来日経験もあり日本でも人気のシンガー、H.E.R.（ハー）が待望のデビューアルバム『Back of My Mind』をリリースした。
今年3月に行われた第63回グラミー賞では年間最優秀楽曲賞を含む2部門を受賞している彼女だけに、アルバムにはChris Brown（クリス・ブラウン）やTy Dolla $ign（タイ･ダラー･サイン）DJ Khaled（DJ・キャレド）など大物が名を連ねている。
2年ぶりのまとまった作品に
H.E.R.にとってこれがデビューアルバムかと言われると疑問に感じるファンも多いかと思う。2019年には『I Used to Know Her』をリリースしているが、これはそれまでのEP作品などをまとめたコンピレーションアルバムだったため、デビューアルバムとしては今作『Back of My Mind』が正解だろう。
リードシングルとしてはChris Brownとの「Come Through」、ラッパーYGが参加した「Slide」、そしてアルバムリリースの1週間前には「We Made It」がリリースされていた。
さらに6月17日にはBillie Eilish（ビリー・アイリッシュ）、Kid Cudi（キッド・カディ）とともに『Amazon Prime Day Show』にも出演。こちらのパフォーマンス映像は、Amazon Prime Video限定で公開されているので会員の方は是非チェックしておこう。
アカデミー賞を獲得するなど活躍が続く
Nas（ナズ）、Jay-Z（ジェイ・Z）らも参加している映画『Judas and the Black Messiah』のサウンドトラックにてH.E.R.が歌う「Fight for You」は今年のアカデミー賞でベスト・オリジナル・ソング賞を受賞。1960年代後半を描いた映画だけあってか彼女のソウルフルな歌声がぴったりの曲だ。
さらに客演としてはDJ Khaledのアルバム『Khaled Khaled』にはなんと2曲も参加している。Migos（ミーゴス）とともに参加した「We Going Crazy」ではレゲエ調のトラックでもその抜群の歌唱力を発揮し、もうひとつの参加曲「I Can Have It All」ではドラマティックなR&Bトラックを乗りこなしている。
ソウルフルなR&Bスタイルを継承しつつ幅広いアーティストとの共演を重ねているH.E.R.にとってデビューアルバム『Back of My Mind』は、まだまだ引き出しの一部に過ぎないだろう。
written by BsideNews
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