日本のテクノゴッドことKen Ishiiが最新作となるオリジナルアルバムのリリースを発表した。
Ken Ishiiは、90年代にベルギーの名門テクノレーベル「R & S Records」からデビュー。1995年にリリースしたアルバム「Jelly Tones」(R&S/SONY)が大ヒットを記録し、当時のテクノシーンに大きな影響を与えた。またこのアルバムからのシングル「Extra」と映画「AKIRA」の作画監督である森本晃司が制作したMVは、世界中で大きな反響を獲得し、現在ではテクノクラシックのひとつとして数えられている。
以来、ワールドワイドな活動を続け、日本を代表するテクノDJとしての地位を確立しているKen Ishiiだが、2017年にはベルギーで行われている世界最高峰の音楽フェスティバル「Tomorrowland」に日本人として初出演するなど、近年もその活躍は目覚しい。
そして、今年は日本デビュー25周年を迎える年となり、それを祝すべく前作『SUNRISER』から13年振りとなるオリジナルアルバムを今秋、音楽レーベル「U/M/A/A」よりリリースすることが決定。このアルバムには、先日、渋谷SOUND MUSEUM VISIONで行われたイベント「ALIVE Presents WEAVES feat. DOSEM x KEN ISHII -NEO TOKYO NIGHT-」でも共演し、フロアを熱狂させた“カタルーニャの太陽”と呼ばれるスペインの大人気DJ/プロデューサー、DOSEMがコラボレイターとして参加するほか、特別なコラボレーションが予定されているという。
またアニバサリーイヤーにあわせて、今夏はアルバムのリリース以外にも様々なプロジェクトや作品の発表が続くとのことなので、今後もKen Ishiiの動向から目が離せなくなりそうだ。
なお、先述の「Jelly Tones」は、以前、海外音楽メディアElectronic Beatsが選ぶ「90~00年代を代表する15枚のジャパニーズテクノ名盤」にも選出されている。このリストでは石野卓球、田中フミヤ、Hiroshi WatanabeことKaito、DJ Shufflemasterらによるテクノの名盤の名前も確認できる。テクノファンはKen Ishiiの最新作の続報が到着する前に、彼のシーンにおける功績を振り返る意味でもチェックしてみてはいかがだろうか?
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written by Jun Fukunaga