん好きです。テレビシリーズだと『カリオストロの城』との関連性も感じる『ルパン三世 PART2』。ビッグバンドで演奏される「ルパン三世のテーマ」がカッコイイですね。ダークホースとして好きなのは、原作や1期に近い『LUPIN the Third ~峰不二子という女~』かな。『ルパン三世』を元ネタとして『カウボーイ・ビバップ』を作った渡辺信一郎監督が、菊池成孔さんと組んで音楽プロデュースを手掛けているところが最高。監督は山本紗代さんで、渡辺監督の『サムライチャンプルー』の演出を手掛けた人でもあるんだけど、効果的な音楽演出もいいですよね。音楽へのこだわりをすごく感じます。
Sano:僕は原作に近いハードボイルドなテイストの作品が好きですね。ちゃんと銭形警部が男前に描かれている作品だったりとか。最近再放送でテレビシリーズを観て「ラブ・スコール」を聴いて、今回のリミックス企画での選曲につながりました。僕は、『カリオストロの城』は宮崎駿監督作品だと思っていて、個人的にはルパン作品として挙げにくいですね。
井上:僕は『カリオストロの城』のように、原作がある作品を利用して監督のエゴが出てる作品がめっちゃ好きなんですよね(笑)。お二人が言うように、宮崎駿作品ともとれるし『ルパン三世』作品とも言える微妙なところで、監督の作家性が前面に出ちゃっている。他でいうと『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』とか。『うる星やつら』なんだけど、完全に押井守監督の作家性が出ていますよね。
☆Taku:わかるなぁ。人生でいちばん観た映画で、押井守作品でもいちばん好きですね。
ーちなみに『ルパン三世』のキャラクターで自分を例えるとしたら誰でしょう?
Sano:似てるキャラは思い浮かばないですが、やっぱりルパンに憧れますね。
井上:メンバーの超人ぶりを観てるとなかなか答えにくいですね(笑)。僕は『カリオストロの城』の庭師のおじいちゃん。人見知りなんだけどめっちゃいいおじさん。
☆Taku:クラリスの犬のカールの世話をしてる人ですよね。カールが懐いたら心開いちゃうタイプ。井上さんは、WONKのメンバーが心を開いてる人ならすぐ仲良くなっちゃうのかな(笑)。
Sano:☆Takuさんのイメージキャラは?
☆Taku:僕は『カリオストロの城』のルパンに人格形成されていますから(笑)。ピンチのときでも絶対笑顔でジョークを言う。裏ではあたふたしているのにクラリスの前ではいつも余裕。カリオストロ伯爵に罠を仕掛けられたときにも、クラリスに「すぐ戻ってくるからね」って言う仕草が完璧なんですよ。
ー☆Takuさんのように人格形成とまではいかずとも、『ルパン三世』からアーティストとして影響を受けた部分はありますか?
井上:銭形警部って『ルパン三世』の秩序を保っているキャラクターだと思うんです。原作・アニメ・映画でルパンの性格やキャラが微妙に変化していても、銭形がルパンを追いかけるという構図は一貫してる。寄り道しても、筋を通せば秩序は保たれる、そういう世界観の表現っていいなと思います。
Sano:僕は“カッコイイ大人とは”というのを教えてもらった気がします。☆Takuさんが言っていたように、必死だけど必死に見せないところとか。女の子の前ではカッコ良くいたいっていう男のロマンチズムに憧れました。原作ではけっこう容赦なく命を奪う描写もあるし、犯罪を犯すことは常に死と隣り合わせのシビアな世界。その中であの飄々とした振る舞いができるってカッコイイですよ。
☆Taku:食べていくために音楽を作ることは、ある意味常に死と隣り合わせというか、真剣勝負じゃないですか。周りがどう思おうと自分が作りたいものを作るという願望がある。でも作りたいものだけを作っていたらリスナーが離れてしまうかもしれない。ルパンは果たして死を常に意識して行動しているのか、2人にも見解を聞いてみたいです。
Sano:僕は原作の最終回が好きで。最後島に閉じ込められて爆発して終わるんですけど、死んだのか生き延びたのか読者は分からないんですよ。そのさらっとした余白のある描写から、ルパンはいつ死んでもいい覚悟を持って生きている人なんだと僕は思いましたね。
☆Taku:Kan Sanoさん自身はどうですか?
Sano:うーん。でも思っているかもしれないです。毎回これが遺作になるかもしれないっていう気持ちはあります。
☆Taku:井上さんは?
井上:ルパン自身は死を覚悟して生きている人だと思います。そこがかっこよくて憧れますけど、僕は割と生に執着している人間で。死なないように生きてますね(笑)。あそこまで危ない橋は渡れないというか。だからこそ出る雰囲気があるんでしょうけど。
☆Taku:僕は、ルパンって無謀な割にかなりリスクヘッジしてる人だと思ってます。常に7つ道具を持っていたり。死と隣り合わせにいるけど、ちゃんと助かる道を用意している気がする。不二子ちゃんのことをめちゃくちゃ好きで「優しく騙してね、俺騙されるから」っていうスタンスでいるのも、騙されることを前提とした防波堤を築いている。本当は傷つきやすいナイーブな人なんじゃないかな。
ー音楽を作るときのスタンスに置き換えたらどうでしょうか?
☆Taku:80歳になっても音楽を続けていたいから、ヤバイところは一歩引くとか悪知恵を使ったりしますね。チャレンジはするけど玉砕はしたくない。今日集まってる3人はそれぞれ作る音楽もジャンルもさまざまだけど、オルタナティブな感性を持っていて、それを表現したくてチャレンジしている。安牌切ってるだけだと意味がなくて、退屈してしまうと思うんだけど。その辺のバランス、皆さんはいかがでしょう?
井上:わかります。僕も土俵に立ち続けるための自己防衛をめっちゃするタイプなんで(笑)。ルパンがズルいっていうのも確かにそうだし共感しますね。何かをやるにしても死んだら意味がない。
☆Taku:仲が良かった友達だと、Nujabesが生きていたら面白かっただろうなと思うんですよ。亡くなってしまった今も彼の音楽はアートとして輝いている。でも、僕はそっち側にはなれないなって。彼はもちろんそれを望んでいたわけじゃないし、望んでなれるものでもないんだけど。Nujabesはすごくストイックな人だったんだけど、Kan Sanoさんにも同じようなストイシズムを個人的には感じます。
Sano:僕も、80歳になっても音楽を続けることを目標にしてますね。そこまで音楽が続けられなかった人たちもたくさん見てきて、自分はどうしたら続けていけるかなっていつも考えてます。でも、死への憧れみたいなものも少しはありますね。
☆Taku:そんな匂いをKan Sanoさんから感じるんですよ。絶対死んでほしくないですけど。音楽からも、さっき言っていた“遺作になってもいい”という気迫や、いなくなってしまうんじゃないかっていう刹那的なものを感じる。
Sano:死が怖いからこその憧れはあると思います。映画も北野武作品とかバイオレンスなものが好きだし。死なないですけどね、絶対(笑)。
☆Taku:一方で、井上さんはバンドで活動しているからかもしれないけど、死への憧れは感じない。WONKはいつも人を驚かせるような楽曲を作って、“次”も期待させてくれるバンド。
井上:ずっと“次に来るバンド”と言われていますからね(笑)。WONKはみんなで一緒に作りあげる制作スタイルで、全員でどう面白いものを作るかにフォーカスしています。だからバンドでやっているのは大きいかもしれない。個人のメッセージよりもバンドとしての音楽への考え方がより濃く楽曲に反映されますね。
☆Taku:グループの醍醐味ですよね。
井上:情熱的な人、冷静な人、どちらも素晴らしい作品を生み出しますけど、WONKはどっちかというと冷静なタイプの人間が集まっているバンドですね。音楽を作る手法にフォーカスすることが多い。だから☆Takuさんの言う、聴いたときの気迫よりも楽曲としての面白味が前に出ているのかなと思います。
☆Taku:今回のリミックスで、曲は自分で選んだんですか?
Sano:はい。『ルパン三世 PART2』の再放送を観たとき、エンディングテーマだった「ラブ・スコール」が印象に残っていて、選曲リストにあったので選ばせていただきました。
☆Taku:ボーカリストに石川さゆりさんはすごいですよね。
Sano:選曲リストで発見したときに「本当にコレ、僕がRemixしてもいいのかな」って思いましたよ。
☆Taku:ああ、もともと石川さゆりさんのボーカルがあったんですね。てっきり、「ちょっと歌入れてよ」ってお願いしたのかと思った。“Kan Sano&石川さゆり”って超パワーワードですよ。
Sano:お会いしたこともないです(笑)。でも、リミックスというかたちでご一緒させていただけて光栄でした。「ラブ・スコール」はメロディとコードが丁寧に作曲されていて。最初はどう触ろうか悩みましたね。ただ、この曲は原曲のハーモニーや構造は残してほしいというオーダーがあったので、リミックスというよりはリメイク、リアレンジといったスタンスで進めました。
☆Taku:“最先端”ってチープに聞こえちゃうから言いたくないんですが、Kan Sanoさんは最先端で、世界で今いちばん面白いサウンドを取り入れている上に、楽器もちゃんと弾ける人。だから“悩んだ”っていう感想は意外です。作曲家とアーティストが作った曲の違いはどういうところに感じたんですか?
Sano:ループとかサンプリング的な発想じゃなくて、ペンを持ってスコアに書き込んでる感じがするんです。「ラブ・スコール」はハーモニーの動きがすごく細かくて、一拍だけ入るコードが巧みというか。
☆Taku:それを感じた上で、リミックスでは自分に寄せるために原曲から抜くのか残すのかっていう選択肢が出てくると思うんですけど。
Sano:僕もスコアに書くことがありますし、両方の面白さを知っている。それを踏まえて今回は作曲者の大野雄二さんリスペクトで、出来るだけ原曲を残す方向で作りました。もともと入っているエレピの音もそのまま使っています。リミックスはいつも鍵盤系を全部自分で弾き直すんですけど、元の音をそのまま使ったのはレアですね。パラデータはそのまま使ってるところもありますが、DJが使いたくなるようなドラムの抜けが良いアレンジ、ミックスを意識しました。
☆Taku:WONKはどのように制作したんですか?
井上:例に漏れず、WONK全員で集まって制作しました。曲を決めたのはボーカルの長塚だったと思います。選ばれた曲に対してどういうリミックスのアプローチをしていくか、っていうのを提案したのが僕だったかな。実は当初は「ルパン三世のテーマ」で進めようとしていたんです。 でもやってみたらちょっと雰囲気が違うな、という感じで変更した経緯があります。
☆Taku:「ルパン三世のテーマ」ってすごく良く出来てる曲ですけど、いちWONKファンからすると、音楽的にはいつものWONKとは違うのかなと。だから「LOVE IS EVERYTHING」は正解じゃないですか?
井上:おっしゃる通り「ルパン三世のテーマ」の王道な感じをWONKでやるのは違うなという話になりました。しかもコード進行とメロディが密接に組み合わさっていて、WONK風にアレンジするのにも時間がかかると判断したんです。
ーYouTubeの「WONK RADIO」でも今回のリミックスについてお話されていましたが、リミックスについての定義やアプローチの仕方は聴いていて面白かったです。「LOVE IS EVERYTHING」はどんなアプローチで制作されたのですか?
井上:「WONK RADIO」で話したのは、どこをリミックスとして作品に取り入れるかで個性が出るって話ですよね。サンプリングして取り入れるのか、譜面上の音符を取り入れるのか。今回僕らはストリングスや管楽器などバックトラックはほぼ原曲のままサンプリングして使わせていただきました。曲のアイデンティティとして全体が整っていたから、まるまる使った方が面白くなると思って。
☆Taku:さっき、原作がある作品で監督の作家性やエゴが出ているものが好きって話がありましたが、原曲からどのようにWONKの色を出すかという話はしました?
井上:恐れ多いですが、「ルパン三世のテーマ」から「LOVE IS EVERYTHING」に変えたこともまさにその発想ではありますね。「LOVE IS EVERYTHING」は、このままぶっといビートを乗せただけでLAのビートミュージックっぽくなるなと一聴したときに思ったんです。ここ10年くらいLAのビートミュージックシーンでは、楽曲をほぼそのままサンプリングしてビート乗せて「これ俺の曲」っていう人が結構いるんですよ。どこをサンプリングしてループさせるかと、ビートとベースのかっこよさだけで自分の作家性を出すという。そのスタンス、僕はすごく好きなんですよね。
☆Taku:音楽やってない人にはなかなか分からないかもしれないですね。引っ張ってきてるだけじゃん、みたいな。でも、いちばんセンスを求められるところ。
井上:むしろ作家性を出すポイントが少ないから、そこでアイデンティティを主張するって難しいことなんです。だから、「LOVE IS EVERYTHING」のバックトラックを全部使いつつ、いかに僕らのキャラを出すかということに対して、LAのビートミュージックを参考にビートの強さとベースの重さに特化して色を出そうという話をしました。
☆Taku:宮崎駿監督の『カリオストロの城』、押井守監督の『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』、どちらも原作へのリスペクトがあると僕は思っていて、作曲者へのリスペクトを踏まえてWONKとしての作家性を出すこともまさに同じ。バランスが大事ですね。
ーもしまたリミックスを手掛けるとしたら、どの楽曲をやりたいですか?
☆Taku:僕、ルパンが好きっていうことで取材に参加してるので、今回のリミックスには参加してないんですけど、やるとしたら『カリオストロの城』の「炎のたからもの」をやりたいな。主旨とは少し違うけど、劇伴をサンプリングして歌を乗っけて新曲にしちゃうとかもやってみたい。
Sano:それは僕もやってみたいですね。もし次の機会があれば、サンプリング的な手法を取り入れる形でもリミックスしてみたい。別の曲を新たに作るくらいのことをやってみたいです。
井上:僕はやっぱり「ルパン三世のテーマ」ですね。感触はあったんですけど、高度過ぎて世の中に受け入れられるかと、限られた時間の中で自分たちにできるかっていうのがネックで今回はできなかったので。
ー最後にみなさんが感じる『ルパン三世』の音楽の魅力を教えてください。
☆Taku:これは言うなれば、作曲者である大野雄二さんについてってことですね。
Sano:画が変わっても、PART2以降、音楽はずっと大野さんが手掛けているっていうのがひとつ『ルパン三世』のポイントですからね。ルパンの世界を作るにあたってそれだけ音楽が重要であり、一貫している。僕は高校生の頃にMiles Davisとかジャズのレコードを集め始めるんですけど、それ以前にジャジーなビッグバンドっぽいサウンドを聴いたのは『ルパン三世』が初めてでした。ジャズやソウルの原体験として、『ルパン三世』が音楽をより深く掘っていく最初の入り口にあった。僕にとってそうだったように、音楽の面でも大人と大人の音楽への入り口として、これからも『ルパン三世』があってくれたらいいなと思います。
井上:現代の日本におけるジャズって“キザな男”を思い浮かべる人も多いと思うんです。その印象の元になったのは『ルパン三世』だったんじゃないかなって。そういうイメージが作られたのは、一貫したテーマで大野さんが作曲してきた証拠ですよね。自分の出す音が一つのイメージとして世に定着するようなことが僕にもできたらいいなと思います。
☆Taku:僕は小さい頃、海外の音楽の方がカッコイイって思っていたんだけど、日本にも素晴らしい音楽があるんだって最初に思わせてくれたのが大野さんでした。新しいサウンドを生み出すのには海外の方が適しているかもしれないけど、日本でもそれができるってことを証明してくれた。そこが『ルパン三世』の魅力で、今なおこうして僕が好きなアーティストたちがリミックス企画に参加して、世代を超えて愛されているということは素晴らしいなと思います。残念ながら今回、僕は呼ばれませんでしたが(笑)。僕もまた頑張って、大野さんが証明し続けてくれた日本の音楽のかっこよさを伝えていければいいなと思います。
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世代・性別・ジャンルを越え、生まれて半世紀経っても輝きを増しつづけるルパンミュージック。その最新型である『LUPIN THE THIRD JAM』から、原曲の作曲者・大野雄二が作りあげてきた『ルパン三世』のロマン溢れる世界に思いを馳せてみるのも楽しいだろう。彼らがそうだったように、『LUPIN THE THIRD JAM』を聴いた新しい世代が、Kan Sanoのようにマルチな才能を持ちグローバルな感性で音楽を創造するシンガーソングライターとして、m-floのように斬新なポップセンスで時代を切り拓いたパイオニアとして、WONKのように実験的かつニュースタンダードなスタイルのバンドとして活躍していくのかもしれない。
written by Tomohisa Mochizuki
YUC’eが語る『LUPIN THE THIRD JAM』“クリエイションを付け足す”ことで生まれる新たなルパンミュージック
ルパン三世JAM CREW
Spotify https://open.spotify.com/artist/456hbu6d4Jcfdo1xWH5iJc?si=8gox69gWTY2j_SOif1AIRw
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Twitter https://twitter.com/lupin3rd_jam
Instagram https://instagram.com/lupin3rd_jam
第1弾
THEME FROM LUPIN Ⅲ 2019 - LUPIN THE THIRD JAM Remixed by AmPm
配信リンク: https://vap.lnk.to/LUPIN_AmPm
オーディオビデオ: https://youtu.be/-r8hOfAG1Ek
第2弾
ラブ・スコール feat. 石川さゆり - LUPIN THE THIRD JAM Remixed by Kan Sano
配信リンク: https://vap.lnk.to/LUPIN_KanSano
オーディオビデオ: https://youtu.be/GR9-mttiw0o
第3弾
THEME FROM LUPIN III 2015 - LUPIN THE THIRD JAM Remixed by banvox
配信リンク: https://vap.lnk.to/LUPIN_banvox
Audio Video: https://youtu.be/hCaFviJaT8o
第4弾
CHASING THE HUSTLER 2015 - LUPIN THE THIRD JAM Remixed by Moe Shop
配信リンク: https://vap.lnk.to/LUPIN_MoeShop
Audio Video: https://youtu.be/9i3e19fFVJM
第5弾
LOVE IS EVERYTHING - LUPIN THE THIRD JAM Remixed by WONK
配信リンク: https://VAP.lnk.to/LUPIN_WONK
Audio Video: https://youtu.be/qs8VwIdVJ_A
第6弾
夢ならいいのに - LUPIN THE THIRD JAM Remixed by YUC'e
配信リンク:https://VAP.lnk.to/LUPIN_YUCe
Audio Video: https://youtu.be/CWuXMjwYc-M
第7弾 2021.1.13(水) リリース
「THEME FROM LUPIN III 2015 (ンパッパラッパー) - LUPIN THE THIRD JAM Remixed by yonkey」
配信リンク:https://vap.lnk.to/LUPIN_yonkey
Audio Video:https://youtu.be/TQ3gXIBEZJg
第8弾 2020.1.27(水) リリース
「エンドレス・トワイライト~最後の真珠~ feat. TIGER - LUPIN THE THIRD JAM Remixed by Shingo Suzuki」
第9弾&10弾
参加アーティスト:tofubeats , fox capture plan(カワイヒデヒロ)
詳細後日発表。
<Kan Sanoプロフィール>
キーボーディスト/トラックメイカー/プロデューサー 。
バークリー音楽大学ピアノ専攻ジャズ作曲科卒業。在学中には自らのバンドでMonterey Jazz Festivalなどに出演。 近年では、FUJI ROCK FESTIVAL、RISING SUN ROCK FESTIVAL、ジャイルス・ピーターソン主催 World Wide Festival (フランス)など世界中の大型フェスに出演。 2019年、シングル「Sit At The Piano」や「DT pt.2」がストリーミングサービスで500万回超えを記録。
全ての歌、楽器を自ら演奏し、ミックス、プロデュースまで完全に一人で仕上げた同作品は日本国内はもとより、海外でも絶賛。
UKで話題のアーティストTom Mischまでもが「Kan Sanoのファンだ」と公言し、自らの日本・韓国公演のオープニングアクトとしてKan Sanoを指名。テレビ朝日「関ジャム 完全燃SHOW」にもプロデューサーとして出演し、SNSで驚異的なツイート数を記録する。
また自身の活動に加え、UA、Chara、絢香、七尾旅人、SKY-HI、SING LIKE TALKING、平井堅、土岐麻子、大橋トリオ、藤原さくら、RHYMESTER、KIRINJI、m-flo、iri、Seiho、Shing02、Madlibなど国籍もジャンルも越えたアーティストのライブやレコーディングにも参加している。
キーボーディスト、トラックメイカーとしてビートミュージックシーンを牽引する存在である一方、ピアノ一本での即興演奏でもジャズとクラシックを融合したような独自のスタイルで全国のホールやクラブ、ライブハウスで活動中。
2020年11月、最新アルバム『Susanna』をリリース。
Official Website http://kansano.com/
<WONKプロフィール>
日本の音楽を再定義するエクスペリメンタル・ソウルバンド「WONK」。メンバーそれぞれがソウル、ジャズ、ヒップホップ、ロックのフィールドで活動するプレイヤー/プロデューサー/エンジニアという異色なバンド。 2016年に1stアルバムを発売して以来、国内有数の音楽フェス出演や海外公演、成功を果たす。ジャンルや世代を超えた国内外のビッグアーティストへ楽曲提供・リミックス・演奏参加するなど、音楽性の高さは多方面から支持されている。2019年7月にEP『Moon Dance』をリリース、11月にシングル「Signal」を配信。2020年1月リリースの香取慎吾ソロアルバム『20200101』にて「Metropolis(feat.WONK)」を楽曲提供・共演を果たし話題となる。2020年4月にシングル「HEROISM」、6月3日には「Rollin’」を配信、6月22日に4枚目のフルアルバム『EYES』をリリースする。
Official Website http://www.wonk.tokyo/home
<☆Taku Takahashi(m-flo, block.fm, OTAQUEST)プロフィール>
DJ、プロデューサー。
98年にVERBAL、LISAとm-floを結成。ソロとしてもCalvin Harris、The Ting Tings、NEWS、Crystal Kay、加藤ミリヤ、 MINMI、EXIDなど国内外アーティストのプロデュースやRemix制作も行うほか、アニメ「Panty&Stocking with Garterbelt」、ドラマ・映画「信長 協奏曲」、ゲーム「ロード オブ ヴァーミリオン III」など様々な分野でサウンドトラックも監修。
2010年にリリースした「Incoming... TAKU Remix」は世界最大のダンスミュージック配信サイト“beatport”で、D&Bチャートにて年間1位を獲得。 また同曲で、『beatport MUSIC AWARDS 2011 TOP TRACKS』を獲得し、日本人として初めての快挙を成し遂げ、名実ともに世界に通用する事を証明した。
国内外でのDJ活動でクラブシーンでも絶大なる支持を集め、LOUDの“DJ50/50”ランキング国内の部で3年連続1位を獲得し、日本を牽引する存在としてTOP DJの仲間入りを果たす。
m-floの最新アルバム「KYO」、lovesシリーズ復活第二弾の最新シングル「m-flo♡chelmico RUN AWAYS」が好評発売中。