マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)による性的虐待疑惑に迫った告発ドキュメンタリー『Leaving Neverland』が『ネバーランドにさよならを』の邦題で、6月7日(金)よりNetflixで配信されることが発表された。
今年1月のサンダンス映画祭で初公開されたのちに、3月にはアメリカのケーブルテレビ局HBOで放送され、瞬く間に世界中に衝撃を与えた作品。日本での公開はされていなかったが、Netflixでの配信とあって日本語字幕付きで細部まで日本のファンにも届けられることになるだろう。
『Leaving Neverland』によって話題となっているマイケル・ジャクソンによる性的虐待疑惑に関しては、ドキュメンタリー内で告発しているウェイド・ロブソン(Wade Robson)とジェームズ・セーフチャック(James Safechuck)の証言に矛盾点があることを指摘されており、真相は未だに解明されていない。
そんな中、疑惑を晴らすべく制作された新たなドキュメンタリー『Michael Jackson: Chasing The Truth』が早ければ来月にも公開される予定で、すでにトレイラーも公開されている。マイケル・ジャクソンを擁護する1人である、生前にボディーガードをつとめていたマット・フィブス(Matt Fiddes)は「もし自分が『Leaving Neverland』の監督だったら自分のキャリアを心配するだろう。今こそ真実を解き明かす時だ」とコメントしている。
生前にネバーランド内にある牧場で4年間働いていたというエイドリアン・マクマナス(Adrian McManus)は、当時マイケル・ジャクソンが若い男の子と性的行為に及ぼうとしているのを目撃したことがあると、オーストラリアのテレビ番組に出演した際に証言している。彼女はマイケル・ジャクソンの寝室やバスルームに入ることが許されていた人間の1人で、部屋では脱ぎ捨てられた下着を発見することも多かったが、口外しないように脅されていたそうだ。
エイドリアン・マクマナスは他の数人とともに、セキュリティーガードに嫌がらせを受け仕事を辞めざるを得なかったとして、1994年に訴えを起こしたが棄却されている。彼女の証言が真実であるかは証明されていない。
セキュリティーガード、メイド、そして告発した男性。それぞれの証言が異なることから真実に辿り着くまではまだまだ時間がかかりそうだ。来月Netflixから『ネバーランドにさよならを』が配信されることによって、日本でもさらにマイケル・ジャクソンの性的虐待疑惑が取り上げられることだろう。
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written by BsideNews
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photo: www.michaeljackson.com