きっと洋楽ファンなら、あのふたりのいざこざを知らない人はいないだろう。アメリカエンターテイメント史に残る壮大な争いが、やっと幕を閉じることになりそうだ。
Taylor Swift(テイラー・スウィフト)は現在、ニューアルバム「Reputation」の全世界ツアー中だ。そんな中、初日の公演会場に綺麗に束ねられたオリーブの枝と一通の手紙が届けられたという。その差出人はというと、なんと数年に渡り喧嘩しているとウワサになっていたKaty Perry(ケイティ・ペリー)だった!!
Katy Perry & Taylor Swift made peace!@TaylorSwift13 revealed on her Instagram story that @KatyPerry sent her an olive branch. The olive branch is known as a symbol of peace and victory. pic.twitter.com/pHAAV5xR7U
— Pop Crave (@PopCrave) May 8, 2018
オリーブの枝は、旧約聖書に平和の象徴であるという記述されている。つまり、KatyはTaylorに終戦を持ちかけたということだ。手紙の全内容は定かではないが、「古くからの友達のあなたへ。昔の行き違いに反応して、お互いに良い風には思ってなかった。この重い空気をクリアにしたいの。本当にごめんなさい」と、記されていたようだ。
このふたりの衝突は4年前、Taylorのある楽曲で明るみに出た。
2014年リリースのアルバム『1989』に収録されているKendrick Lamarとのコラボ曲「Bad Blood」は、裏切りについての曲だ。誰からそんな仕打ちを受けたのか定かではなかったものの、相当傷つき、それ以上に怒りに燃えているような印象を与える曲調となっている。
当時、Rolling Stone誌のインタビューで彼女は、ある女性シンガーとの関係が崩れたことからインスピレーションを得たと応えている。このときまでは、バースデーパーティーに参加したり、ステージで共演したり、と仲睦まじい間柄であっただけに、誰もが驚いたはずだ。
イギリス出身のコメディアン、ジェームズ・コーデンがホストを務めるバラエティー「The Late Late Show with James Corden」の名物カラオケ企画に出演したKatyは、Taylorとの間に何があったのかを問われ、彼女なりの真実を語った。
「全部彼女(Taylor)が始めたことだし、そろそろ彼女がけじめをつけるときよ」と、自身に非はないとのこと。
Katyが雇っているダンサーを、Taylorもステージで使いたいとの申し出があり、期限を決めて契約したもののその期間を過ぎても何の音沙汰もなかったんだとか。
Taylorのルードな姿勢に、Katyは丁寧に応対したところ、ダンサーたちは戻ってきたんだそう。しかし、Taylorは突然、前述の「Bad Blood」を発表し、Katyに対し攻撃してきたのだという。恩を仇で返す、とはこのことだろう。
「私は、“OK、そういうことね。いいわ、こっちも同じようにさせてもらうから!!"って感じだった」と、さすがに納得がいかなかったと告白。
コーデンにこのトラブルが解決するときは来るの?と聞かれ、「いつでも準備はできてる。彼女次第よ」と応えていた。
Taylorとの関係については9:25から。
4年という長きにわたって続いたこの争いだが、ようやく終焉を迎えそうな気配に、安心しているファンもたくさんいることだろう。もしかすると、以前のようにコラボレーションする機会もこの先あるかもしれない。
Written by Kenji Takeda
source:http://www.complex.com/music/2018/05/katy-perry-sends-olive-branch-to-taylor-swift
http://people.com/music/taylor-swift-katy-perry-friendship-timeline/
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