6月に来日公演を行なったWaveシーンを代表するプロデューサー/DJのKarefulが自身主催のレーベル「Liquid Ritual」から新曲をリリースした。
今回の新曲「Iridescence」は、Karefulと「Liquid Ritual」からこれまでにシングル『Yawn』や、今年4月にリリースされた同レーベル初のコンピレーションアルバム『Liquid Ritual Vol. 01』にも楽曲を提供したオランダ出身のWaveプロデューサー/DJのDeadcrowとのコラボ曲になっている。
Deadcrowは、Liqud Ritual以外にもUKの有名DJであるPlasticianのレーベル「Terrorhythm」などからのリリースでWave界隈でよく知られた存在で、その作品は、BBC Radio 1やRinse FMでもエアプレーされ大きな反響を得るなど高く評価されている。
そんな彼とKarefulの2人による新曲は、イントロからWave特有の耽美さにサイバーパンク感のあるデジタルなテイストが加わった力作。近未来を思わせる作品のアートワークそのままに、フューチャーリスティックかつエナジーフルでありながら、耽美さも持ち合わせたシンセサウンドは特に印象的だ。そのことから同曲は、ステレオタイプなWaveのイメージをアップデートしたシーンの最先端を行くトラックになっているように感じる。
またこのコラボ新曲についてKarefulに話を伺ったところ、以下のようなコメントを寄せてくれた。
「この曲は以前、Deadcrowと一緒に制作したSoundCloud上で人気になった「Night Skies」の続編的新曲で、自分たちのファンにとっては待望のコラボ作という感じなんだ。だからインスピレーションになったのはそういった声に対して”仕事”をしなければという気持ちなんだよ。トラックはダークさとアップリフティングの間を行くという感じの奇妙なもので、キャッチーでありつつも複数の異なるメロディーが展開されながら爆発して、リスナーを捉えるといった感じかな。あと実はこの曲は、ネットで公開されているいくつかのDJ Mixなどではすでにフィーチャーされていたりもするんだけど、これまでは未発売だったから、今回のリリースには興奮しているよ。願わくば、多くのプレイリスト、ブログ、YouTubeの音楽チャンネルなんかで取り上げてもらいたいものだね」
またKarefulとは彼が来日時にWaveについて熱いトークを繰り広げたディーン・フジオカも、
「今回の新曲「Iridescene」はとても素敵で引き込まれるような曲だなと思って聴かせて頂きました。本当に色彩の微妙な変化を感じるような楽曲ですね。みなさん、この素敵な、最高な楽曲を楽しんでください」
というメッセージを届けてくれた。
■関連記事:ディーン・フジオカとKareful、濃密すぎるWave談義で語った、ベースミュージックの最前線
なお、「Iridescence」の音源は、Spotifyなどでのストリーミングのほか、iTunesやbandcampでも本日より販売が開始されているので、気になった人はこちらのリンク先で購入を!
written by Jun Fukunaga