あなたは1日何分見てる? FacebookとInstagramがSNS中毒を回避するツールを発表

SNS中毒を阻止できるか!? 利用時間のわかるツールで時間制限も可能に。心の健康も見直す時代。
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2018.08.06 22:00


FacebookとInstagramが新たなツールを発表


ユーザーのSNSへ費やす時間が問題視されているなか、Facebookは新機能をアナウンスした。Facebook上では「Your Time on Facebook」Instagram上では「Your activity」と呼ばれる新しいツールである。その内容とはFacebook、Instagramを使用するユーザーが1週間、1日単位でどれだけの時間を費やしているかを知る事ができるというもの。通知機能の制限や、使用時間の制限も合わせて設定できる。


Facebook社はブログにて、メンタルヘルスの専門家、学者、自分たちの研究からとコミュニテイからのフィードバックをもとに今回の新機能の開発に乗り出したとしている。SNSがユーザーへの精神的な影響が取りざたされる今日、SNS中毒に対して歯止めをかけるきっかけになるか注目される新機能だ!





SNSはポジティブであるべき


Facebook社はブログにて今回の新機能の開発について、FacebookとInstagramに費やす時間は意図的であり、ポジティブかつ創造的であるべきだとも伝えている。


過去にミシガン大学で行われた実験では、ランダムに選ばれた学生が2つのSNSへのアプローチ方に分けられ、10分間Facebookをスクロールするだけの学生のほうが積極的にSNSに投稿したり友人との会話を行う学生よりも1日の終わりを「悪い気分」で迎える事が調査結果として報告されている。また別の大学の調査でも平均的なユーザーよりも4倍以上リンクをクリックするユーザーより2倍以上「いいね!」を押すユーザーはより精神的健康状態が悪かったとの結果が出ているのだ。


SNSを供給するFacebook社がこのような新機能を開発する事はある種自虐的でもあるが、ユーザーの関心を寄せるとともに永続的なユーザーを育てる部分でもバランスを取った今回の新機能だと言えるだろう!







GoogleとAppleも開発に乗り出す


Facebook社だけでなく、GoogleとAppleの両社もまた似た機能を発表している。Googleが新たに追加を発表したダッシュボードではアンドロイド携帯のユーザーが何回アンロックしたか、いくつの通知を受け取ったかがわかるようになった。これにより携帯画面と向かい合う「無駄な時間」を減らす事が目的だとしている。


Appleもまた端末、アプリの使用時間を知る事ができる機能を発表しており、それに加え小さな子供を持つ保護者が子供の携帯電話の使用状況を把握できるよう自分のiOSデバイスから直接アクセスできるようになるという。



日本でも10代のSNSユーザーはTwitter、Instagramに1日平均1時間ほどの時間を費やしているという調査報告も出ており、SNSによる健康への影響は新たな現代病として対策が必要になってきており、SNSとの付き合い方も見直す時期が来ているのかもしれない。そのきっかけに今回の新機能がなり得るのか否か、今後とも取り上げられそうな課題だ。



written by #BsideNews


source:

https://www.bbc.com/news/newsbeat-45030712

http://www.thefader.com/2018/08/01/instagram-facebook-time-limit

https://www.theguardian.com/technology/2018/aug/01/facebook-and-instagram-to-let-users-set-time-limits

https://techcrunch.com/2018/05/08/android-rolls-out-a-suite-of-time-management-controls-to-promote-more-healthy-app-usage/


photo: visualhuntvisualhunt2newsroom.fb.com



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