心地よさと共に、聞いているだけで踊り出したくなるようなノリの良さが特徴的な現代音楽。その重要な要素のひとつがDJである。現在、世界中で注目を集めているのが、若手のDJがユニットを組んだHyperJuiceだ。HyperJuiceの活動と、彼らの曲の魅力について紹介する。
HyperJuiceとは、2103年に結成された若手DJユニットのサウンドチームのことである。メンバーは、それぞれがソロで刺激的な活動をし続け、実績を上げているfazerockとharaというDJのふたりだ。DJとしての活動もさることながら、様々な楽曲作成を行い、多くの有名アーティストに提供している。おもなアーティストは、湘南乃風、MINMIなどへであり、楽曲提供の他にも、藤井隆や80KIDZ、Pa’s Lam SystemなどとのRemixも手掛ける。さらには、メルセデス・ベンツやALLIEといった有名どころのCMソングのプロデュースも行っていることで知られている。
メンバー個々のDJ技術もさることながら、生演奏を取り入れたライブパフォーマンスが注目を集めて、ULTRA JAPAN 2015をはじめ、大型フェスやBOILER ROOMなど各地で行われる様々なパーティーに出演するほか、最大15都市を巡る全国ツアーを実施して好評を得るなど、楽曲作成以外での活動も活発である。クラブミュージック専門のラジオ局では、レギュラー番組のHYPE ME RADIOで長年パーソナリティーを務めており、ダンスミュージックシーンでは欠かせない存在となっている。
2013年のユニット結成にはじまり、2014年からは、コンスタントに楽曲を作成して、ダンスミュージックチャートや総合チャートとで上位に食い込む人気を得る。2016年には、英国の人気GrimeレーベルのButterが主宰しているElijah & Skilliamの呼び掛けにより「BOILER ROOM Tokyo JP Grime All-Stars」でプレイし、様々な音楽活動へと手を伸ばしている。ソロでそれぞれ注目を集めていたが、彼らの魅力がより一層高まっているため、HyperJuiceは今後目が離せないユニットである。
HyperJuiceは、fazerockとharaのふたりで結成され、2018年5月にfazerockが脱退。現在がharaが
fazerockは、1990年生まれであり、音楽活動には若いころから興味をもって取り組んでいた。本格的なキャリアのスタートは2010年からである。 !!!KYONO+DJBAKU!!!をはじめとしてアフィリア・サーガ・イースト、hitomiといったアーティストにゲームのROBOTICS;NOTESなどといった数々の楽曲のリミックスを発表している。GReeeeN、でんぱ組.incなどのアレンジも行えば、 超特急 - NON STOP MEGA MIX [fazerock Hyper Express Mix]や小西彩乃とのフィーチャリングなどといった活動も行い、多岐に渡り活躍している。
haraは、1991年に生まれ、2000年代の中期に流行したアンダーグラウンドの音楽に影響を受けて音楽活動に没頭するようになる。2007年からはDJとして活動を開始し、全国各地で活躍をするようになる。都内を中心として全国各地のライブで演奏を続けていたが、徐々に活動範囲が広がり、海外にまで及んでいる。東京の次世代のDJを牽引するひとりと言っても間違いではない。
HyperJuiceは、オリジナル楽曲や楽曲提供、リミックス、音楽プロデュースなど、様々な活動を行っており、そのいずれにおいても大きな評価を得ている。2014年にリリースしたスプリットEPも「Hypa’slam EP」は即日完売するほどであり、デビューEP「TRAPPIN RIDDIM EP」ではダンスミュージックチャートで1位を獲得している。
2015年のファーストアルバム「Lights」の収録曲のひとつは100を超えるリミックスがインターネット上でアップされるほどだ。海外でも大きな評価を得て、多くのアーティストと共演しているHyperJuiceの魅力は、周囲の人々やトレンドに惑わされることのない楽曲であるということがひとつにある。新機軸のメロディアスなR&Bやレゲエなどを取り入れて、エモーショナルなサウンドで、既存の音楽の型にはまらない楽曲が魅力的だ。
Photo: https://www.facebook.com/hyperjuiceofficial/
Written by 編集部