過去にも「文化の盗用」で炎上 キム・カーダシアンの下着ブランド「Kimono」に寄せられる声

「Kimono」というブランド名は文化の盗用となるのか。現在は商標登録も申請中でSNSでは国内外から様々な意見が寄せられている。
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2019.06.27 01:10

Kanye West(カニエ・ウェスト)の嫁であり、女優・モデルとしてマルチに活躍するKim Kardashian(キム・カーダシアン)。子育てをしつつ、自らもビジネスを展開するやり手の彼女だが、ここにきて非難の的となっている。


問題となったのは先日彼女が発表した矯正下着ライン・ブランドの名前が「Kimono」であること。もちろんこの記事を読んでいるみなさんは日本の”着物”がすぐさま思い浮かぶはずだ。着物はもちろん日本が誇る文化のひとつであって、その名前を使用していること、そして商標登録を申請していることが「文化の盗用だ」と指摘する声が多数あげられているのだ。


もちろん矯正下着なので本来の着物とは形も素材も関連がなく「Kimono」という言葉が一人歩きしてしまうことを懸念する気持ちもわかる。キム・カーダシアンのInstagramでは、下着の画像に今も「Kimono」のアカウントがタグつけられている。





過去にも「文化の盗用」で炎上


実は、キム・カーダシアンは過去にも「文化の盗用」として炎上を起こしたことがある。人種的に黒人ではないキム・カーダシアンが、髪を編み込んだ「コーンロウ」スタイルをSNSでアップし、黒人文化を盗用していると非難を浴びたのだ。


「文化の盗用」に関しては下記の記事で詳しく考察している。

なぜキム・カーダシアンは炎上したのか?SNSで批判される昨今の「文化の盗用」問題とは 音楽とファッションから考える


「Kimono」の商標登録は可能なのか


現在、キム・カーダシアンは「Kimono」の商標登録を申請中だと報じられている。商標登録に関して日本では「普通名称のみを表示する商標」は認められておらず、”着物”だけでは商標登録をすることができない。アメリカでも同様に”一般的な名詞”を登録することは認められておらず、英語辞書にも載るほどの「Kimono」という名前が商標登録される可能性は極めて低いと思われる。


キム・カーダシアンのTwitterにも申請を取り下げるべきだといった内容の声が寄せられているが、今のところそれに対しての返信はされていない。




商品としては魅力的?


一方で「Kimono」という名前を気にしていない人も多数いることは確かだろう。今回発表された矯正下着ラインではサイズがXXSから4XL、カラーも9色展開されるそうで、スリットスカート用のデザインのものがあったりとユニークだ。SNS上でも「15年間もこのことに情熱を注いできたのよ」とコメントしており、本人としても満を持しての発表だったであろうだけに、ブランド名に関しては残念だ。


彼女ほどのセレブレティーであれば、周りに”着物”を説明できる人物が1人はいそうなものなのだが...





彼女をフォローする人たちからも考えを改めるように促されているキム・カーダシアン。「Kimono」のロゴは夫であるKanye Westが描いたものだというが、2人揃って何も疑問に思わなかったのだろうか。


仕事ではもちろん、プライベート(と思われる)でも日本を訪れることのある2人だけに、文化にも理解があるはず。近日中に彼女から何らかの説明があることを期待したい。

*追記 キム・カーダシアンがブランド名変更を宣言



written by BsideNews


source:

https://www.highsnobiety.com/p/kim-kardashian-kimono-line/

https://www.independent.co.uk/life-style/fashion/kim-kardashian-kimono-shapewear-japan-cultural-appropriation-twitter-a8974986.html

https://www.jpo.go.jp/system/trademark/shutugan/tetuzuki/mitoroku.html


photo: facebook

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