今年に入り、Vampire Weekendが新曲「2021」でサンプリングしたことや、3月に発売を控える新作アルバム『HOCHONO HOUSE』でも注目を集めている細野晴臣。
先日も『HOCHONO HOUSE』収録の新曲「住所不定無職低収入 (New ver.)」が公開され、話題を呼んだことは記憶に新しいが、海外ではイギリス・ロンドンの人気ネットラジオ局「NTS」が細野晴臣を特集する「FROM THE DEPTHS W/ DRAKEFORD - HARUOMI HOSONO'S 'POWERFUL ELECTRONICS’」を放送した。
番組では特に細野晴臣が手がけたアンビエント、エレクトロニカ系の曲をメインにY.M.O.のプログラマー松武秀樹によるプロジェクトLOGIC SYSTEMやYMOの「Firecracker」リミックスなどが選曲されている。また中には1978年にリリースされた芸術家の横尾忠則との『コチンの月』収録曲「Hepatitis」などレアな曲もあり。内容的には前半はアンビエント、エレクトロニカ、中盤でテクノ、後半の一部ではドラムンベースといったように非常にダンス、エレクトロニックミュージック寄りになっているので、クラブミュージックファンにとってもリスニングフレンドリーだ。
なお、発売を控える『HOCHONO HOUSE』は、1973年の細野晴臣ソロデビュー作『HOSONO HOUSE』をまるごと再構築したリアレンジアルバムだ。同アルバムからは先述の「住所不定無職低収入 (New ver.)」以外にも昨年「薔薇と野獣(new ver.)」が先行曲として公開されている。
written by Jun Fukunaga
source:
https://www.nts.live/shows/from-the-depths/episodes/from-the-depths-22nd-february-2019
photo: JJ Hall