DJを始めたいと思った人は、まず何からやる必要があるのか。DJとは何か? と聞かれてイメージはあっても明確に答えられる人は少ないかもしれない。知り合いにDJがいれば話を聞けるが、初心者にはそんなツテがある方が珍しい。まずDJ入門書などテクニックが書いてある書籍を読むところから始める人もいるだろう。
まずDJになるには資格はいらない。DJの捉え方は人によって様々だろうが、基本的には音源を2つ以上用意して音を重ね、新しい音を生み出したりして、フロアのお客さんを楽しませるのが役割。自ら選曲し、アレンジなどを加えてお客さんを楽しませていたのならもう既にDJである。入門したての初心者であろうとプロであろうと、基本的にはやることは変わらない。どういった選曲やアレンジでお客さんを楽しませるかがDJの腕の見せ所だ。
初心者のあなたが「まずやってみよう」と思ったとしても、やはり機材が欲しい。何が必要か調べてみると、昔ながらのアナログのターンテーブル、CDJやデータを加工したもの、PCやスマホ専用のアプリなど、さまざまな機材がある。現代ではPCの使用が主流となっていて、すでにPCを持っている方は新たのに機材を買う必要もない。かけたい曲や、必要なソフトをダウンロードして、さっそく取りかかってみよう。好きな曲を自分で選曲するだけでなく、まずは有名なDJの動画や曲を聴いてみて、真似てみることもオススメだ。これなら初心者でもできる。
ヒップホップやレゲエ、ダンスミュージックなどジャンルもさまざまで、新曲から過去のものまで膨大な数の音楽をインプットすることで、自分の好みや方向性なども見えてくるかもしれない。DJの入門はたくさんの音楽をインプットすることから始まる。
初心者から経験を重ね、仕事としてDJをやるためにはどんな事をすればよいのか? DJに入門してからプロとして活躍する方法には?
専属のクラブで雇われて働いているDJは、クライアントやお店の要望に適した空間をプロデュースするのも仕事のひとつ。腕が良いDJは、時間帯や客層を考慮して音響や照明を操作する。盛り上げる必要がある場合にはアップテンポなナンバーを選曲したり、カップルに向けてバラードでムードを良くする事もある。閉店の際は退出を促す事もする。音楽だけでなく照明やスモークなども自分で決めて操作するので、空間の総合プロデュースをしていると言っても過言ではない。
なかにはフリーランスのDJもいて、様々なイベントからオファーがかかり、フロアを盛り上げる。人気が出れば音源を出すチャンスにも恵まれたりもするだろう。人気DJ、中田ヤスタカ氏のように、音楽プロデューサーとしての道もみえてくるかもしれない。忘れてはならないのが、中田ヤスタカ氏にも初心者のときはあったということだ。
方法は様々だが、色々なクラブやイベントに出演して、地道に自分を売りだしていくのもひとつの手だ。デモCDなどの作品を聞いてもらえる機会はなかなか難しいかもしれないが、今やSNSやYouTubeなどで積極的に発信する人も少なくない。自らのチャンネルを持ち、定期的に音源を配信する人もいたり、昔に比べて情報発信が自由な分、誰にでも人気DJになるチャンスがあると言える。
入門したての初心者であってもチャンネルを持つことははじめられる。空間のプロデュースをするだけでなく、"自分自身"をプロデュースすることが、人気DJとなる第一歩といえるだろう。"自分自身"のプロデュースは、DJに入門した時からもうすでにはじまっている。あなたの努力がそのままあなたの魅力となり、たくさんのファンをつくるのだから。
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written by 編集部