HIP HOPダンスの歴史と魅力について

HIP HOPダンスとは何か
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2018.07.13 03:05

HIP HOPダンスとは何か


HIP HOPダンスとは、ストリートダンスの中でも人気の高いダンスである。その歴史はアメリカから始まり、時代によって様々なスタイルが存在する。日本でもHIP HOPダンスの大会が開かれており、多くの愛好者がいるのだ。HIP HOPダンスの歴史とともにその魅力を紹介しよう。


HIP HOPダンスの歴史とブレイクダンスとの違い


HIP HOPダンスの歴史を知るには、HIP HOPの歴史を知ることも必要だ。まず、HIP HOPというのは、1970年代にニューヨークのサウスブロンクスで発祥したカルチャーであり、ブレイキン(ブレイクダンス)、グラフィティ、MC、DJという四大要素から構成される。HIP HOPのダンスは1970年代と1980年代に生まれたソーシャルダンスが基礎になっている。国や地域によって呼び方が異なることがあり、「HIP HOPフリースタイル」「フリースタイル」「HIP HOPニュースタイル」などの呼び名があるのだ。


では、HIP HOPダンスとブレイクダンスとは同じものなのか。HIP HOPダンスはハウス、ジャズ、ポップ、ロック、ブレイクなどのステップを融合したダンスである。つまり、HIP HOPダンスにはブレイキン(ブレイクダンス)の要素も含まれているので、ブレイクダンスと全くの別物とは言えない。しかし、二つのダンスには分かりやすい違いがある。HIP HOPダンスはステップを重視した立ち踊りが中心なのに対し、ブレイクダンスは身体を軸としたアクロバティックな動きと床を使った派手な技が多いのだ。このようにHIP HOPダンスとブレイクダンスは見た目には違いがあるが、歴史上深いつながりがあり、どちらもストリートダンスなのである。




日本に上陸したHIP HOPダンス


1970年代にアメリカで生まれたHIP HOPダンスは、時代と共に発展し、日本にも上陸してきた。日本でHIP HOPダンスが大きく広まったきっかけは1983年に公開された映画「フラッシュダンス」である。劇中でHIP HOPのダンスユニットが踊ったダンスに多くの人が魅了された。また、映画の中に子ども達が路上でダンスをするシーンがあり、その影響でブレイクダンスが人気となった。その後、テレビ番組で「ダンス甲子園」が全国ネットで放送され、若者を中心にダンスが爆発的に流行していったという歴史がある。そして、日本人の中から、世界で活躍するHIP HOPダンサーが登場してきた。彼らのダンスは若者に影響を与え、日本でのHIP HOPダンスの人気の向上につながったといえる。



HIP HOPダンスの魅力とは


日本には、HIP HOPダンスを習うことができるスクールが増えている。プロを目指す人はもちろん、趣味として習う大人も多い。また、中学校ではHIP HOPダンスが必修となり、習い事のひとつにHIP HOPダンスを選択する子どもも増えている。では、HIP HOPダンスの魅力とは何だろうか。


まず1つ目の魅力は、入門しやすいダンスであることだ。最初は基礎的なステップからはじめて、徐々に難易度を上げていけばよいので、初心者でも気楽に習うことができる。そして、2つ目の魅力は気軽に習うことができることだ。HIP HOPダンスを始めるのに、特別な衣装や道具は必要ない。スクールに通うことをためらう人は、自宅でレッスン用のDVDを活用するとよい。様々な種類のDVDが出ているので、自分のレベルや好みに合ったものを見つけてみよう。3つ目は年齢問わず楽しめることだ。スポーツクラブやダンススタジオでは、高齢者向けのダンスレッスンを開いているところもある。健康維持のためや日々の楽しみとして、レッスンに通う高齢者は増えている。老若男女問わず誰でもHIP HOPダンスを楽しむことができるのだ。


「HIP HOPダンスを踊ってみたい」と思ったら、気軽に始めてみよう。音楽が好きな人、身体を動かすのが好きな人にはおすすめの習い事だ。HIP HOPダンスで汗をかくことは、美容と健康のためにもよいことである。


photo:

https://www.facebook.com/pg/Wildstyle.JP/photos/?ref=page_internal

https://www.youtube.com/watch?v=Rk5277JJ1eM


written by 編集部

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