JAY-Zのニューアルバム『4:44』をプロデュースしたNo I.D.が『Rolling Stone』誌において、本アルバムリリースの裏側だけでなく、JAMES BLAKEをフィーチャーしたボーナストラックをリリースすると明かした。では、その詳細とは一体どのようなものなのだろうか。
今回No I.D.がボーナストラックをプロデュースすると明言したJAMES BLAKEはいったいどんな人物なのだろうか。JAMES BLAKEは1988年生まれの作曲家である。ミュージシャンの父とグラフィックデザイナーの母を持ち、北ロンドンで生まれ育った。両親はそれぞれ自営業。そのため彼は幼い頃から自分のために働くという考え方を教わっていた。JAMES BLAKEがピアノを始めたのは6歳の時のことで、後にクラシックを習い始めた。なんと彼はその頃から、その練習の重要さを悟っていたというのだから驚きだ。
思春期に入ると彼はピアノで弾き語りを始めた。古いモータウンのソウル・レコードに合わせ音楽を奏でる内に和音を習得した。また、彼はゴスペルにも夢中になったと言う。
しかし、父がレコーディング機材や楽器が備わった音楽スタジオを持っているにもかかわらずそれらには興味を抱かなかった。曽於の状況が一変したのは2007年のこと。ロンドンのクラブ「FWD>>」に行くや否や、真っ暗なブースでDJがかけた音楽に心を打たれた。ポピュラー音楽を学ぶため進学した南ロンドンのゴールドスミス大学で退屈な毎日を過ごしていた彼にとっては衝撃的な出来事であった。自分と同年代にもかかわらず曲作りに精を出しているDJがいるとことに驚きを覚え、そして自身もその立場に立ちたいと強く願ったと言う。その後彼は22歳にして作曲家となった。従来の音楽の境界線を打破し、全く新しいタイプのポップミュージックを創り出している彼はまさに「神童」の名にふさわしいミュージシャンであろう。
JAMES BLAKEの代表作と知られているのはデビューアルバム「James Blake」だろう。このアルバムには「Limit to Your Love」という楽曲が収録されているが、これは2010年11月カナダのインディーズ歌手がカバーしたことでも話題となった。全英チャートで48位を記録している。また、このファーストアルバムに関してはリスナーだけでなく評論家達からも高い評価を得ていて、アメリカの音楽メディアであるピッチフォークは2011年年間ベスト11位に選んでいる。
また、Amazon.comでは4位に、イギリス音楽雑誌Mojo誌では17位にランクインでしている。また、2013年4月にはセカンドアルバム「Overgrown」もリリース。ファーストシングル「Retrograde」はセカンドアルバムリリース日にBBCラジオ1でオンエアされた。この作品には著名なミュージシャンも参加しており、2013年マーキュリープライズを受賞した。2016年にはNo I.D.がプロデュースしたアルバム『4:44』で知られるJAY-Zの妻Bayonceのアルバム『Lemonade』収録楽曲「Forward」をプロデュースした。また、ボーカルとしても参加している。
James Blake 'Retrograde'
No I.D.は自信がプロデュースしたJAY-Zのアルバム『4:44』に対し、JAMES BLAKEが制作に参加した楽曲や、JAY-Zが自身の気持ちを吐露した楽曲がまだまだ沢山リリースされると語っている。ボーナストラックは3曲の予定だと言う。No I.D.プロデュース『4:44』は『Apple Music』でも配信予定である。また、『TIDAL』でも配信されているので気になる方は是非チェックしてほしい。
Photo: https://www.facebook.com/jamesblakemusic/
Written by 編集部