次世代ラッパーJuice WRLD(ジュース・ワールド)がアルバム収録曲を巡って10代の少年から訴えられる

「Juice WRLDの曲は僕のものだ!」来日経験もある次世代ラッパー、Juice WRLDが代表曲「Lucid Dreams」に続き再び訴訟問題に!?
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2019.01.22 09:30

Juice WRLDが10代の少年から訴えられる! 


2017年にリリースされたEP『999』に収録されていた「Lucid Dreams」で一躍ヒップホップシーンのトップに躍り出た新世代ラッパーのJuice WRLD(ジュース・ワールド)。昨年3月にリリースされたアルバム『Goodbye & Good Riddance』に収録され、MVも公開されているシングル「Lean Wit Me」が自分の作った曲と酷似しているとして、16歳の少年、Jerome Willischから訴えを起こされていることが明らかになった。


Fly Jxyという名前でビートメーカーとして活動する彼は、Juice WRLDの「Lean Wit Me」が自身の楽曲「Ice」の盗作だとし、「Lean Wit Me」のプロデューサー、Nick Mira(ニック・ミラ)をはじめJuice WRLDの所属するレコード会社、インタースコープ・レコードとユニバーサル・ミュージック・グループを相手取り、損害賠償を請求しているようだ。




盗作? それとも売名行為?


今や押しも押されぬトップラッパーの1人であるJuice WRLDを訴えたことによって、SNSではFly Jxyによる売名行為だと反論する人が後を絶たない。「Ice」はすでにFly Jxy自らネット上からは削除してしまったようで2つの曲を比べることはできないが、どの程度似ていたのだろうか。





Fly Jxyは今回の訴訟を両親を通して行なっており、また「Ice」の著作権を申請したのはつい1週間前の事。疑われてしまうのは16歳の少年の気持ちを思うと何とも言えないが、1年前の曲を訴えるには遅かったかもしれない。Fly Jxyは損害賠償と共に、「Lean Wit Me」がラジオなどの放送電波で流れないようにも要求しているようだ。





訴訟問題が続くJuice WRLD


Juice WRLDが自身の楽曲で訴えを起こされるのは今回が初めてのことではなく、出世作である「Lucid Dreams」でもその著作権を巡って裁判を起こされていた。「Lucid Dreams」のエモーショナルなメロディーは元々ロックシンガー、スティング(Sting)の「Shape of My Heart」で使われていたものであり、こちらの訴訟ではスティング側に数百万ドルの支払いがあったと報じられている。


この件ではレジェンドシンガー相手とあってか前向きなコメントを残していたJuice WRLDだが、Fly Jxyからの訴えに関して今のところコメントは出していないようだ。




サンプリング文化でもあるヒップホップでは、こうした著作権問題は付き物だが、その線引きは難しいところ。無名のビートメーカーであるFly Jxyの作品を盗用したかどうかはわからないが、少なくとも”似たビート”を作れるFly Jxyにはヒット曲を生み出す可能性があると言えるだろう。訴訟問題の今後に関わらず、これからも楽曲を作り出して欲しいものだ。




written by BsideNews


source:

https://theblast.com/juice-wrld-lean-wit-me-lawsuit/

https://www.complex.com/music/2019/01/juice-wrld-being-sued-lean-wit-me


photo: facebook



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