フランスの音楽フェスティバル・Le cabaret vert(レ・キャバレー・ベール)とは

フランスの12大フェスの一つ、Le cabaret vert(レ・キャバレー・ベール)とは
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2018.06.17 08:33


フランスの主要な音楽フェスティバル・Le cabaret vert


フランスには12の主要な音楽フェスティバルがあると言われているが、その中の一つに数えられているのが「Le cabaret vert」と呼ばれているイベントだ。今回はこのLe cabaret vertがどのようなイベントなのか、その内容の複雑や差魅力について紹介していく。


Le cabaret vertはどのようなイベントなのか




Le cabaret vertは2005年からフランスで開催されている音楽フェスティバルで、会場は都市部から離れた野外で開催されている。

ロックからエレクトロ、ラップ、ブルース、メタル、ポップにレゲエなど多種多様なジャンルの音楽が展開されており、まさに総合的な音楽の祭典として開催されているところが特徴だ。また音楽フェスティバルとしての側面だけではなく絵画などの芸術作品の展示会や販売ブースも用意されているので、芸術面での総合的なフェスティバルとしても知られている。


開催規模は年々拡大されており、ゲストとして招待されているアーティストやミュージシャンの数も増えてきている。このためイベント動員数も年々増加しているため、年を重ねるごとに広い会場が用意されるようになった。


フェスティバルの歴史について




Le cabaret vertが始まったのは2005年であり、若者たちのグループによって行われたとされている。当初はほかのイベントの組織も巻き込みながらの運営で、千人近くの参加者だったもののイベントそのものは大成功をおさめた。そこからは若者たちが発足した非営利団体を中心にボランティアたちを募ってフェスティバルを開催するようになり、現在でもボランティアの力を借りて運営されているという。


その後もほかのイベントの組織と協力しながら開催した結果、音楽としても芸術面としても複合的な側面を持ったフェスティバルとして確立していった。ちなみにこれまでに世界規模で開催された経験はなく、Le cabaret vertはフランス独自の音楽イベントとして開催を継続している。


フェスティバルとしての魅力


音楽フェスティバルとしてのLe cabaret vertの魅力は、広い会場の中で繰り広げられる一体感が挙げられている。元々地域を指定して毎年開催されているので地域のイベントやお祭りのように認識されている部分があり、野外フェスなので朝から夜遅くまで参加者全員が盛り上がって騒げるところは魅力の一つではないかと考えられている。


また音楽フェスティバルとして以外にも参加者が地域の人たちや芸術と交流できるようになっているところも、一つの魅力と言える。実は会場にはフレンドリーな食堂や飲食ブースが設けられており、その地域ならではのグルメを楽しめるようになっているのだ。このため地域の人たちと交流しながらフェスティバルを巡れるのはもちろん、音楽以外の芸術作品も楽しめるのでフランスならではのイベントとして楽しめるのである。


今後のLe cabaret vertについて




基本的にLe cabaret vertはフランス限定で開催されているため、世界規模に拡大されたり日本に来日してくる予定はない。参加したい場合は自分たちでフランスに渡る必要があることから、ちょっとした観光で立ち寄ってみるのがおすすめだ。


またLe cabaret vertが音楽フェスティバルとして運営できているのは非衿団体を中心としたボランティアの力があってこそなので、冠となるスポンサーの存在がないところが課題の一つと言われている。そのためこれからどんどんフェスティバルとしての規模が大きくなってくると、非営利団体やボランティアの力だけでは支えきれなくなる恐れが指摘されているのだ。このため、今後どのように運営していくのかなど様々な点を解決してもらう必要があり、地元の人たちにとってはイベントを継続してもらえることを期待している。


Photo: https://www.facebook.com/cabaretvert/


Written by 編集部

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