現在のダンスミュージックシーンにおいて最前線で活躍しているSkrillexとDiploの二人によって、JACK Üというユニットが結成された。数多くのファンを持つ実力があり、複数のグラミー賞を受賞している彼らの魅力を紹介しよう。残念ながら現在では解散といった形で捉えられているのがとても惜しい。
Skrillexといえば、EDM界に多大なる影響を与えているエレクトロミュージシャンだ。Diplo(ディプロ)もまた、ダンスミュージック界に数々のムーブメントを起こしてきたアーティストだ。そんな人気者の二人が手を組んだのが、JACK Ü(ジャック・ユー)というユニットなのである。2013年のMad Decent Block Partyにて初披露され、2014年のウルトラ・ミュージック・フェスティバルにも登場し、話題となった。また、アルバム「Skrillex and Diplo Present JACK Ü」が大ヒットし、ダンスミュージックシーンのトレンドを揺るがすほどの存在となっている。そんな人気ユニットについて知るために、まずはSkrillexとDiploについて説明しよう。
Skrillexは、1988年生まれのアメリカ人で、本名をSonny John Moore(ソニー・ジョン・ムーア)という。彼が音楽活動を始めたのは16歳の頃で、当初はFrom First to Last(フロム・ファースト・トゥ・ラスト)というハードコアバンドでリードボーカルとして活躍していた。その後、声帯を痛めてしまったことをきっかけに、2007年からソロでサウンドプロデュースの活動をするようになった。2010年頃から知名度が上がり始め、今ではブロステップという音楽ジャンルにおいて最前線で活躍している。
Diploは、本名をThomas Wesley Pentz(トーマス・ウェズリー・ペンツ)といい、1978年、アメリカ合衆国のフィラデルフィアに生誕した。2004年、ちょうどSkrillexがFrom First to Lastで活動を始めた頃、アルバム「Florida」の発表によってデビューを果たした。それから精力的なDJ活動によって、エレクトロクラッシュやニューレイヴなど、2000年代後半のダンスミュージック界における一大ムーブメントを引き起こしている。
JACK Ü結成のきっかけには、Mad Decent(マッド・ディセント)というDiploが運営するインディペンデント・レコードレーベルの存在がある。2006に設立されたこのレーベルは、ベース・ミュージックというジャンルの音楽を扱い、毎年アメリカ各州をまわるMad Decent Block Partyというツアーを行っている。このイベントにおいて、2013年にSkrillexとDiploがコラボしたことで発足したのがJACK Üなのだ。
JACK Üが扱うベース・ミュージックというのは、クラブミュージックのジャンルの一つで低音域が強調されていることを特徴とし、Skrillexと関係の深いダブステップなど、複数の音楽ジャンルを指す大きなくくりとして使われている言葉である。日本ではなかなか聞くことがないかもしれないが、アメリカを中心に流行っているダンスミュージックの最先端とも言える音楽なのだ。その人気の証拠として、世界的に有名なアーティストがライブを行うニューヨークのマディソン・スクエア・ガーデンにて、JACK Üが2015年のカウントダウンライブを行っている。その他にもJACK Üは数々のアーティスト達とコラボしたり、24時間DJパーティーをするといったインパクトのあるイベントを開催している。彼らの音楽活動には、世界中から注目が集まっているのだ。
今後また二人が手をつなぎビッグステージに立っていることを想像するだけでもワクワクする。是非復活をしてほしい世界で一つのユニットなのだ。
Photo:https://www.facebook.com/pg/jackuofficial/photos
Written by 編集部