世界的なラッパー/俳優のDrake(ドレイク)とのコラボ曲「Yes Indeed(もともとのタイトルはPIKACHU)」を通じ、Lil Babyという若手ラッパーが注目を集めている。この要チェックのラッパー、Lil Babyとはいかなる人物であるのだろうか?
Lil BabyことDominique Jonesという人物は、1994年12月にアメリカ合衆国南東部のジョージア州・アトランタにて生誕した。幼い頃に両親が離婚したことにより母親に引き取られ、実の兄弟と共に母親のもとで生活するようになった。
Lil Babyは、20歳前後の頃にとある事件を起こして2年ほど塀の内側で過ごしていた。しかし、その時期に反省して塀から出てからは真面目にラップミュージックの制作に取り組むようになる。そして、2015年から様々な勉強・経験を積み、2017年春に1stミックステープ作品『Perfect Timing』でデビューを果たした。その後、同年夏から秋にかけて2nd『Harder Than Hard』3rd『2 The Hard Way』と立て続けに新作を発表し、配信分野で脚光を浴び始める。
そんな中、2017年12月発売した4thミックステープ作品『Too Hard』が全米ヒップホップチャートで上位にランクインしたほか、総合チャートにてTOP100入りを果たす。さらに、この作品発売の1週間後に発売された1stシングル「My Dawg」がヒップホップチャートでTOP30入りを果たしたのを始め、総合チャートにて71位にランクイン。これにより、1994年12月生まれで23歳になったばかりのLil Babyという新星ヒップホップスターに業界中の注目が集まるようになった。
2017年末にブレイクを果たしたことにより、Lil Babyのもとには様々なコラボ話が飛び込んでくるようになる。具体的にはLou Kane・HG Nya Banx・Youngstar BBGをはじめとした沢山のアーティストの作品にフィーチャリングアーティストとして参加した。その中のハイライトと言えるのが、世界的なカナダ人ラッパー/俳優・Drakeとのコラボ曲「Yes Indeed」の制作である。なお、このDrakeとのコラボ曲「Yes Indeed」は赤ではなく黄色のフェラーリをテーマにした作品で、もともとのタイトルは「PIKACHU」であった。PIKACHUとはもちろん日本が誇る世界的アニメ、ポケモンに登場する黄色いキャラクター・ピカチュウ(PIKACHU)のことである。ただ、このDrakeとのコラボ曲「PIKACHU」は何らかの事情により、最終的に「Yes Indeed」に曲名を変更して2018年5月にリリースされた。
発売されると、このDrake & Lil Babyの「PIKACHU」は日本でいうところのオリコンチャートにあたるビルボード総合チャートにて第6位に入る大ヒットを記録。さらに、アメリカだけでなく他国でもスマッシュヒットを飛ばして、Drakeとのコラボを通じて、Lil Babyの名は一気に全世界に知れ渡った。
Drakeとコラボした大ヒット曲「Yes Indeed」は、2018年5月中旬に発売されたLil Babyのファーストアルバム『Harder Than Ever』に収録された。そんなヒットシングルを含むファーストアルバムは、ビルボード総合チャートで第3位にランクインする大ヒットを記録し、ますます注目度が上がっている。そして、類まれなる才能をもつ彼がグラミー賞などの世界的音楽賞にノミネートされる日もそう遠くはないであろう。
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written by 編集部