プロのエンジニアはフィジカルリリースとデジタルリリースではマスタリングのバランスを調整しているとこれまでにもよくいわれてきた。一方で、アマチュアアーティストが個人でそのバランスを調整するにはかなりのマスタリングの知識が必要になるため現実的にはなかなか一朝一夕でできるものではない。しかし、そんなマスタリングの課題を解決するのが、「Loudness Penalty」だ。同プラグインでは誰でも配信に適したラウドネスコントロールが行えるようになっている。
Loudness PenaltyではSpotify、YouTube、Tidal、Pandora、iTunesといった現在の主要なデジタル音楽配信サービスに適したラウドネスを数値で表示。それを参考にしながらユーザーはトラックを自分が配信を行いたいプラットフォームにおけるラウドネスの最適値に調整することができる。
しかも使い方は非常にシンプルで音楽制作ソフトのマスタートラックに差し込むのみ。そうするとリアルタイムでトラックのラウドネスの計算が始まり、先述のプラットフォームごとにラウドネスをプレビュー表示してくれる仕組みになっている。そのためユーザーは音楽制作ソフトを閉じることなく、配信を想定しているプラットフォームでのラウンドネスバランスを確認することができる。
どちらかといえば、音楽制作の初心者向けというよりは、中級者以上向けのプラグインという感じではあるが、今は誰でも自作曲をネット上で発表できる時代だ。しかも最近では、プロのミュージシャンでなくとも個人が自作曲を各種音楽プラットフォームにアップロードし、発表するだけでなくマネタイズできるようになってきている。Loudness Penaltyは、そんな時代だからこその音楽クリエイターに求められるプラグインではないだろうか?
なお、販売価格は通常49ドル(約5450円)のところ、現在はセールを実施中。40%オフの29ドル(約3230円)で購入可能だ。これから自分の曲をストリーミングサービス上で発表する予定の人は配信開始の前にLoudness Penaltyを使って自分の曲のラウドネス値の最終調整を行なってみてはいかがだろうか? 購入に関する詳細はこちらのリンク先にて。
written by Jun Fukunaga
source:
https://www.factmag.com/2019/04/08/loudness-penalty-plugin/
photo: MeterPlugs YouTube